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バクテリア材を作ってみよう

KAZ.YOSHII

バクテリア材。この言葉を調べ始めたあなたは、カブクワ飼育にハマってきた初期段階に有ります。しかしこれを作れるようになると、いろいろ捗って来ますのでノウハウは知っていたほうが良いでしょう!!

バクテリア材とは

端的にいうと、カビにくい材。のことです。

材がカビると、♀ちゃんは卵を産んでくれなくなってしまいます。加水した材は、湿度の関係でカビが出やすくなります。種によってはへっちゃらに動き回ってカビ自体を消して?くれる子もいますが、基本的には無い方が産卵してくれます。

産卵セットの内容次第ですが、すべてを埋め込む場合は材の表面も空気に触れないために、カビの発生はほぼなくなりますが、材の「転がし産卵セット」の場合はすべてが露出されるため、カビが生えやすくなります。

なお、カビが生える際の主な条件としては、

・温度(高温の場合出やすい)

・湿度(多湿の場合出やすい)

・浮遊菌などが漂っている

等が考えられます。

このカビを防ぐための方法として、

・植菌カワラ材(レイシ材)などを使う

・バクテリア材を使う

の2択になってきます。

この記事では、バクテリア材を自作する方法をお伝えいたします!

ではさっそく作っていきましょう!

最初に手に入れるのはイキの良い「糞(ふん)」です。

ちょうど、交換時期手遅れの(笑)ギアスポリオンのボトルがありましたので

集めてしまいましょう。

次に用意するのは、一般的に売られている材です。

今回使うのは300円くらいのコナラ材です。

千枚通しを指してみましたが、少々硬いかも知れません。

一般的にバクテリア材の仕込みは7〜10日間くらい。硬い材を柔らかくしたいときは倍の時間

を置く。と良いでしょう。

では皮を向いていきます。

樹皮内側のカサカサした部分も削いでいきます。

皮を削ぐには、ステーキナイフでも、カッターでも、パン切り包丁、何でもOKです。

写真では、クロス職人さんなどが使う「スクレーパー」を使っています。

100均でも大体揃います。

削いだ樹皮は、産卵セット用の転倒防止にも使うためにとっておきましょうね。

自分は小さめの成虫管理ケースに入れる、転倒防止用にメインで使用しています。やはりクワガタたちは樹皮にしがみつくための構造になっているので一番つかみやすいと思います。

では糞の塗りたくり作業に入ります。

ここからの流れは、人によって違う部分もあります。これは六脚堂でのやり方です。

ジッパー付きの硬いポリ袋(Seriaで購入)に糞を集め、水をいれドロドロにします。

※ヘラクレスやゾウカブトの大きい糞の場合、上から叩いて先に潰しておきましょう。

これが一番楽しい作業!!

童心に還ってポリ袋の上から、材の全ての面に糞を塗りつけていきましょう。

泥遊びをしていたあの頃。。。本当に童心に戻れます笑

こんな感じです。

糞に含まれるバクテリアを材に染み込ませることで、材にバクテリアを住まわせる。そのバクテリア菌の勢いでカビを防ぐというやり方です。冒頭にも書きましたが、古い糞よりは新しいもののほうが良い気がします。

塗りたくった材を集めます。今回は3本作りました。

材の加水も兼ねますのでこの状態で半日置いてから、袋から余分な水分を捨てます。

ここから2〜3日放置です。

硬い剤の場合は、放置期間を延ばし柔らかくなるのを待ちます。

これで完成です!

では産卵セットを組んでみましょう!

フォルスターフタマタクワガタ 亜種キヨタミ の産卵セットを組んでみました。リンクから御覧ください!

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KAZ.YOSHII

映像・WEB・システム開発の会社「WILLPLANT」の代表取締役。

会社内で、幼虫飼育1000頭を行なっているカブクワおじさんでありつつ、ラジコンバギー(ストック)で2022年、全日本16位(JMRCA)。

カブクワバトル動画、カブトコロシアムの主宰でもある。

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