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クワガタ

アンティローペノコギリクワガタの飼育方法|ペアリングから幼虫管理まで

KAZ.YOSHII

『アンティローペノコギリクワガタとは』

アフリカは、コンゴや、ザイール、カメルーン産の小型ノコギリクワガタです。

なんと言っても顎の形状がかっこよく、内側に湾曲した大アゴが特徴的でユミツノクワガタとも呼ばれている。アゴの形状変異が顕著なノコギリクワガタ。

短歯と長歯で計上が変わってくるのも特徴。個人的には短歯のほうが特徴的でかっこいいと思っています。

タンザニアの、ナタールのこぎにクワガタにもとても似ています。

小さすぎるハスタートノコギリクワガタとも言えるのでは。(個人的見解)

写真はハスタートノコギリクワガタの原名亜種。

なお、ハスタートも大型になるとすらっと伸びた顎になります。

小型なのでハスタートほどの迫力は無いが、とても愛らしいところが良いですね。

ボディも全体的に褐色のボディで、顎に見が行きがちだが人間でいうとオデコの部分が平らにカットされているようなところが、昭和のスーパーカーを感じさせてくれる(個人的見解)所有感をくすぐるクワガタです。

フスクスノコギリクワガタが酷似しています。それが関係しているのかわかりませんが、ビークワレコードの種には入っていないようです。

体長は♂大体20mm~50mm程度。♀19mm~25mm程度ととても小さいです。

BE-KUWAの飼育レコードにも載っておりません。

個人的には総合点数の高いクワガタです。ただ、小さいのがな〜。(六脚堂は大型好き)

イタリア車を感じさせる顎にかけて美しいフォルム。

短歯の内歯がガタガタになるところが可愛くて好きです。

インクイナトゥスノコギリにも近い気がしますよね。

上翅の色がグラデーションになっているところも美しいポイントです。

♀ちゃんも同系色。

この写真きれい!!笑(自画自賛)光の感じが良いですよね!!

やっと後食を開始してくれたので、この子達は累代します。

和名:アンティローペノコギリクワガタ

学名:Prosopocoilus antilope

このページではアンティローペノコギリクワガタの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。

飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。

□□□ 成虫の飼育の仕方 □□□

寿命:

 成虫の平均寿命は1年程度。

飼育温度:

20~25℃ 

成虫育成メモ:

飼育した限り、マットの食性も広く、マットの劣化にも強く、初心者さんでも飼育は簡単な方だと感じました。寿命も1年程度と長いですし、多産な種です。マットだけでもOK。材を入れると更に増えます。笑

□□□ 卵の産ませ方 □□□

卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが必要になります。

羽化日、後食開始日、後食開始から成熟までの個体差もありますのでこの情報を鵜呑みにしないようご注意ください!

後食・成熟:

羽化後およそ2ヶ月程度で後食開始。成熟はさらに2ヶ月くらいかかりました。(個体の大きさによりけりと思います)

《ペアリング方法》

クワガタは、人がいると警戒心が強い子が多いので同居ペアリングがおすすめです!

1)飼育ケースなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。

    (隠れ場所として樹皮や専用餌皿があると良いです)

2)大きすぎないケースにゼリーを一つ置きます。

  (ゼリーが♂♀の出会いの場とするためです)

3)攻撃力の高いヒラタ系などは顎縛りしましょう)

4)3〜7日同居させ、「メイトガード」していたらほぼペアリングが完了しています。

詳細はこちらから!

《カブトムシ・クワガタのペアリング方法》

産卵:

産卵材にもマットにも産卵します。産卵木はクヌギ、コナラどちらでもOK。

非常に多産で簡単に増やせます。 

微粒子系の完熟マットを使用し、水分は多すぎず、少なすぎずで。

産卵1番でも良い結果が出ています。

産卵管理適温:

23~25℃前後

産卵数の目安:

10〜30個程度

※産卵セットはこちらの記事を参照してください! 

