舶来 六脚堂

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カブトムシ

オオツノメンガタカブト

KAZ.YOSHII

『オオツノメンガタカブトとは』

生息地は主に東南アジア、カリマンタン島(ボルネオ)です。

コブメンガタカブト・コブサイカブトなどの名称で呼ばれることもあります。

マルタバンメンガタカブトと同属のカブトムシで、大型になると胸角が発達し、

オオツヤヒサシサイカブトのように広がり、大きく二又に分かれます。

また、足は短く、頭が大きいというデフォルメされたようなフォルムに魅了されているFANも多い種です。

メンガタカブト属のlunicollisという亜種なんですが、マレー半島、スマトラ島、にも生息しています。

実はその生態や飼育方法は未だ未知数。

ブログやyoutubeでも成功情報を載せている方は非常に少なく、まさに難攻不落種と言えます。

また、難関種を攻略されている方は、その手法を軽々しく公開しませんのでその謎な感じも

飼育心をくすぐります。

六脚堂、WDの成虫。オオツノの名にふさわしい胸角と頭角。

体の大きさに対する脚の短さが可愛らしく、ファンも多い種。

しかも♀にも小さなツノがあるのです!

六脚堂でも飼育チャレンジをしました。

カリマンタン島はとても雨の多い地域。1年の殆どが雨ということでマットは水分過多で

産卵セットを組んでみました。

また、♂♀が穴をほってコロニーを作って生育しているということで、深めのケースで

再現してみました。

和名:オオツノメンガタカブト

学名:Trichogomphus lunicollis

体長は35mm - 70mm。 

六脚堂では、ずんぐりくんと呼ばれています。

このページではオオツノメンガタカブトの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。

飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。

□□□ 成虫の飼育の仕方 □□□

寿命: 

成虫の寿命は2年近く生きたという報告もあり。

飼育の適温:

22〜25℃程度

成虫育成メモ:

深いケースに入れると♂♀ともにずっと潜りっぱなしになります。

せっかく可愛いのに鑑賞できません笑

□□□ 卵の産ませ方 □□□

飼育個体が出回ることは無いため、ほとんどがWD。(野外採集)

そのため交尾・産卵可能な状態であることがほとんどではありますが、販売に回るほど幼虫も生体も累代品は見ることはありません。

産卵方法はマット産み。(と思われる)

情報収集をしてわかっていることは、黒土系や腐葉土、使用済みマットなどをまぜたもので

結果が出ているようです。

産卵管理適温: 

25℃前後

産卵数の目安:

5〜10個程度???

□□□ 幼虫の育て方 □□□

3齡まで育てた方がいるそうですが詳細は非公開でした。

【えさ交換回数】 

??

【設定温度】

25℃前後??

【孵化から羽化までにかかる時間】  

謎に包まれています。

とにかく謎の多い種です。

現在絶賛飼育中ですので、六脚堂飼育情報を継続して載せていきますので

お楽しみに!!

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2023-03-18

難関種に挑む!(オオツノメンガタカブト

ーーーー六脚堂 飼育記ーーー

【3月18日】

WDペアの個体を購入。

ショップオーナーさんから、お客さんで産卵まで行った人を見たことが無い!

という言葉を聞き、ふつふつと燃えてきました。

【3月18日】

ブリードルームに戻り早速産卵セット開始!

DAISOの底の深いケースに産卵セットを組み、♂♀同時に入れたのですが、このオオツノメンガタカブト。どうやら現地では穴をほってコロニーを作って仲間たちが集団生活しているらしいのです。これはヒントになるか。。

【4月1日】

セットから約2週間後、その再現と言わんばかりに、たくさんの坑道を作って行き来している様子。

まずは割り出して。。。と思いましたが、なんだかこのコロニーを壊すのが忍びない気持ちになってしまい、一旦ストップ!!

どうやら穴と穴がつながってトンネルになっている様子。まるで地下鉄のよう。

【4月14日】

1ヶ月経ったかな?というところで一旦割り出してみます。幼虫が取れたら超ラッキー!ぐらいの感覚です。

【5月1日】

採卵してみましたが0個です。難攻不落にふさわしい!

【5月15日】

同居はさせていましたが、ペアリングを目視していなかったので、ハンドペアリングしました。

深いケースの方がいいのかわかりませんが、広く場所をとってみます。

頑張って行ってらっしゃい!!

2週間ほどで一度開いて見たいと思います!

【6月30日】

結果は地下鉄のような坑道が今回も掘られていましたが、やはり0個。

この後もう一度セットを組んで見ました。

これまで、黒土、腐葉土、ヘラクレスの糞を潰して混ぜたマットを層にして組んで煽りました。水分も相当入れており、粘土の様な状態。

8月に開けたところ、♀は☆になっておりました。

結果はこれまた0個。

ショップオーナーさんも、またそのお客様でも幼虫を取った人は一人もいない。とおっしゃておりましたので、少し安心(笑

【12月7日】

♂は今でも元気にゼリーを舐めています。

3月購入のWD個体。2年近く生きた個体もいると聞きますので、できるだけ長生きできるように飼育したいと思います。

本当に可愛いです。

この記事は2023年5月の記事です。

トレンドが変わったらまた追記していく予定です。

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KAZ.YOSHII

映像・WEB・システム開発の会社「WILLPLANT」の代表取締役。

会社内で、幼虫飼育1000頭を行なっているカブクワおじさんでありつつ、ラジコンバギー(ストック)で2022年、全日本16位(JMRCA)。

カブクワバトル動画、カブトコロシアムの主宰でもある。

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