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カブトムシ・クワガタが動かない!?どうしたら良いの?

KAZ.YOSHII

この記事は、プロが教えるカブトムシ、クワガタの管理方法です。

国産カブト、クワガタのなぜ?をお伝えします。

大切に飼育してきたカブトムシやクワガタが、夏を迎えて羽化してきます。

そのカブトムシやクワガタが『動かない』時はどうしたらよいのでしょうか。

このとき、羽化してきた状況によって説明が変わりますので、順に説明していきましょう。

まず大前提として

カブトムシ・クワガタの飼育ポイント

カブトムシ・クワガタの飼育ポイント

ポイント 詳細
直射日光が苦手 普段は木の陰や落ち葉の影に隠れています。
高い温度が苦手 20〜25℃程度が適温です。
湿度が高いのも苦手 乾燥も苦手ですが湿度による蒸れが大敵!
夜行性です 熱や日光を避けたいのです。

この条件に当てはまってしまうと、単純に弱ってしまいます。

この前提を守ったうえで、カブトムシやクワガタが『動かない』理由を考えてみます。

1)山から採ってきたカブトムシが潜って出てこない?

というケース。

基本的にクワガタ、カブトムシは夜行性です。

野生でも暗くなって気温も涼しくなってから活動を始めますので、飼育環境では土に潜っていたり、動かずじっとしていることが多いので、心配は要りません。

潜ったままでてこない。。。

ただ、ケースの下に引くマットが2〜3センチ程度だと潜ることが出来ませんので、姿を見ることが出来ると思います。ケースに土を15センチ程度までいれると、明るいところを避けるために潜りっぱなしになったりもします。

メスの場合。

野生で採集したメスは、9割方「ペアリング」が済んでいる状態ですので、産卵行動に移ります。お腹が空いている場合は土の上に出てきてゼリーを食べますが、基本潜りっぱなしになります。

なお、産卵には土の深さや土の種類など条件があります。

その条件に見合った飼育ケースの環境を作った場合は、極端な場合1〜2周間出てこない場合もあります。

参考『産卵セットの組み方』

2)羽化してきたのに潜ったまま出てこない

実際に自分でブリードをして羽化までさせたカブトムシ、クワガタの場合はどうでしょうか。

・youtubeなどで得た知識から人工蛹室で羽化させた!

・自然羽化して気て最高に楽しい!

でも、羽化したはいいけどこのままケースに戻していいの?

一度マットから出てきたのに、潜ったまま出てこない。。。

そんな不安の声は六脚堂のお客様からも、良く質問されます。

実は、クワガタもカブトムシも、

〜羽化後の休眠期間があるのです〜

この写真は菌糸ビンで羽化したスマトラオオヒラタです。

自然界なら、カブトムシもクワガタも羽化したままの状態で土の中に2〜4週間ほど潜ってじっとしているのです。なぜかというと、身体は出来上がっていますが実は内蔵は出来上がっていないのです。この期間を休眠といって、内臓が出来上がり、お腹がすいて餌を探し求め始めると土の中から地表に出てくるのです!

その休眠が終わっていないのに、掘り出してしまうと潜っていってしまうのです。

この写真は、人工蛹室から羽化したあと、ケースで管理しているところ。軽く濡らしたティッシュをかぶせて、餌を探し始めるのを待ちます。

※餌の食べ始めのタイミングは、カブト、クワガタの種類によって変動があります。

この、最初にゼリーを舐め始めるタイミングを、後食といいます。

いかがでしたでしょうか。

「カブトムシ・クワガタが動かない」には、理由があるのです。

最後に、生き物ですのでこれらのケースに当てはまらないこともあるかと思いますが、よくあるケースを説明させていただきました。

この舶来 六脚堂ブログでは、世界のカブトムシ・クワガタの飼育方法を載せていますので、他のページも是非御覧ください!

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KAZ.YOSHII

映像・WEB・システム開発の会社「WILLPLANT」の代表取締役。

会社内で、幼虫飼育1000頭を行なっているカブクワおじさんでありつつ、ラジコンバギー(ストック)で2022年、全日本16位(JMRCA)。

カブクワバトル動画、カブトコロシアムの主宰でもある。

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