□□□ 幼虫の育て方 □□□

【お勧めのエサ】

発酵マット。他のノコギリ種と同様、発酵の深い黒っぽいマットが良いですよ。菌糸でもOK。

六脚堂おすすめマット

メーカー マット
フォーテック ヒラタ・ノコ1番
フォーテック 産卵1番(産卵セット時)
月夜野きのこ園 完熟マット
フジコン プレミアム 有機くぬぎ微細 フレーク
KBファーム 栄養フレークEX 50L(大袋)

【えさ交換回数】

500〜800CC程度のボトルなら交換途中1回でOK。

【設定温度】

22〜24℃の低温管理の菌床飼育で長歯型が羽化する様です。

27 〜28℃まで上がっても暑さには耐えているようです。さすがアフリカのクワガタ。

【孵化から羽化までにかかる時間】♂、♀ともに5~10ヶ月程度で羽化してきます。

※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!

この記事は2025年2月の記事です。

トレンドが変わったらまた追記していく予定です。

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2025-02-22

アンティローペの羽化

ーーー 六脚堂飼育ブログ ーーー

今回はアンティローペノコギリクワガタです。

これは、月夜野クワカブ広場でいただいた個体になります。月夜野さんありがとうございます。

飼育ブログと言えるのか?というくらい放置で羽化してきた個体なので、大きさとかは度外視でお願いします。

【24年7月4日】

とても素敵なラベルで到着したアンティローぺくん。

スペックはもう見たままなのですが、

種類:アンティローペノコギリクワガタ

産地:カメルーン

累代:CBF3

産卵セット:24年4月17日

割り出し日:24年6月13日

到着して早速ボトルへ引っ越しです。

まだ初令でしたね。

丁寧にボトルイン。

マットは、六脚堂高栄養マット。発酵浅めですが添加もりもりです。ちゃんと食べてくれればいいのですが。

5頭をボトルインしました。

【24年12月吉日】

そろそろマット交換しないとな〜なんて呑気にボトルを覗いてみると、蛹室を作り始めていました。これはさすがにマット交換はできないな〜。交換タイミング逃しました。

初令だった時点で、こんな大きなボトルにしなくてもいいかも知れないわ。初令で食える量なんて限られるので、430カップで良かったかな・・。

しょうがないから羽化まで待ちましょう。

羽化してきました!!

1頭が☆になりまして、4頭!

1♂、3♀でした!

ビークワのレコード種には入っていないので平均値もわからないのですが、WEBで販売されているサイズを見ると大体40mmから大きいので47mm。それから行くとおチビちゃんが羽化してきましたね。

形的には、この子やナタールノコギリとか、このなんとも言えない顎の感じがすきなので50mm超えるまでやってみようかな笑

完全手抜きで放置だったのでちゃんと考えて精魂込めたら50mmいかないかな?

♀ちゃんたちもだいたい30mmいかないサイズ。

ほぼ近似値ですよ。

この子も。

まあ販売に回すこともできないので、28mmの♀ちゃんからかけて40頭くらい取ればそこそこのを作出できそうですね。

この子らは、マットにガッチリ産む子とマットにも産む子と別れるようです。材を入れるなら柔らかめの材を使いましょう。この子がたくさん生んだら菌糸も試してみようかな。

「はやく累代したい!!!」

近況:

4月のイベントが近づいてきました。羽化個体管理が大変。そして前回のイベントからおもちゃや自作クワカブグッズの制作もしているのでてんやわんや。

小さい子たちはお世話ができないのでグッズのほうが親御さんが喜んだりします。この子達が数年後、ブリードしたくなってくれるような業界づくりをしたいものです!

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KAZ.YOSHII

映像・WEB・システム開発の会社「WILLPLANT」の代表取締役。

会社内で、幼虫飼育1000頭を行なっているカブクワおじさんでありつつ、ラジコンバギー(ストック)で2022年、全日本16位(JMRCA)。

カブクワバトル動画、カブトコロシアムの主宰でもある。

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