【六脚堂印】高添加 廃菌床マットの使い方
六脚堂オンラインにて販売されている、六脚堂印「高添加 廃菌床マット」の使い方をこちらに記載いたします。
このマットは、基本的に高添加の「クワガタ用」マットとしてご利用ください。
ただし、発酵を進めることで各種カブトムシにも対応することが可能です。
☆☆使い方☆☆
〜ガス抜き必須です!!〜
袋詰している間はバクテリアへの酸素供給が少なくなることで活動を休止します。その状態を保っていると、なんだか嫌な匂いを出します。(牛糞や鶏糞のような匂いです)
開封後、攪拌して酸素を取り入れることで、バクテリアが活性化し、徐々にその匂いは消えていきます。
では、そのガス抜きの方法をご説明します。
その1)ボトルに先に詰めてしまう方法
※加水量は、マットが5リットルの袋なら200CC、10リットルの袋なら400CC程度です。
(ただし、保管期間や季節で多少の変化がありますのでご注意を)
加水してからボトルにそのまま詰めてしまいましょう。
この状態で、10日ほど経ったらマットの匂いを嗅いでみてください。山の土のような匂いになったらOKです。(この間に、28℃を超えたりすると再発酵していることがありますので、その場合は幼虫は入れないこと!)
マットは3週間ほど経つと、発酵することで赤茶色から茶色に変色します。
またさらに期間を置くと焦げ茶色に変化していきます。こうなると、カブトムシにも使用が可能となります。(加水すると発酵は早まりますが、劣化も進みますので加水せずに保管しましょう。)
その2)袋に穴を開けて保管
前述したように、加水してからのガス抜きは劣化も早まります。そこで袋に穴を開けましょう。
買ってきたマットに、
ハサミで直径1センチ程度の穴を開けます。
そこに、タイペストシールを貼り、コバエの侵入を防ぎましょう。
穴は2つくらいで大丈夫です。穴を多くすることでガスの抜けが早まりますが、乾燥も早まります。使用前に加水しましょう。
できればまんべんなく空気がいきわたるように袋の中なので、マットを移動させるようにもんであげたり、混ぜ合わさるように振ったりしてあげてください。
また、一番楽な方法があります。
袋に小さな穴を開ける方法。
タイペストシールが無くても大丈夫です。画鋲を1つ用意しましょう。
この画鋲で、マットの袋にプツプツと穴を開けていきましょう。裏、表でまんべんなく10箇所程度開けておきましょう。
画鋲の大きさくらいなら、コバエも入ってきませんので安心です。
最初は嫌な匂い(なれるといい匂いに感じてきます。笑)がしますが、1週間ほどで消えます。
【穴あけ後のマットの変化です】
左が画鋲で穴を開けてから10日後の状態です。薄っすらと茶色みが深くなっているのがわかるでしょうか。ガスが抜けて、若干発酵が進んでいます。この状態でしたらすぐに使うことが可能となります。
同じ日に撮影したものですが、上の焦げ茶色のマットがカブト用の完熟系のマット。
色味が全然違いますよね。ここまで持って行くにはもう一段階の発酵が必要となります。
番外編)
飼育頭数が増えてくると、袋では足りなくなってきます。50Lまとめて購入する場合などは、
衣装ケースを使います。
写真は65Lの衣装ケースを利用していますが、少量の場合は100均で売っている小さ目のプラケースでもOKです。
六脚堂ではこのサイズのケースを5つ使って回転させています。
マットを空気にさらすことで、好気性発酵(乳酸発酵)がはじまりバクテリアの活動が活発になることでマットから多少の熱とガスが出ます。通常 2~3日位攪拌を繰り返していただき熱が収まりましたら使用可能です。
ガス抜きの際には水分が飛ぶので新聞紙をフタの間に挟めます。(コバエの侵入対策でも有ります。)
衣装ケースを使う場合も、空気穴を開ける必要があります。
また、タイペストシールなどを貼ってコバエ対策をします。幼虫が食べる栄養素をコバエも好きなので、集まってしまいますよ!
穴が大きいと一気に水分が飛んでいくので、六脚堂では3mmの穴を5個開けています。
ガス抜き後は
どのガス抜きの方法であっても、1〜2週間のガス抜き期間後に保管。使用するときに加水します。ここでも匂いをかいで、ガスが抜けているかどうかを確認してください。(ツンと来る酸みを感じる匂いがある場合はまだガス抜きが完了していません。)
※使用時に加水することでバクテリアの活動が再度始まりますので、最低でも2〜3日置くことが必要です。
なので、ガス抜き(10日程度)→加水後(3〜7日間)→マット交換
という流れで交換するのがベストです。なので、飼育しているボトルの交換タイミングに併せて準備していきましょう!
