舶来 六脚堂

本能のままに生きる。
カブトムシ、クワガタをもっと知れるメディア

クワガタ

シェンクリングオオクワガタの飼育方法|ペアリングから幼虫管理まで 

KAZ.YOSHII

『シェンクリングオオクワガタとは』

シェンクリングオオクワガタは、ひと目見た瞬間に「デカいコクワ…」と思わせる、不思議な魅力をもったオオクワガタです。

日本のコクワガタをそのままスケールアップしたようなシルエットで、体は細身で全体的にスラッとした印象。

オスの大アゴは細く鋭く、派手さはないものの、サイズが乗ってくると一気に迫力が増します。ビークワレコードは89.9mm。

通常サイズの目安としては、オスが34〜75mm、メスが33〜48mmほど。

生息地は台湾のみ。現在では野生動物保護方の対象となっており、野外採集はNG。

よって、日本国内で流通するのは飼育下でのブリード個体になります。

性格は一言で言うと、なかなか気が荒い。特にオスは警戒心が強く、ペアリングの際には注意が必要となります。 長期間の同居は避け、目安としては1週間以内。

不安な場合は、アゴ縛りが必須と考えたほうがいいでしょう。

飼育面では、見た目のシャープさに反して意外と素直。 幼虫は菌糸ビン飼育で大型化を狙いやすく、産卵から幼虫飼育までの流れ自体は比較的難しくありません。

ただし、温度管理はかなり重要で、幼虫期は20〜23℃前後を安定してキープしたいところ。 

成虫の寿命は1〜2年ほどと、オオクワガタの中ではやや短め。「永く楽しめる」というよりは、「濃い時間を楽しむ」タイプでしょうか。

和名:シェンクリングオオクワガタ

学名:Dorcus schenklingi

♂ 65mmなのでコクワ感が薄いけど70mmを超えるとぐっとコクワ感(笑

が出てきます。

オオクワといえどもフォルムや気性の粗さから、別のオオクワとは一線を画すイメージ。

これも六脚堂としてはやっておきたい種ですね。

(飼育ブログも書きたいので)

♀の点刻もオオクワガタより繊細で細かくて目立たない。

アンタエウスやヒラタの鞘羽のような艶を持っています。

こう見るともう見分けがつかない笑

ここからはシェンクリングオオクワガタの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。

ただし、飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。

□□□ 成虫の育て方 □□□

寿命: 

成虫の平均寿命は、1年~2年ほど。

飼育の適温:

室内なら常温飼育が可能です。温度管理が可能なら、20〜22℃で飼育すると良いでしょう。

特に夏場は30℃を超えないように、冬季は18℃を切ると活動が鈍ってきます。また極端な乾燥・蒸れも好みません。

(越冬させた。というブログも見ました。)

低温が好きなのでアンタエウスに近い飼育方法になりますね。

使用するケース:

おとなしいと言われるオオクワガタですが、♂♀一緒にしておくのは危険です。アゴ縛りは必ずしましょう。

飼育するケースは、コバエ抑制ケース(小)がおすすめです。


成虫育成メモ:

2〜3ヶ月で後食し、その後6〜9ヶ月で成熟と言われています。

□□□ 卵の産ませ方 □□□

卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが必要になります。

【ペアリング】

ペアリングするのは6〜8ヶ月程度待つ必要があります。また、常温管理の場合ペアリングのタイミングは気をつけましょう。ペアリング、並びに産卵には22〜24℃程度。

シェンクリングはオオクワガタの中でも希少が荒い種になります。アゴ縛りをしましょう。

また、涼しくなってくる秋口にペアリングするのが良いかも知れませんね。

【産卵セット】

産卵材セットになります。基本、材産みですが、マットにも産みます。

材は好みが出るので2本程度入れたほうが良いでしょう。埋め込まなくて大丈夫です。

※1本でも構いませんが、♀の選択肢として2本あると産卵の確率が上がるという意味です。

材はクヌギコナラ。どちらでもOK。

また、植菌カワラ材なども反応が良いようです。

【ケース】

材の大きさに合わせて選びましょう。

中サイズの材を2本の場合は、コバエ抑制ケース(中)クリアスライダー(ラージ)などを使用します。

産卵管理適温:

20〜23℃が理想です

【SET方法】

水分量は材の加水時間、使用するケースにもよりますが少なめで良いです。

底面のマットは固く詰め、材が半分以上露出するように埋めてください。いわゆる「転がしセット」です。

材の周りを掘り進むので、時間が経つと材は動くようになります。

『産卵材セットの作り方はこちらから』

□□□ 幼虫の育てかた □□□

【お勧めのエサ】

オオヒラタケの菌糸ビンがよく使われています。

マットでも飼育は可能ですが、菌糸ビン飼育のほうが大型が期待できます。

六脚堂おすすめ オオヒラタケ菌糸ビン

メーカー 菌糸ビン
フォーテック G-pot スタウト
(六脚堂でも販売しています)
ブリーダーズ・ファーム 大夢B オオヒラタケ菌糸ビン
月夜野きのこ園 月夜野きのこ園 菌糸ビン

菌糸メーカーさんは多数ありますが、在庫切れが少なく、初心者さんでも安全に羽化するタイプの菌糸ビンを選択しています。

マットの場合は、ヒラタノコ1番がおすすめです。

【えさ交換回数】

♂は800〜1400CCのボトル交換で途中2〜3回。

♀は800〜800CCで2回程度。

※温度や菌糸の劣化具合、食い進みにより変化はあります。

【設定温度】

20~22℃前後が理想です。

3令から18〜20度の低温で管理すると、幼虫期間を長くし大型を狙うブリーダーさんもおります。

【孵化から羽化までにかかる時間】

♂:12~13ヶ月程度

♀:8~10ヶ月程度

※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!

この記事は2025年12月の記事です。

トレンドが変わったらまた追記していく予定です。

★★★★★★★★★★★★★★★★

たくさんの種類のカブクワ情報発信中です!

舶来 六脚堂(はくらい ろっきゃくどう)

X(旧Twitter)  ぜひフォロー& 通知を取ってください!

★★★★★★★★★★★★★★★★

KAZ.YOSHII

映像・WEB・システム開発の会社「WILLPLANT」の代表取締役。

会社内で、幼虫飼育1000頭を行なっているカブクワおじさんでありつつ、ラジコンバギー(ストック)で2022年、全日本16位(JMRCA)。

カブクワバトル動画、カブトコロシアムの主宰でもある。

WILLPLANTのWEBはこちら コンテンツ制作:カブトコロシアム

《Xのアカウント》

X:@kazuhiroyoshii