飼育ケースのサイズ表
『最適な飼育ケース選び』
カブトムシ・クワガタの飼育を始めると、100%必要になる「飼育ケース」。意外に知られていませんが彼らは乾燥に弱いため、ケース内の湿度を保つことがとても重要になります。また普段の生活を考慮するとケースにコバエが入らない、出さない。ということも大きなポイントとなります。
この記事では、成虫の管理(はては幼虫の管理)を行うために、サイズから見たケースの特徴をまとめてみました。
カブトムシ・クワガタの飼育を始めると、100%必要になる「飼育ケース」。意外に知られていませんが彼らは乾燥に弱いため、ケース内の湿度を保つことがとても重要になります。また普段の生活を考慮するとケースにコバエが入らない、出さない。ということも大きなポイントとなります。
この記事では、成虫の管理(はては幼虫の管理)を行うために、サイズから見たケースの特徴をまとめてみました。
六脚堂ではブリードスペースの関係上、コバエシャッターよりもクリアスライダーをフル活用しています。蓋が出っ張っていない分、棚がスッキリ収まるのと、蓋もクリアなので全方向から中を見れるのはノンストレスで最高です。
また、スライド蓋のため、脱走が限りなく少ないです。しかし、ケース内が蒸れやすいという欠点も。
また、注意点として産卵セットを作る際に、ケースの上部までマットを詰めてしまうと、♀が潜ることでマットがせり上がり、蓋までパツパツになってしまうので注意!
奥はラージサイズ。ヘラクレスの単頭飼育にはちょうど良いです。コーカサスやゾウカブト系ならセパレーターを入れて♂♀をペアで飼育することも可能です。
手前の小サイズはニジイロクワガタのペアをセパレータを使い飼育。大きさ的にはペアでいれるならニジイロくらいがギリギリかも知れません。
♂のみの飼育なら120mmくらいの成虫までいれることが可能です。
【注意】2024年6月の段階で、廃盤になっております。WEB上ではHR-1は在庫がありようです。
クリアスライダー同様、蓋がクリアなので全方向から確認できるのが最高です。(HR-1は白い蓋ですが)また、クリアスライダーには小さいタイプかラージなので、中間の大きさが無いのです。そのため、中間のサイズである、デジケースのHR-2を中間の飼育ケースとして重宝しています。蓋を外す際も、両サイドを広げるだけで楽です。
しかし、蓋に届くような転倒防止材などを入れて『エレファスゾウカブト』や小さめの『ヘラクレス』、ネプチューンなどを入れると、しっかり蓋を空けられて脱走します笑
私もそうでしたが、カブトムシのパワーを見くびらないほうが良いです。いや本当に。
奥がHR-2。サタンの♂単頭でちょうどいい感じです。手前はHR-1で見えにくいですがヘラクレスの♀を単頭で入れています。大きめカブトの♀にちょうどいいです。
なお、産卵セットにするときは、蓋の高さが有る『HR-1G』、『HR-2G』を使うと良いです。
おそらく日本で一番使われているケースだと思います。
コバエシャッターの名の通り、コバエをカットしてくれます。しかし、100%カットを保証するものではありませんのでご注意です。
蓋の閉まりは、デジケースよりも強力なのでコバエカット効果が高いのだと思いますが、外すときのコツと言うか力加減が少しストレスを感じます。
ただし、大きく、最適な通気口が有るため湿気がたまりにくく且つ保湿効果が高いところがたくさんのブリーダーさんに指示される所以だと思います。
コバエシャッター小です。80mmのセアカフタマタクワガタ(パリーフタマタクワガタ)が入っています。60〜100mmくらいまでのクワガタ・カブトムシ(♂の単頭飼育)にちょうどいいですね。
コバエシャッター タイニーです。パプキンの♂、クワガタの♀の単頭飼育に向いています。
ケースの4本の足で、下の段に来る蓋をホールドしてくれるので、積み上げたときの安定感は高く、たくさんの♀や小型種を管理するのに向いています。
QBOXは大型のカブトムシブリーダーさん、特にたくさんのヘラクレスを飼育しているブリーダーさんの多くが利用しているケースです。ヘラクレスといえば、♂はつの曲がりを防ぐために人口蛹室へ移すタイミングが肝になってきます。
大きめのボトルで管理していたとしても、サナギになってしまってはもう取り返しがつかないのです。QBOXはケースの高さを捨て、飼育専用ケースにない縦横の幅、面積を確保することで、自然蛹室が広く作られるというメリットを持っています。
また、適度な隙間もあり、空気穴を開ける必要もありません。(ブリード環境によって内部が蒸れる場合は穴を開け、タイペストシールなどを貼りましょう)
逆に、適度な隙間があるということは、コバエの侵入もあります。蓋を締める際にはコバエ防止シートや新聞紙を挟んで侵入を防ぎましょう。
なお、大型ヘラクレスを作出するブリーダーさんは、♂の3令からQBOX40のケースを使うそうです。またヘラクレスはケースの大きさを認識して、小さいケースだと大きく育たない。とも言われています。
大型を狙うなら、はやはりマットを10㍑は入れておかないとイケないと言うことですね!とはいえ底までスペースを撮ることが出来ないと思います。そのようなときはQBOX30で対応しましょう!