なお、六脚堂マットではなく、ほかのメーカーのマットも、「ガス抜き不要」と説明されているマット以外はすべて同様のガス抜き作業が必要になることを覚えておいてください。
なお、周囲が低温の場合のガス抜きは、発酵が緩やかになり時間がかかる傾向にあります。
最近の北海道ですと、7月後半から9月にかけて気温が高くなってきたので、1週間ほどでガス抜きは完了しますが、9月中旬以降は2週間ほかかるかも知れません。(お部屋の環境次第ですが)
よって、幼虫投入後は特にご注意いただき観察してください。
幼虫がマットに潜らず、上に出てきている場合は熱やガスが発生している(酸素不足)ので、ボトルの蓋を開けて様子を見てください。
また、フタを開けてキッチンペーパーなどをかぶせゴムで止めておくと酸素の供給が多いので安心です。しばらくして潜っているようでしたら問題ありません。
マットが余りましたら密封していただき次の使用まで保管ください。再使用時は上記の工程をくりかえしご使用ください!なお、マットは生き物です。長期間(半年以上)の保管は劣化の原因となります。
〜注意〜
高添加 廃菌床マットは発酵マットですので開封時、ガス抜き時には嫌気臭がします。(マンション等)で匂いが気になる方は使用をご遠慮下さい。通常4~5日位で嫌気発酵臭は消えます。
開封後、使用中にコバエが発生することがあります。
ガス抜きする際には侵入を防いでください。稀に枯葉など異物の混入がありますがお許しください。。。また、ガス抜き前に一度冷凍しておくと雑虫対策にもなります。
蜘蛛の巣のような白い菌(きのこ菌)が袋の表面に発生することがあります。
幼虫には問題有りませんが、見えてきたらもんだり撹拌したりして混ぜ合わせてください。
〜マットをより使いこなすために〜
カブト系に使う場合は、更に発酵を進めることをおすすめします。(こげ茶色になるまで!)
衣装ケースなどにマットを移し、マット10リットルに対して400CCほど加水し、撹拌します。
そのまま25〜27℃以上の環境に置いておくと、発酵がはじまりマットの温度が上ります。この状態を熱が引くまで進めることで、発酵が進み色が濃い茶色(こげ茶色)に変色します。
ここからご利用いただくことで、カブトの食べやすい3次発酵状態となります。ただし、ヒナカブト系の幼虫は高添加が苦手なので、使用はお控えください。
六脚堂で羽化実績のあるクワガタ、カブトムシ
このマットは、廃菌床ベースの2次発酵、中粗目のマットとなります。(広葉樹100%菌床を3~4か月かけて発酵・熟成させています。)
限りなく水分を減らしているため、加水後に周囲の温度が28℃を超えてくると「再発酵」しますので、ご注意ください。
また高添加でやや粗めとなっておりますので、3令になった幼虫にオススメです。(大きめの種であれば2令でも喰いあげてくれます。)
〜適合種〜
クワガタ
メリーメンガタクワガタ
ニジイロクワガタ
グランディスオオクワガタ
キングテイオウ(カマリネス)ヒラタ
メタリフェルホソアカクワガタ
ギラファノコギリクワガタ
ラフェルトノコギリクワガタ
ラテラリスノコギリクワガタ
国産ノコギリクワガタ
カブトムシ
ヘラクレスオオカブト
ネプチューンオオカブト
サタンオオカブト
エレファスゾウカブト
レックスゾウカブト
マヤシロカブト
ヒルスシロカブト
ゴホンヅノカブト
ビルマニクスゴホンヅノカブト
フローレンシスニセヒメカブト
などは、六脚堂で羽化実績があります。オオクワ、ヒラタ系には問題なく使用できます!
また使用飼育種が増えたら追記していきます!
〜不適合種〜
ミヤマ系
ツヤクワガタ系
ネブトクワガタ系
マルバネ系
シカクワガタ系
ヒナカブト系
など、十分に完熟したマットを必要とし、かつ添加されているものを好まない種には対応しておりませんのでご注意ください。
幼虫が大きくなるための大きな要素であるマットの管理。ガス抜きが十分にされていなくても食べてくれる幼虫もいますが、思った成果は上がらなくなってしまいます。
この、マットの管理技術を上げることで、大きなクワガタ、カブトムシをそだててください!
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