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デタニヒラタクワガタの飼育方法|ペアリングから幼虫飼育まで

KAZ.YOSHII

『デタニヒラタクワガタとは』

スマトラ島、フィリピンのタリアブ島・ルソン島などに生息している小型のヒラタクワガタで、幅の太い私好みの「ムチムチ系」のヒラタクワガタです。上翅、また裏側が赤く光沢があるのが最大の特徴。

六脚堂でも、入荷するとすぐに買い手が見つかるとても人気のある種です。とはいえ、スマトラやパラワンのような人気ではありませんが笑

やはりクワガタもカブトも「大きい」は正義ですよね。しかしながら熟練ブリーダーさんは大きいだけではなく特徴のあるヒラタを好きな方も多くいらっしゃいます。

で他にヒラタはサイズ感的に、35〜45mm程度が流通しており、フォーテックさんのG-potシリーズとの相性がいいとの報告も受けています。

ビークワレコードは57.8mm。野外で56.0㎜。オオヒラタケ菌糸でレコードが出ています。

飼育はとても容易です。難易度は☆1つ。

飼育方法としては国産ヒラタと同じ方法で簡単に累代が可能です。

和名:デタニヒラタクワガタ

学名:Dorcus detanii

産地:インドネシア スマトラ島、フィリピンのタリアブ島・ルソン島

これまでカブト好きを公言してきた六脚堂ですが、最近は小型オオクワやヒラタにちょっと夢中になっています。

クワガタならアルキデスやハスタートが好き。このデタニも好きです。

ムチムチした感じが「ジョジョの奇妙な冒険:1期」を彷彿とさせる。

赤いのもいい。

このコを見ていたら、パプアヒラタをやりたくなってきました。

パプアヒラタがいいなーと思いつつ、ウィックハムヒラタを失敗したことを後悔。

♀も赤いですね。褐色は美しいです。

デタニ、ウィックハム、パプアを並べたい。

♀は符節の毛が良いですね。

増やしたい。増やしましょう。

ここからはデタニヒラタクワガタの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。

飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。

□□□ 成虫の飼育方法 □□□

寿命:

1年半~2年半程度

飼育温度:

18~25℃前後

レコードは23〜24℃帯での飼育のようで、低温管理だからと言って大きくなるような種では無いようです。

成熟期間:

後食までおよそ2ヶ月程度。そこから1ヶ月程度で成熟と考えてOKです。

成虫飼育メモ:

冬の間は15℃以上を保ち、夏は25℃を超えると危険です。その際は乾燥気味にして蒸れが起きないようにしましょう。(23℃くらいまでがベストでしょう。)

□□□ 卵の産ませ方 □□□

卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが必要になります。

羽化日、後食開始日、後食開始から成熟までの個体差もありますのでこの情報を鵜呑みにしないようご注意ください!

【産卵セット】

マット、産卵材(コナラ、クヌギ等)のどちらでも産んでくれます。

特に材は必要ありませんが、材については柔らかめのものを好む傾向。マットのみでもOKです。その場合は微粒子完熟系で組みましょう。

オススメはフォーテックの産卵1番です。

《産卵セット》の作り方はこちらから

【ケースサイズ】

Mサイズ程度。

中サイズの材を2本いれる場合は、コバエ抑制ケース 中。無しならコバエ抑制ケース 小

などを使用しましょう。

【水分量】

手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度。

【マットの詰め方】

ケース底面8割程度固く詰めて上部3センチはフンワリと。

【設定温度】

20〜23℃前後

【ケース】

材の大きさに合わせて選びましょう。

ペアリング方法:

同居ペアリングをおすすめします。

1)飼育ケースなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。

2)転倒防止用に、樹皮や足場、ゼリー皿、をセット。

3)♂、♀を投入し7日間ほど一緒にしておきます。

※ほぼ交尾が済んでいると思われるので♀を取り出し産卵セットに投入します。

♂のアゴを縛って同居させることをおすすめします!

《カブトムシ・クワガタのペアリング方法》

この動画は、本土ヒラタクワガタの同居ペアリングの様子です。

100均のケースの底に、これも100均の鉢底ネットをガムテープで止めただけのものです。

♀の隠れ家として、樹皮を1枚入れています。

□□□ 幼虫の育て方 □□□

【お勧めのエサ】

菌糸ビンでもマットでもOKです。 菌糸の場合はオオヒラタケの菌糸ビンで良いでしょう。

マットでも飼育は可能ですが、菌糸ビン飼育のほうが早く羽化する傾向にあります。

【えさ交換回数】

♂は800CCのボトルで途中1〜2回程度。

♀は800で1回程度。

※幼虫を割り出すタイミングでボトルの交換回数は変わります。

※温度や菌糸の劣化具合、食い進みにより変化はあります。

【設定温度】

20~23℃前後が理想的です。

下は15℃、上は25℃が限界値かと思われます。

【孵化から羽化までにかかる時間】

♂:10〜12ヶ月程度

♀:6〜10ヶ月程度

※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!

この記事は2025年11月の記事です。

トレンドが変わったらまた追記していく予定です。

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KAZ.YOSHII

映像・WEB・システム開発の会社「WILLPLANT」の代表取締役。

会社内で、幼虫飼育1000頭を行なっているカブクワおじさんでありつつ、ラジコンバギー(ストック)で2022年、全日本16位(JMRCA)。

カブクワバトル動画、カブトコロシアムの主宰でもある。

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