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カブトムシ

目も、体も赤いカブトムシ!|阿古谷RR(レッドボディ・レッドアイ)

KAZ.YOSHII

『阿古谷RRを紹介!!』

男の子の憧れの虫。それがカブトムシ。

北海道に住む私達は特に、大きなカブトムシを見ることもなく、また赤に近いカブトムシも生息していないため、そんな品種が存在していることに驚きでした。

今回購入した、阿古谷RRは血統と言えるかは微妙ですが、兵庫県の阿古谷で採れた赤いカブトムシを、より赤い個体同士をかけ合わせ続けて来た血統です。

他の地域でも、広島産や岡山産が存在しています。

赤目はどちらかというと劣性遺伝子と思われ、80mmを超える個体を作るのはちょっと難しいらしいです。

youtubeでは、スーパーレッド個体と検索すると、まっかっかのカブトムシを作出されている方の動画が上がっていますので必見です!

今回購入したこの子達は頭角が黒っぽいのですが、youtubeの動画では角まで赤い個体でした!

黒くて小さめな個体の多い、私の住む北海道ではこの希少種?珍種?がやっぱり珍しくてイベントでもなかなか見ることのできない子たちなのです。

♀は♂よりも赤みが出づらいようで、角度によっては不思議な色合いになります。目のあかさが引き立ちますね。

羽の部分の毛の量が多いので、光に当たると毛に反射するため、赤が透けにくく、角度によって赤みが引き立つ写真に。

では、この子達を増やすべく飼育していきましょう!

※注意

北海道にはもともとカブトムシはいない土地でした。50年前くらいから、飼育からの放虫や貨物に乗って住み着いたと言われています。

そもそも赤いカブトムシであるこの子達も、北海道には存在していない種なのでもしも手に入れたとしても、絶対に放虫などはしないようにしてください。生態系が崩れてしまいます。

□□カブトムシの飼育方法□□

こちらについては、国産カブトの飼育方法と同じですので、こちらのページからご確認ください。

【23年8月某日】

産卵セットはヘラクレスの産卵セットを解体して一度冷凍。解凍してきたマットを再利用です。2ヶ月ほど放置していると底面には相当な数が見えてきましたね。

開けてみると、、、

12幼虫と12卵。

幼虫はまとめて多頭飼育で。

卵は一つのボトルで管理です。

この子達は、温度管理されたブリードルームでの飼育。冬の寒さを経験させずにいると、1〜2ヶ月早い時期での羽化となりました。

なかなかの赤さですね〜。

こちらは♀ちゃんです。

この子は2便目の産卵セットからの子です。

血が濃いためか、多くは羽化不全で小さい子たちばかり。中古マットでの飼育ということもありもう少し丁寧に飼育すべきでした。

国産カブトなので、少々雑に扱っても大丈夫だろうと思っていたことが良くない結果につながってしまいました。

上翅の毛量が♀は多いですね。

とても元気に動き回っています。

この子達は実は、累代することができませんでした。無事に羽化までたどり着いてもすぐに☆になってしまったり、ペアリングができても産卵しなかったり。

血の濃さが原因かどうかはわかりませんがF9というラベルだったので、別ラインを混ぜて累代障害を避けたほうが良かったのかも。でも、ブログなどを見ているとF14という子もいるので。。

ーーということでリベンジーー

【25年2月8日】

ときは2年が経ちました。あっという間です。北海道の仲間がRRを持っているということで幼虫を12頭購入させていただきました。(24年10月)

そのマット交換の時期となりましたので、成長の具合を御覧ください。

マットは、RASHのレギュラーマットです。

ボトル上部に菌糸のような塊がありますが、マットから発生したきのこです。

種親もCBF1ということで、血の入れ替えができているので安心ですね。

♀の17gから21gへ増量。

♀で20gを超えるのはいい感じですね。24年8月孵化なので、次回4月に継ぎ足しくらいでいいのかも知れません。

次も♀ですね。

これも菌糸が発生しています!びっしり!

北極みたいになってますね笑

この北極の蓋を取ると、フンがたくさんありました。そんなボトルは大きくなります。

18gから25gです。あれ?♂かな?

次も♀判定。

25gです。前回の子たちは軒並み10g台だったので、本当に安心。前回は♂でも60mm程度だったので、今回は大きな子達が出てきてくれそうです。

これも♀ですが

25g。小さいオスかな。。

お、♂のボトルが出てきましたね。

きたー!32g。40gで80mmと言われている国産カブトの幼虫体重ですが、あと3ヶ月あると考えると40gには届かないのかな〜。

♀はみんな20gを超えてきているので安心です。あとはしっかりと羽化してきてくれれば。

なんとなく♂が少ないような気が、、

お〜〜〜。ジャンプアップ。36gはなかなかの大きさを狙えそう!

本当に♀だろうか。♀が多いので不安になってきたな。次はちゃんと同定し直そう。

これは期待のできる29g♂。

きたー!!!

こいつは期待のルーキー!!40gアップして80mm超えて欲しい!!

とはいえ、ちょっと黄色いな。温度落とそうかな。少し欲が出てくるな。

この子達の交換まえにエレファスの交換していたから大きさによる感動が鈍っている笑

小さいクワガタをいじってからにすればよかったかも笑

この子達は今回全てのボトルでRASHレギュラーマットによる飼育をしています。添加剤モリモリのマットで飼育したことで大きくなっているのかなーと思いつつも、添加剤無しの完熟マットならどうなっていただろうか。ということも想像します。

累代していくのはいいとして、1回浮かしてくるまでのサイクルで1年を経過する。と考えると、あと何年すぎれば理想の飼育になるんだろう笑

もう50歳なので、20年できればいいところなのかな。でもゾウカブトなら10回羽化シーンを見れるかどうかなのでもっと仕込んでおかないと・・・

いや〜本当に飼育は楽しい!!

RUSHレギュラーマットは初心者さんには管理が大変なので、フォーテック様のカブト1番をおすすめいたします。

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KAZ.YOSHII

映像・WEB・システム開発の会社「WILLPLANT」の代表取締役。

会社内で、幼虫飼育1000頭を行なっているカブクワおじさんでありつつ、ラジコンバギー(ストック)で2022年、全日本16位(JMRCA)。

カブクワバトル動画、カブトコロシアムの主宰でもある。

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