ここからは番外編として、DAISOで販売されている「メガフードコンテナ」と、幼虫からサナギ、羽化までの過程を目視できる、自由研究に使えそうな「らくボックス」のサイズ表をまとめてみました!
まずは、DAISOのメガフードコンテナ!
大きいケースで幼虫飼育をして大型にしたい!でもケースを何個も買うとお金がかかる!!そんなブリーダーさんのために有るような夢の商品が、「メガフードコンテナ」です。
主に、ヘラクレスやネプチューン、ゾウカブト系など3令幼虫で2〜3ヶ月に5リットル程度消費するであろう種を飼育している方はご存知のアイテムです。
(2023年に、フォーロックメガコンテナーと名前が変わり、蓋がグレードアップしています)
DAISOさんで200円でした。穴あけの手間はかかりますがとても安く購入できるのが魅力です。
クリアスライダーラージとの比較画像です。角が丸いくらいで面積はほぼ一緒ですね。
横から見ると、高さもほぼ一緒ですね。大きなメリットは「安い」こと。デメリットは乳白色なので中が見えにくいこと。そして、穴あけ加工が必要なことでしょうか。
更に細かく言うと、蓋が知らないうちに歪んで空いてしまうことです。その好きにコバエが繁殖したりします。(それを改善した、フォーロックメガコンテナーという商品が新登場しています。「300円」)
次にらくボックス!!
六脚堂でも、ヘラクレスの秋冷の♂を最後はらくボックスワイドに引っ越ししています。やはり前蛹のタイミングを見逃して、つの曲がりを出したくないと言うのが理由です。
限られた飼育スペースなので、ギリギリまではクリアスライダーラージに入ってもらっています。
端的に言うと、らくボックスは「国産カブトムシ」の飼育用に最適!サナギになる様子も見えますので自由研究に最適ですね!
らくボックスワイドはヘラクレスやネプチューンの幼虫飼育にベストサイズです!おそらくはこのために作ったのだと思われるぴったり感!
自分がブリードルームを作る時に、飼育プランの中で天井のラックの高さや横幅を計算する際に各ケースの大きさをチェックしていたのですが、まとまっているサイトが無かったのでデータベースにしてみました。
まだまだ、飼育用ケースにはコバエ抑制ケースや、新登場しているものもあります。見つけ次第バージョンアップしますので、これも足しておいたほうがいい!などリクエストが有りましたらお気軽にメッセージを下さい。
飼育情報を発信中!
映像・WEB・システム開発の会社「WILLPLANT」の代表取締役。
会社内で、幼虫飼育1000頭を行なっているカブクワおじさんでありつつ、ラジコンバギー(ストック)で2022年、全日本16位(JMRCA)。
カブクワバトル動画、カブトコロシアムの主宰でもある。
WILLPLANTのWEBはこちら コンテンツ制作:カブトコロシアム
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