マットのガス抜きの方法!
昆虫飼育に欠かせないマット。しかし、購入したばかりのマットには発酵によって発生したガスが残っていることがあります。この「ガス抜き」を怠ると、幼虫や成虫に悪影響を与えることがあるため、使用前に必ず行いましょう。
発酵マットは、栄養価が高く昆虫飼育に適していますが、発酵時に発生するアンモニアなどの有害ガスが残っている場合があります。このガスは昆虫にとって有害で、最悪の場合、幼虫や成虫が弱ったり、☆になったりするリスクがあります。
特にカブトムシやクワガタムシの幼虫はデリケートで、マットの環境に敏感です。安全な飼育環境を整えるためにも、ガス抜きは必須の作業です。
発酵マットについて疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。クワガタやカブトムシの幼虫は、自然環境では朽ちた木材や土壌の中で成長します。発酵マットは、その朽木を粉砕し、昆虫の幼虫が栄養を取りやすいように加工したものです。一部には添加物を使用せず、自然に近い形で作られたものもありますが、多くの発酵マットは昆虫の成長を促進するための栄養素が加えられています。
発酵は、微生物が添加物や有機物を分解し、新たな栄養素を生成する過程です。この生成物が幼虫の餌となり、成長をサポートします。各メーカーは、昆虫がより大きく健康に育つように独自の配合を研究し、さまざまな種類の発酵マットを販売しています。どのマットが最適かを試しながら、飼育を楽しむのも醍醐味のひとつです。
1. マットをたらいやバケツなどに広げます。
2. 必ず日陰で行ってください。日光が当たり温度が上がると再発酵を起こすことがあります。
3. 必ず1日に1〜2回撹拌して全体に空気を吸わせるイメージです。
4. マットが乾燥しているようなら加水してください。
加水の量は、手で握って団子ができるくらい。そしてその団子をちょんと触ると崩れる程度で大丈夫です。
スペースが有れば大きなトロ船ですぐに完了できます。
大きな衣装ケースなどを利用するのも手です。その際に、マットにコバエが卵を産むのを避けるためにこのような不織布の布団カバーが有効!虫を寄せません!
- においを確認:ツンとしたアンモニア臭が消え、無臭か山の土のような自然な匂いになればOK。
- 温度チェック:手で握ったときに発酵熱を感じる場合は、まだガス抜きが不十分。土に熱さを感じなくなるまで冷ましてください。
- 見た目の変化:色が落ち着き、均一な状態になれば使用可能。
- 発酵マットは基本的にガス抜き必須と思ってください。ただし涼しい時期であればマットのふくろに画鋲で穴を開ける程度で済むことも多いです。参考ページはこちら
- ガス抜き中のトラブル対策:
- マットから白いカビのようなものが出た場合は、よくかき混ぜてましょう。ほとんどの場合これは菌糸なので、撹拌すれば問題ありません。
- 酸っぱい匂いが強い場合は、さらに数日ガス抜きを続けてください。
- コバエの防止策:ガス抜き中にコバエが湧くのを防ぐには、目の細かい洗濯ネットでマットの入れ物を覆うのが効果的です。この方法ならコバエの侵入を防ぎつつ、ガス抜きの効果を妨げません。洗濯ネットは手頃な価格で購入でき、繰り返し使えるのもメリットです。
- 室内での作業の場合:換気をしっかり行い、においがこもらないよう注意。
- 急いで使用せず、しっかりと時間をかけてガス抜きを行いましょう。2日で終わることもあれば1週間かかることもあります。慌てずにじっくりと!
- 高温多湿な場所ではガス抜きに時間がかかることがあります!
- マットの状態に違和感を感じたら、再度ガス抜きを行うのも◎。
上記ではしっかりと説明をしましたが、慣れて匂いなども判断がつくようになりますと、写真のように、大きめのプラケースを穴あけ加工しガス抜きをする。
ということも可能ですし(マットの保管ケースとしても使えますね)、ボトルにマットを入れて1週間ほど放置し、様子を見る。という方法でもガス抜きは可能です。
昆虫飼育の成功は、環境づくりが鍵です。マットのガス抜きはその第一歩。手間を惜しまず、安全な環境を整えることで、元気なカブトムシやクワガタムシを育てましょう!
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