TENRYUアルプスマットでヘラクレスが羽化しました。
TENRYU アルプスマットのレビュー
飼育に慣れてくると、他のマットも使いたい。という気持ちになるものです。
その動機は様々ですが、その多くは「もっと大きくしたい。」「経済的にしたい。」「コバエがつかないものがいい」などがよく聞く話です。
これらに関する質問もされるのですが、今回は「経済的に飼育したい。」という方にマッチする話では無いかと思っています。
ちゃんと話をすると長くなってしまいますが、「大きくしたい」と考えると、要素はマットだけでは無いので、温度や種親、飼育場所の環境が揃ってないと良いと言われるマットを使っても大きくなりませんし、「コバエのでないものが良い」と言っても、コバエが好むマットを幼虫は好むので、一概には言えません。
お伝えしたいことはたくさんありますが、今回は割愛で!
表題の通り、「TENRYU アルプスマット」のレビューです。
1)とにかく安い!!
現状の購入方法は「ヤフーオークション」のみですが、50Lでなんと1000円なのです。(2024年6月現在)発送元は長野県ですので、北海道までの送料は1700円。
現状では10Lずつの小分けなどの設定がないので段ボールから直接使用するしか無いのですが、このコストパフォーマンスに惹かれて私も導入してみた口です。
2)匂い
そこそこあります。が、排泄物のような匂いではありません。あくまでも私の感覚ですが珍味?乾いた海産物的な匂いと感じています。30℃近いところに段ボールのまま置いておくと匂いが出てくる印象ですね。(当たり前といえば当たりまえ。どんなマットもそうでしょう)
3)コバエは出るか
出るか、出ないかでいうと「出ることがあります」。これも、どのマットでも言えることですが、ガス抜きの方法や水分量、飼育環境によると思います。同じゾーンにあるボトル15本中3本出ている。ということがありました。
また、冷凍処理については導入初期段階では行なっていましたが、今はしていません。冷凍によるコバエ発生率も変わらない印象です。
4)発酵度合いは?
発酵の度合いについては、二次発酵でもメーカーさんによって違う。(発酵期間が違う)ということを前提に考えると、完熟!という雰囲気ではない様子です。
マットの色味だけでいうと、月夜野きのこ園さんの完熟マットと比べると少し黄色い印象。ただし、六脚堂の飼育環境で再発酵を起こしたことが無いので、完熟なのでしょう。添加物の関係でこの色なのかな?と理解しております。
5)粒の粗さ
上はアルプスマット。
左は川口商会特選マット(微粒子バージョン)。
右は黒土マット。
川口マットは微粒子なのでほわほわです。薄い黄色い木くずをすべて取り除くとRTNさんのNマットと同じイメージです。(当社比)
アルプスマットは中粗めのイメージ。初令幼虫から使ってはいますが、やはり三令以降で発揮しそうなイメージ。
月夜野さんの黒土マットです。
ちなみにこの写真の左がアルプスマット。右はRUSHレギュラーマット。
粒の感じは近いですね。ただ色はレギュラーマットのほうが黒に近いです。
羽化生体の紹介
今回、孵化から羽化までアルプスマットで通したヘラクレスが羽化してきましたので紹介します。なお、孵化後2令初期で知人から譲り受けたすべて無血統の子たち3頭です。
種親は♂140mm、♀65mm。
飼育環境もすべて同じで23〜24℃。22年の12月孵化。24年6月に羽化。
□ 1♂目
この子は、120mmの小ちゃい個体でした。
孵化後約1年で11月の段階では一番大きな幼虫でしたが、そこからダイエットしてしまいこのサイズに。飼育ケースはパンケース。自然蛹室での羽化です。
□ 2♂目
この子は、134mm。
前蛹時にパンケースから窓が見えたので、人口蛹室に移動させての羽化です。無血統ですがスタイルはそこそこいい感じです。
頭角がぼこぼこしていて個性的でした。
□ 3♂目
この子は、145mm。THE ヘラクレスにギリギリなってくれました笑 写真ではどの子も美しいのですが、持ち上げたときのヘラクレス感?はこの子がやっぱり段違いです笑
なお、この子は「らくボックス」での羽化です。
メンガタヘラクレスです。そんな上翅の模様でした。
他にも4♀おりますが、すべて完品羽化でした。
無血統なので大きなケースでの飼育はしていませんでしたが、途中で☆になった子もいませんでしたし、羽化不全も0頭でした。
次はパプアキンイロクワガタです!
