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クワガタ

マンディブラリスフタマタクワガタの飼育方法|ペアリングから幼虫管理まで 

KAZ.YOSHII

『マンディブラリスフタマタクワガタとは』

フタマタクワガタ界では最大種のマンディブラリス(略してマンディブ)。

主な生息地はインドネシアのスマトラ島、ボルネオ島です。スマトラ島といえば、クワガタなら、スマトラヒラタ、アルキデスヒラタ、エラフスホソアカクワガタなど。カブトムシならアトラスオオカブト、コーカサスオオカブトなど憧れの種類の産地と言えますね。

気性も荒く好戦的なため、ちょっと触ろうとするとすぐにアゴをひろげて挟もうとしてきます。

そのアゴ先はフタマタクワガタだけに、二股に別れており湾曲してとてもかっこよく、人気のあるクワガタです。

大きさ的にも、ギラファノコギリクワガタについで100mmを超えるサイズのクワガタです。 ♂♀共に体色は漆黒色。ボルネオ産は少し赤みが出るようです。

オスの大アゴは太さと大きさを兼ね備えており、中央部にな内歯があり、先端の内側にも細かいギザギザした内歯が発生します。そして上下に大きく湾曲もあります。 

飼育レコードは 111.6mm。(BE-KUWA77号)

寿命は当然個体にもよりますが、半年から1年程度。WD品(野生採取)は、残りの寿命は見えないので不透明です。

飼育温度は20〜23度位が理想です。

和名:マンディブラリスフタマタクワガタ

学名:Hexarthrius mandibularis

♂:87mm 

♀:Freeサイズ

マットでも菌糸でも飼育は可能です。

 ♂は割と気性が荒いため、一緒のケース内で飼育するのは避けたほうが良いでしょう。

このページではマンディブラリスフタマタクワガタの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。

飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。

□□□ 成虫の飼育の仕方 □□□

寿命: 

成虫の平均寿命は約半年〜1年程度。

飼育温度:

20~25℃ 

成虫育成メモ:

慌てずに成熟をしっかりさせるのがポイントです。

後食後、2〜3ヶ月待つ人もいるようです。産卵は少しずつ何回も産むようです。

□□□ 卵の産ませ方 □□□

卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが必要になります。(♀のポテンシャルも重要です。)

羽化後1〜2ヶ月程度で後食。その後1〜2ヶ月で成熟する様子。(温度管理や個体によります。)

産卵材での産卵セットで、転がしで行います。(マットに埋めず、乗せるだけです)

マットには産みませんが、こぼれたときのために完熟マットや、産卵一番などを

使用すると良いでしょう。(添加の強いマットは避ける)

産卵材は、クヌギ、コナラでOK。カワラ材やレイシ材でも産んでくれます。

《産卵セットの組み方》

産卵管理適温:

25~27℃前後でやや高めにセットします。

通常飼育の温度(20〜23℃)よりも少し高めにセットすることで♀が産卵行動に入りやすくなります。

産卵数の目安:

5〜20個程度で、あまり多くはない印象です。セットに♀を投入したら、2ヶ月程度はそのままが良いです。

材割りの際、フタマタクワガタ系は材の表面に産む傾向が強いので少しずつ削いでいくことをおすすめします。

□□□ 幼虫の育て方 □□□

【お勧めのエサ】

発酵マット。菌糸ビンのどちらでも飼育可能。大きさを狙うなら菌糸ビン飼育で臨みましょう。

菌糸はカワラでもオオヒラタケでも良いです。

【えさ交換回数】

800cc〜1200cc程度のボトルで交換途中2〜3回でOK。

100mm超えの大型を狙うなら1400CC以上で。

※マット飼育と菌糸ビン飼育で変化あり。

【設定温度】

20~23℃度の範囲内。21℃前後が最適値です。

大型を狙う場合は低温でじっくりと行いますが、羽化までやや1年半近くかかることも。

【孵化から羽化までにかかる時間】

マット飼育と菌糸ビン飼育では羽化までの時間が変わる傾向があります。

一般的に菌糸ビンのほうが早く羽化して来るのです。

マット飼育:♂10~18ヶ月 ♀10~12ヶ月

菌糸飼育 :♂8~14ヶ月 ♀8~12ヶ月

※管理環境の違いによって個体差があります!

この記事は2023年8月の記事です。

トレンドが変わったらまた追記していく予定です。

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2023-06-05

マンディブラリスをスタート!産卵セットから菌糸ビン投入まで。

ーーーー六脚堂 飼育レポートーーーー

産地:スマトラ島 ベンクール産

累代:WF1

種親:WD 111×WD 52

羽化:♂ 2023年5月  89mm

           ♀ 2023年4月  48mm

今回、写真を完全に取り忘れていました。。。文字でお伝えしますので、脳内で想像しながらお楽しみください。

【23年6月5日】

♂は休眠中、♀は後食済みという、中くらいのサイズのペアがやってまいりました。

まあなんせかっこいい。写真は↑にスクロールしてください!

目指せ100mm!

