ミイロオオツノカナブンの飼育方法|ペアリングから幼虫飼育まで
『ミイロオオツノカナブンとは』
アフリカのカメルーン、ガーナあたりが原産のカナブンです。大きさ的には45〜55mm前後(最大は65mmくらいにはなるようです)で、
黄色と黒と緑の鮮やかな縞模様が特徴です。色合い的にはポリフェムスに近い印象ですが、それよりもやや小さい印象です。
形の特徴としては、頭角の根本から3本のツノが伸び、真ん中のツノの先端がフタマタに分かれてます。
同属としては
- オーベルチュールカナブン(Mecynorhina oberthueri)
- クビワオオツノカナブン(Mecynorhina torquata)別名・流通名トルクァータカナブン
- ポリフェムスオオツノカナブン(Mecynorhina polyphemusu)
- ミイロオオツノカナブン(Mecynorhina savagei)別名・流通名サバゲイカナブン
- クラッツオオツノカナブン(Mecynorhina kraatzi)
こんな感じでしょうか。
カナブンやハナムグリのメジャー種といえば、ウガンデンシス、オーベルチュール、ウガンデンシス、ドヘルティクワガタコガネなどでしょうか。
ただし、輸入禁止や飼育禁止種に指定されている場合もあるので注意です。
縞模様がはっきりとしていて、美しいですね。
カブト派が好みそうなのがカナブンという印象。カブトブリーダーが一周してくるとカナブンに着手しています。とはいえ、クワガタブリーダーさんも意外にやっている人が多いのですが。
アフリカには見た目が派手な、特徴のあるムシが多くていいですね。
この子は♀。
もう一つ大きな特徴として、後ろ足の符節にラインが入っているところでしょうか。
クワカブにはなかなか見られない模様ですよね。
圧倒的な造形美、デザイン美があるので所有感はMAX値です。
機会があれば、ぜひ着手してみてください。
和名:ミイロオオツノカナブン(サバゲオオツノカナブン)
学名:Mecynorhina savagei
元は、Chelorrhina savagei と、ケロリーナ属とされていましたが近年、メキロリーナ属に変更となっております。
このページではミイロオオツノカナブンの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。
飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。
□□□ 成虫の飼育方法 □□□
寿命:
成虫の平均寿命は3〜5ヶ月程度。
ペアリングすると短くなる印象です。
飼育温度:
20~25℃
暖かい地域ですので、産卵、幼虫飼育、成虫まで22〜24℃位がベストです。
成虫育成メモ:
およそ羽化後1ヶ月から1ヶ月半程度で、食べ始めます。
産卵数は多い方で30〜50は簡単に採れます。♂が♀を攻撃することは無いので同居もOK。カナブンはペアリング回数が肝になるので産卵時も一緒にセットにいれるのが理想的です。
□□□ 卵の産ませ方 □□□
卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが必要になります。
この子達は羽化後1ヶ月程度で成熟の様です。
産卵用マット:
一般的なカブトマットで可能。国産カブトと同様に考えてOKです!
フォーテックさんのカブト1番がおすすめです。(六脚堂でも取り扱いがありますよ!)
とはいえ、完熟系のカブトマットなら何でも運でしまいます。
産卵セット
産卵セットは国産カブトと同様、ケースの下、3割程度を固く詰め、あとはぽんぽんと手でおしつける程度でOKです。
マットの表面は乾き気味のほうが結果が良いです。
なお、♂♀一緒にセットで入れます。♀は卵を産んで表面に出てきて、ペアリングしてまた潜ってを繰り返します。よってゼリーを切らさない様にしましょう。
《推奨管理温度》
産卵管理適温:
23~25℃前後
産卵数の目安:
20〜30個程度(ケースの大きさにもよります。)
小さめのケースだと卵を潰す可能性があるので、大きな衣装ケースを使うか、何度か採卵していくことをおすすめします。
ただし、卵で採ると孵化率がとても下がる様子。幼虫飼育においても羽化率が良くない種とのこと。
□□□ 幼虫の育て方 □□□
【お勧めのエサ】
完熟発酵マット。産卵時と同様、カブト1番でOKです。
800cc程度のボトルで交換途中2〜3回でOK。
ボトル内のマットはクワガタのように固く詰める必要は無く、カブトムシ同様でOK。
でも、湿度には弱いようで乾き気味にしておくことが良さそうです。
【設定温度】
23~25℃程度で。低すぎると羽化不全や、前蛹で☆になることもあるので注意。
【孵化から羽化までにかかる時間】
♂♀:約7~9ヵ月程度
※管理環境の違いによって多少の誤差がありますが、サイクルが早い方です。
【ポイント】
蛹化時にマットの湿度が高いと不全を起こします。蓋を取り、マットを乾燥させる必要があります。7〜8ヶ月で繭入りするので、蛹化を確認したら繭を出して周りのマットを掻き出したほうが良いです。マット(繭のまわり)を乾燥状態にしましょう。
この記事は2025年8月の記事です。
トレンドが変わったらまた追記していく予定です。
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