この子達は、種親42mmだったのですが、しっかりと面倒が見きれず一本返しになってしまい、30mmそこそこになってしまいました。。。
が、こちらも完品羽化!
添加剤入、廃菌床マットで一本羽化という結果でしたが、ドロドロになったりとマットの劣化も無く最後まで来ました。
♂も♀もそれぞれ20頭程度羽化してきて来ましたが総じてピンピンしています。基本的に800ボトル1本で、中には3頭づつ入れていたものも無事に羽化。
ヘラクレスもパプキンも食性が広いので、イージーな報告になってしまいましたが、TENRYU アルプスマット。なにぶんコストがかからない、再発酵のリスクも少ないマットです。
ヤフオクでの、商品説明文も載せておきますね。
いつも大変お世話になりありがとうございます。
皆様に大変お世話になり、1周年を迎えることができました。昨年度は年間3000個を売り上げることができ、皆様にご愛用頂き本当に感謝申し上げます。
リピーター様から、ヘラクレス幼虫150gupの報告を多数いただいております。今年末にかけて大型成虫の羽化が楽しみです!ブリーダーの皆様に安価で良品なマットをお届けできるように励みます。今後ともTENRYUアルプスマットを何卒宜しくお願い致します。
(原材料)
信州産広葉樹オガ廃菌床
広葉樹100%菌床を3~4か月かけて発酵・熟成させています。 数種類の添加剤を使用しており(オガ以外に4種類)大変栄養価の高いマットに仕上がっています! マット粒子は中粗目くらいに仕上がっており、産卵~羽化までご使用いただけます。
配送の関係で乾燥気味に仕上げてあります。加水してご使用ください。
(ご使用方法)
商品到着時は密封梱包になり、無酸素状態で保管していますので雑虫は生きられません。
嫌気発酵状態(嫌気臭あり)になりバクテリアの活動はほとんどありません。
開封後、スコップ等で攪拌して酸素をいれてください。好気性発酵(乳酸発酵)がはじまりバクテリアの活動が活発になりマットから多少の熱とガスが出ます。
通常 2~3日位攪拌を繰り返していただき熱が収まりましたらご使用ください。高温化では幼虫投入後の再発酵が心配になります。ガス抜きに時間をかけ熱が冷めてからご使用ください。
低温下でのガス抜きは発酵が緩やかになり時間がかかる場合があります。幼虫投入後は特にご注意いただき観察してください。幼虫がケースに潜っていることを確認してください。ケース下に潜らず上に出てきている場合は熱やガスが発生しているのでケース蓋を開けて様子を見てください。しばらくして潜っているようでしたら問題ありません。
マットが余りましたら輪ゴム等で密封していただき(無酸素で劣化はほとんどありません)
次の使用まで保管ください。再使用時は上記の工程をくりかえしご使用ください!
(ご注意)
商品は発酵マットになります。開封時、ガス抜き時は嫌気臭がします(マンション等)で匂いが気になる方は使用をご遠慮下さい。 通常2~3日位で嫌気臭は消えます。 開封後、使用中にコバエの発生があります。 熱やガス抜き時、使用時に不織布等で被い侵入を防いでください。 稀に異物の混入がありますがお許しください。 (適応品種) カブト ヘラクレス ネプチューン サタン ゾウカブト コーカサスなど クワガタ ミヤマ ヒラタ アンテ オオクワ ニジイロ ツヤクワなど ハナムグリ ウガン トルクアータなど
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