【23年8月30日】

ペアリングさせたくてどうしようも無い衝動を抑えながら、いよいよペアリングに

入ります!

アゴ縛りはさせたほうがいいのでしょうか。

させましょう。マンディは♀殺しが少ないと言われていますがリスクは最小限に

しましょう。(ちなみに六脚堂では縛りませんでした笑)

そろそろ♀をセットに投入します。

産卵セットの内容は、

ケース:クリアスライダーラージ

マット:産卵一番

材:コナラ 良材

です。

材は、うちのばあい、20分くらい加水しています。材を熱湯に埋めてぷくぷくと泡が出なくなるまで。熱湯なのは中の雑菌や別の虫の幼虫を駆除するためです。

泡が出なくなったら、新聞紙の上に載せて半日程度日陰干しをします。

産卵材を使ってのの産卵セットの方法はこちらから

【23年11月30日】

3ヶ月経って、ケースの周りには何も見えていません。。。とはいえ、中にいることも多いんですよ!

そんな淡い期待は裏切られ。

暴いてみましたが、残念ながら幼虫の姿はありませんでした。

敗因としては、

・ペアリングがかかっていなかった(目視できていなかった。)

・ペアリングを我慢できていなかった(タイミングが早かった。成熟しきっていなかった。)

・あとは、材が少し硬かったのかもしれません。かじっている場所が極端に少なかったので。

・♀ちゃんのポテンシャルが低かった。

などが考えられます。

しかし、どれが正解なのかはわかりません。これがブリードの面白いところですね!!

ときは1ヶ月前に遡ります・・・。

実は、♀ちゃんの救出後2セット目の産卵セットにinしていたのだ!!抜かり無し!!!

そしてときは満ちた。いよいよ開けますよ!!

万全を期しての「材2本体制!!」

ふはは。これはもう勝利宣言では?

いましたぜ旦那〜。

材からも!!!

材を2本使った割には7頭で終了・・・。チーン。。

ただ、ただですよ!!♀がしっかりと生存してるということは、、、食ったな。。。

10月に入れてから放置だった自分も悪いのですが。。。

しかし、さらなる悲劇が・・・。

産まれた子たちを、初令すぎて7頭を1つのプリンカップに入れて管理していたんですよ。。

チーン。。。

2頭になっちゃった。。。共食い激しすぎイイイイ。

今日は私の誕生日!いいこと起きないかな!ならマンディの材、残っていた1本を割ってみよう!!

ということで、割ります。

これは食痕!!!確定!!!

1頭目!!最高の誕生日!!

2頭目!!最高の誕生日!!

3頭目!はい!ひょっこりはん!!最高の誕生日!!!

ということで、大切にE-800(オオヒラタケ)に入ってもらいましょう。

まあ、飼育ブログの制作の関係上、何でもかんでもやっていることで、菌糸やマット、相当な多種をタイムリーに管理できていないところが玉に瑕。

もっともっと、突き詰めて飼育ができるようになりたいですね〜。

ということで、マンディはこの5頭を羽化まで追いかけていくことになります!目指せ100mm

!!

続報をお楽しみに!

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2024-08-24

マンディ菌糸ビン交換。

ーーーー六脚堂 飼育レポートーーーー

早いもので、マンディの割り出しから最初の瓶が5ヶ月を迎えました。

昨年から、札幌も猛暑が続き30℃超えを連続して記録している状況。北海道のブリーダーには更に厳しい時代に突入した感じですね。

関東以南は、暑さ対策のためのエアコン1台でなんとかなるものですが(保温にも苦労はされていると思いますが)、北海道は、厳しい夏と厳しい冬をダブルで対策しなければいけないので、まさに試される大地なのだと思います。

ということで、菌糸交換を初めたいと思います。

では1本目。

だいぶん瓶の中が劣化しています。ちょっと遅いくらいですね。やっちまいました。

改めて確認ですが、種親が♂  89mm、 ♀  48mmと小ぶりペア。

世間では、何かと親は大きくしたい傾向を感じますが、小さいペアを買って(極端に小さいのは避けましょう)大きく育てて累代していく。これが良いと思います。

血統のある種も同様。血というポテンシャルはあるので、そんなに気にしないほうが良いと思います。

いい感じで食べていますね。

17g。この子は♀ですね。♀1本目で15g以上なら合格点ではないでしょうか。(♂ならもう少し乗っているはず。。。)

残念ながら、☆になっていました。(奥の黒い塊です)

☆になったから劣化したのか。劣化したから☆になったのかはわかりません。

これで残りが6頭となりました。立派に浮かしてくれることを祈ります。。。

続報をお楽しみに!

♂の交換はこれからになりますね。30g近い子が出ていれば良いのですが。

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KAZ.YOSHII

映像・WEB・システム開発の会社「WILLPLANT」の代表取締役。

会社内で、幼虫飼育1000頭を行なっているカブクワおじさんでありつつ、ラジコンバギー(ストック)で2022年、全日本16位(JMRCA)。

カブクワバトル動画、カブトコロシアムの主宰でもある。

WILLPLANTのWEBはこちら コンテンツ制作:カブトコロシアム

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