菌糸カップへの幼虫の投入の仕方
菌糸カップへの幼虫の入れ方
幼虫が孵化し、大きくしたい!と思うとWEBではできるだけ早く菌糸に入れたい。といった記事をよく見ます。
実際に早く入れて栄養価の高い餌を食べた幼虫は大きくなる「可能性」が高くなります。細かく言うと、他にも様々な要素がありますが、今回はまず、初めて菌糸プリンカップに幼虫を入れますよ。という方への説明になりますので、玄人さんはスルーしてください。
写真が随分とボケてしまいました。この子はオパクスソリアシサビクワガタの幼虫で2令です。
今回はこの子をカップに入れていきます。
ここで一応ご注意。
孵化したばかりの初齢幼虫は、いきなり大きな菌糸ビンに入れてしまうと
・菌に巻かれて☆になります
・なんとか生きながらえても、たくさん食べ残した状態で菌糸が劣化してしまいます
という弊害が生まれます。
初齢〜2令はプリンカップ(飼育種のサイズにより、120CC〜280CCなど)に。
2令後期から3令は800CCのボトル。
3令からは1500〜(飼育種のサイズによります。)
と個体の食べるスピードに併せてチョイスしていきましょう。
では、プリンカップの真ん中に穴を掘ります。穴の径は2センチ程度で良いでしょう。
下までグッとスプーンを入れるとそこが飛び出てしまいますので、私は底面までは掘りません。手前で寸止めです。
穴を開けたら、幼虫が食べていたマットを少しだけ入れます。これは幼虫が一緒に過ごしていた共生菌を入れるためです。
真ん中ではなく端に穴を開ける方もいますが、私は真ん中派です。これは私の勝手な判断ですが端に置くと温度変化の影響を受けやすいのと、湿気の溜まりやすい環境になる?ので避けております。
幼虫ちゃんを入れます。
中で横たわれるくらいのサイズをイメージして掘っております。
そして最後に、マットを被せています。
穴を開けっ放しだと空気の入りが多くなり乾燥しやすくなることと、掘った表面に菌が回ってしまうのを避けています。
ここも注意!
新品で買ってきたプリンカップには空気穴が空いていません!
なので、私は裁縫のまち針で8箇所、蓋の端に沿って穴を開けています。穴の大きさは針の太さで問題有りません。
ちなみに1mm以上になってしまうと、コバエが入ってしまうのです!
菌糸を使って、大きく育ててみましょう!!
この記事は2024年2月の記事です。
トレンドが変わったり新しい技術情報を入手しましたら、追記していく予定です。
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舶来 六脚堂(はくらい ろっきゃくどう)