ポリフェムスオオツノカナブンの飼育方法|ペアリングから幼虫飼育まで
『ポリフェムスオオツノカナブンとは』
アフリカのカメルーン、コンゴ共和国、ガボンが原産のカナブンです。大きさ的には65mm〜75mm程度ですが、ボディバランスやツノの長さから、同程度の大きさのカブトムシよりもずっと存在感が高いです。
ボディカラーは、赤味を帯びた緑色に黄色の紋があり、カブトムシやクワガタには無い色彩がカナブンの魅力でしょうか。
形の特徴としては、頭角の根本から3本のツノが伸び、真ん中のツノの先端がフタマタに分かれてます。
原名亜種は緑色が淡く、黄色の紋はやや角がついており、より黄色味が強くなりますが、今回の亜種、confluens(コンフルエンス)は原名亜種に比べ濃色でボディサイズは若干大きめになります。
なお原名亜種の流通はほぼ有りません。
新成虫の♂は艶が無くマットなボディですが、飼育していると床材でこすれてどんどん艶が出てきます。
カブクワ飼育の種類をこなしていくと(飽きてくると笑)、カナブンにも手を出す飼育者さんが多数出てきますよね。
カナブンやハナムグリのメジャー種といえば、ウガンデンシス、オーベルチュール、ウガンデンシス、ドヘルティクワガタコガネなどでしょうか。
ただし、輸入禁止や飼育禁止種に指定されている場合もあるので注意です。
カブトに飽きてくるとこの独特なフォルムにやられてしまうんですよね。
今は興味が無くても、高い確率で数年後に必ずムーブが来ると思いますよ?
今このページを見ている方もそうだったのではないでしょうか。
サイズ的には大型のもので70mm程度になります。
コンゴといえばタランドゥスですよね。アフリカには派手な特徴のあるムシが多くていいですね。
自然界において、こんな造形美が必要あるのでしょうか。それは人間だけが感じているもので、自然界では必然なのかも知れませんね。
この子は♀。
♂と違い、上翅に艶があります。
奇っ怪な顔をしています。
でも愛らしく感じてしまいます。
カブトムシと違い、色や紋の入り方、模様を楽しめるのがカナブンの面白いところ。
モビルスーツかと思うような造形。
和名:ポリフェムスオオツノカナブン
学名:Mecynorhina polyphemus polyphemus
もっと詳細を知りたい!という方はこちらのブログも参考にしてみてください。とても詳しく紹介しています。
このページではポリフェムスオオツノカナブンの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。
飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。
□□□ 成虫の飼育方法 □□□
寿命:
成虫の平均寿命は活動をはじめてから3〜5ヶ月程度。
ペアリングすると短くなる印象です。
飼育温度:
20~25℃
暖かい地域ですので、産卵、幼虫飼育、成虫まで22〜24℃位がベストです。
成虫育成メモ:
およそ羽化後1ヶ月から1ヶ月半程度で、食べ始めます。
産卵数は多い方で20〜30は簡単に採れます。♂が♀を攻撃することは無いので同居もOK。カナブンはペアリング回数が肝になるので産卵時も一緒にセットにいれるのが理想的です。
□□□ 卵の産ませ方 □□□
卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが必要になります。とはいえ、ゼリーを食べ始めたらすぐに成熟している様子です。
産卵用マット:
一般的なカブトマットで可能。国産カブトと同様に考えてOKです!
フォーテックさんのカブト1番がおすすめです。(六脚堂でも取り扱いがありますよ!)
産卵セット
産卵セットは国産カブトと同様、ケースの下、3割程度を固く詰め、あとはぽんぽんと手でおしつける程度でOKです。
マットの表面は乾き気味のほうが結果が良いです。
《推奨管理温度》
産卵管理適温:
23~25℃前後
産卵数の目安:
20〜30個程度(ケースの大きさにもよります。)
□□□ 幼虫の育て方 □□□
【お勧めのエサ】
完熟発酵マット。産卵時と同様、カブト1番でOKです。
800cc程度のボトルで交換途中2〜3回でOK。
ボトル内のマットはクワガタのように固く詰める必要は無く、カブトムシ同様でOK。
【設定温度】
23~25℃程度で。温度が低すぎると羽化不全や、前蛹で☆になることもあるので注意。
【孵化から羽化までにかかる時間】
♂♀:約7~9ヵ月程度
※管理環境の違いによって多少の誤差がありますが、サイクルが早い方です。
【ポイント】
蛹化時にマットの湿度が高いと不全を起こします。蓋を取り、マットを乾燥させる必要があります。7〜8ヶ月で繭入りするので、蛹化を確認したら繭を出して周りのマットを掻き出したほうが良いです。マット(繭のまわり)を乾燥状態にしましょう。
この記事は2025年8月の記事です。
トレンドが変わったらまた追記していく予定です。
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