国産ノコギリクワガタの育て方|ノコギリクワガタの飼育方法を解説!
『ノコギリクワガタ(国産)とは』
ノコギリのような歯のついた大顎が特徴的な、日本を代表するクワガタムシ。
赤みがかった褐色から濃い茶色をしており、個体差が大きい。オスの顎の形は、大きく湾曲したものから、短く直行しているものもある。大きなオスは7cmを超えることもあります。
大顎はメスを巡って他のオスと戦うために進化したと考えられている。メスは2-4cm程度の大きさで赤みがかっている。
そんなみなさんが良くご存知のノコギリクワガタですが、日本全国に分布しており、サイズは25mm-77mm。なお、最大種は奄美諸島に生息する「アマミノコギリクワガタ」で、飼育レコードは♂は82.1mmです。
※写真は、北海道のノコギリクワガタですが六脚堂で産まれた子です。
外国産のノコギリクワガタとの大きな違いは、成虫のまま越冬することはなく、秋になると死んでしまうというところです。
この夏、外で採集してきたノコギリクワガタを飼育して、卵を産ませてみませんか?
飼育用品などはこちらのページで解説しています。
和名:ノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus inclinatus
このページではノコギリクワガタの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。(一般的なノコギリクワガタも同様です。)
飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。
□□□ 成虫の飼育方法 □□□
寿命:
成虫の平均寿命は約半年〜1年程度。
飼育温度:
20~25℃
クワガタ、カブトムシは「夏」のイメージがあるので暑さに強いと思われていますが良く考えてください。彼らは基本的に木陰、土の中に潜んでおります。実は直射日光や暑さには強くないので家の中で飼育する際は窓際はさけ、風通しの良い部屋で飼育しましょう。
成虫育成メモ:
成熟をしっかりさせれば産卵数は10〜20は簡単に採れます。
マットでも菌糸でも飼育は可能ですが、マットでも大型が作出されるので菌糸を利用するメリットはさほどないでしょう。
♂は気性が荒いため、多数の♂を一緒のケース内で飼育するのは避けたほうが良いでしょう。
□□□ 卵の産ませ方 □□□
卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが必要になります。
羽化後2ヶ月程度で後食開始とともに成熟するようです。(個体によりけりと思います)
産卵用マット:
産卵材でもマットだけでも可能。マットは黒土や完熟に近いマットを使用してください。産卵するが材のほうが多いとの情報もあり。産卵木はクヌギ、コナラどちらでもOK。
なお、完熟系ではありませんが、フォーテックさんの《産卵1番》でも良い結果が出ています。
(幼虫飼育をそのまま産卵一番だと、栄養が足りず大きくなりにくいですね。)
材とマットのセット
材セットの場合は、材を完全にマット内に埋め込みます。
《推奨管理温度》
セットする際の推奨温度
産卵管理適温:
25~27℃前後
産卵数の目安:
10〜20個程度
□□□ 幼虫の育て方 □□□
【お勧めのエサ】
完熟発酵マット。微粒子だと尚良し。菌糸ビンのどちらでも飼育可能。
菌糸ビン飼育の場合はカワラでもオオヒラタケでも良いです。ただし、菌糸のほうが大きくなる。とも言えず、メリットは大きくはありません。
六脚堂おすすめマット
メーカー | マット |
---|---|
月夜野きのこ園 | 完熟マット |
SANKO | 育成クヌギマット |
フジコン | プレミアム 有機くぬぎ微細 フレーク |
KBファーム | 栄養フレークEX 50L(大袋) |
800cc〜1200cc程度のボトルで交換途中3〜4回でOK。
【設定温度】
18~25℃度の範囲内。22~23℃前後が最適値です。
大型を狙う場合は低温でじっくりと行いますが、羽化までやや2年近くかかることもあります。
【孵化から羽化までにかかる時間】
♂:約8~12ヵ月程度
♀:約8~10ヵ月程度
前述しましたが、冬の管理温度によっては羽化まで2年かかる(2年1化)こともあります。
※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!
この記事は2023年4月の記事です。
トレンドが変わったらまた追記していく予定です。
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