パプキン写真館
パプアキンイロクワガタのアルバムを作ろう!
多産で簡単な種と言われる、パプアキンイロクワガタ。
23年度、6〜8月に羽化した個体たちの一部を、ちゃんと記録して置きたいと思い、アルバムにしてみました。
販売にも並べてみましたが、小さすぎるからか。はたまたうちのお客様の層には刺さらないのか。こんなにきれいなクワガタだぞ!ということをお伝えしたく、ご覧いただければ幸いです。
名前:パプアキンイロクワガタ
血統:マジョーラタイプ
産地:ワメナ
累代:CBF5
2月3日、初齢割り出し。6月中旬から♀達が羽化を始め、7月中旬から♂たちが。
最後の♂は8月のお盆に羽化しております。まずは小さめの♂から。
写真的には赤みが強いですが、マジョーラタイプ特有の紫色の光沢が出ております。
裏側には緑も見えます。
こう見ると体毛もそこそこ生えていますね。老眼では認識できていませんでした笑
前足の扇形の部分は、草の茎をカットして汁を吸うための機能を持つそうです。
こちらは小さめの♀ちゃんです。胸部分(人からすると頭の部分)の点刻がまるで鉄鍋につけた模様のようです。胸部分は緑が強く、背中は赤紫。
光っている部分に緑が出てきます。
背中は基本的に赤紫が鈍く反射したり、光を通して輝いたりします。なんとも美しい。
ひっくり返してみると。赤・紫・緑が不規則に混ざり合っております。
お次は、ブルー。30頭のうち、2〜3頭しか青みのかかった子は出ませんでした。
基本は赤紫(マジョーラは)なので、どの遺伝子がそうさせたんだろう!
紫たちの中、ひときわ輝いております。この子には、♂にも引き継がせたい色なのでサイズは小さいのですが「種親」決定!
とはいえ、裏側にはマジョーラ系の雰囲気もあります。が、やはりきれいな青が出ています。
まるで高級なチョコレートの包装紙のよう笑
こちらは中くらいの♂。30mmを超えるくらいから、アゴが流線型になってきます。
(☆になっちゃってます)
この角度だと胸の丸い感じは虹色クワガタの丸さに近いですね。
♂シリーズの大きさ比較写真です。
一番左は、今季最大の43mm。写真では伝わりにくいのですが、まあ迫力が違います。
イメージ的に、大きい=全長。なのですが、大きくなる個体は幅も出てきます。
これはどの種もそうですよね。105mm以上のギラファノコギリや、90mmに到達するタランドゥス、105mmを超えるスマトラなど、平均値の個体から比べると圧倒的な存在感を感じます。
それは、小さな種であるパプキンも同じです。
パプキンは色を楽しむ種だから大きさは気にしていない。(ニジイロクワガタなんかも)と界隈では言われますし、自分も「今度はどんな色が出るかな〜」なんて言ってましたがやはり大きいのが出ると、「つ・・次はもっと大きく。。。」と思ってしまいます。
22年現在でのレコードサイズは54.9。あと1センチ大きいですね笑
どんだけの迫力になるんだろうか。パプキンだけで年間200頭管理されている方が55mmの壁は大きい。とおっしゃっていますので、たくさんの種をいじっていたい自分には到底無理ですね。
なお、飼育方法としては基本きのこマットで23〜25℃帯の子たち。
マットでのMAXサイズは34mmに対し、43mmの子は余っていたカワラ菌糸(手詰め)にて同じ温度帯で飼育していました。やはり菌糸のほうが大きくなるのかな?
大きさの分もありますが、他の子達よりも羽化まで時間がかかっています。定石では、菌糸は早め、マットはゆっくり目に羽化すると言われていますが、様々な条件によっては基本から外れることがある。ということですね。
やはりそこは生き物である以上、確定ができないというところがカブクワ飼育の面白いところなのでしょう。
♀ちゃんチーム。
もっとたくさんいる写真を撮りたかったのですが、これ以上いるとライトが当たらず暗くなるのでこの程度に。本当にきれい。
同じ系統の赤紫でも、輝き方が微妙に違うんですよね。青が1頭いるだけで1枚絵のパンチが違います。
♂と違って見た通り、大きさの違いがさほど出ませんね。
アルファック産のほうが大きくなる。と聞いたことがありますが、実際はどうなのでしょうか。
地図で場所を調べてみました。
Wamen(ワメナ)はパプアニューギニアの西側。この辺りだそうです。
一方、大きくなると言われているPegunungan Arfak(アルファック)はアルファク山と表記され、この辺りだそうです。直線距離は400Kmくらい。東京都大阪の直線距離程度。
この違いで、大きさにおける遺伝子が違うものですかね。。。
いずれにしても、とても可愛らしくきれいです。
以上!パプキン写真館でした!
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