舶来 六脚堂

本能のままに生きる。
カブトムシ、クワガタをもっと知れるメディア

クワガタ

ドウイロクワガタの飼育方法|幼虫期間から産卵セットまで

KAZ.YOSHII

『ドウイロクワガタとは』

南米はチリやアルゼンチンに生息する色虫です。

ニジイロクワガタやパプアキンイロの様な雰囲気で、ドウイロ→ 銅の様な色のクワガタです。

ニジイロとパプかキンイロクワガタの間?くらいの大きさで、体長は23mm-35mm程度。

飼育下では37.0mm(2011年 ビークワレコード)となっています。

見る角度によって青や紫色、おしりからは赤が見えたりと、とてもきれいなクワガタです。

六脚堂としては見向きもしていませんでしたが、本物を見た瞬間に欲しくなってしまいました笑。

現在はチリ政府の輸出禁止によって、WD(採集個体)は入ってこないので、ニジイロクワガタ同様に流通しているのはすべて飼育個体隣ります。

飼育は割と容易な種です。

また、「こよみ」さんという方のブログに、色合いについての記事があります。翅を広げるとニジイロの背中が見えてくる理由。という記事でとてもおもしろいので、ぜひ御覧頂いたほうが寄りと思います!

こちらから

幼虫購入し、早期羽化した♂です。

上翅には艶があり、胸部はマットな感じ。ニジイロクワガタの感じと同様です。

早期だったからか、翅がしまえていませんでした。全部で6頭の幼虫がいますが、他の5頭は前蛹が2、幼虫3です。

なんとなく雰囲気的には、前蛹2が♀、幼虫3が♂のような気がしています。別途、飼育レポートで後日アップいたします。

兄弟が完品羽化してきたら、きれいに写真を採りたいと思います。

和名:ドウイロクワガタ

学名:Streptocerus speciosus

ここからはドウイロクワガタの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。

飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。

〜ドウイロクワガタの飼育:飼い方〜

□□□ 成虫の飼育方法 □□□

寿命: 

成虫の平均寿命は割りと長く、低温飼育で1年~1年半ほど。ニジイロ同様、長く飼育を楽しめますね。

飼育の適温:

20℃から25℃程度ですが、20℃前後が良いですね。

成虫育成メモ:

成熟をしっかりさせれば産卵数は多い方ですので、累代飼育していくには楽しめる種です。

一時はペアで数十万もしたドウイロクワガタですが、今は飼育者も増えて5000円程度で購入ができるようなりましたね。

低温管理さえできれば累代も容易な種と言えます。(それがハードル高いとも言えますが、、)

ただ、産卵環境に対しては25℃でも卵を産んでいるようです。

□□□ 卵の産ませ方 □□□

卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが必要になります。

羽化日、後食開始日、後食開始から成熟までの個体差もありますのでこの情報を鵜呑みにしないようご注意ください!

後食:

いろいろな情報を見ていると、後食は早い子で1ヶ月程度。(20℃管理で六脚堂では1ヶ月でスタート)2〜3ヶ月というブログもありますし、半年休眠していたという情報もありました。

本当に個体差なのかも知れません。

成熟は羽化からおよそ1ヶ月。ゼリーを積極的に食べており、ケースの蓋や壁におしっこ(茶色いシミが出来ます)が付き始めたらもうGOサインです。

長生きな種なので、焦らず4〜5ヶ月置くと、産卵の具合も良いというデータが多いような気がします。

《ペアリング方法》

同居ペアリングがおすすめです!

1)飼育ケースなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。

  発泡スチロールの上や、鉢底ネットを引いて行う方法もあります。

2)♀を先にケースに入れ、その上にそっと♂を乗せます。

3)♂、♀ともに成熟している場合は、そのままペアリングを開始してくれます。

同居ペアリングの場合は♂の交尾意欲が旺盛なので、期間が長いと♀がつかれてしまうと思います。その場合は隠れ場を用意してあげると良いですね。

詳細はこちらから!

《カブトムシ・クワガタのペアリング方法》

産卵セット:

産卵木には産まないようなので、マットのみのセットでOKです。

基本は低添加もしくは無添加の発酵が浅いマットが吉。

フォーテックさんの《産卵1番》で良い結果が出ているようです。

(幼虫飼育をそのまま産卵一番だと、栄養が足りず大きくなりにくいですね。)

産卵管理適温:

20~25℃前後

低めでも、高めでも同じ程度の産卵数はあるようです。

産卵数の目安:

ケースの大きさにもよりますが10〜30個程度。

□□□ 幼虫の育て方 □□□

【お勧めのエサ】

発酵の浅い低添加ないし、マットが良いようです。添加の強いマットだと☆になりやすいようです。川口商会特選マット、RTNさんのNマット、フォーテックさんの産卵一番。あたりが良いかと思います。

また、菌糸の場合はカワラ菌糸で、オオヒラタケは☆になるという情報もあります。

(六脚堂ではまだ試しておりません。たくさん生まれたらやってみたいと思います。)

【えさ交換回数】

800CC程度のボトルで十分です。(六脚堂では2令から1本孵し。)

250CCのプリンカップで羽化させたという情報もあります。

極端に大きくなることは無いので交換途中1回で大丈夫です。

【設定温度】

20~23℃前後。25℃を超えるととたんに☆になります。

【孵化から羽化までにかかる時間】 

マット飼育で8~10ヶ月

※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!

この記事は2024年12月の記事です。

後続が羽化してきて写真撮影を行いましたら記事のアップデートを行います!

また、飼育記も追加アップする予定です!

★★★★★★★★★★★★★★★★

たくさんの種類のカブクワ情報発信中です!

舶来 六脚堂(はくらい ろっきゃくどう)

X(旧Twitter)  ぜひフォロー& 通知を取ってください!

★★★★★★★★★★★★★★★★

2024-05-13

ドウイロクワガタの幼虫飼育

ーーー六脚堂飼育レポートーーー

【24年5月13日】

ニジイロに近いと言われるドウイロクワガタ。

成虫からのスタートはしなくていいかな〜。ということで幼虫をゲットしてみました。

23年11月孵化の幼虫を4頭仕入れてみました。

スペックは、

種名:ドウイロクワガタ

累代:CBF1

産地:チリ チラン

孵化:23年11月割り出し

ちなみに、チリのチランと呼ばれますがChillánをチヤンと発音するそうで、ほかにもチジャンやチリャンとも記載されるそうです。日本のクワカブ界隈ではチランが一般的なのでみなさんもチランと胸を張って呼びましょう。

24年の5月に一度マット交換をした時は体重測定していませんでしたがラベルの通り3令でした。

マットはアルプスマットを使用。廃菌床ベースので添加モリモリの高栄養マットです。

発酵はやや浅めなので、クワガタにマッチするはず。まあドウイロしかりニジイロ系の子たちは雑食(何でも行けると勝手に思っているだけです)なので大丈夫でしょう。

次世代はもう少しマット選びに気を使いたいなと思っております。

ちなみにこのアルプスマットは、カブトムシに使用する場合は到着後に加水して撹拌、25℃以上の場所で1ヶ月程度管理して発酵の進んだところで使用するのが良さそうです。

 【24年9月25日】

1回目もそうですが、2回目の交換も遅すぎですね笑

体重は4g。

まあ小型のクワガタなのでこんなもんでしょうか。

【25年1月1日】

更に4ヶ月が過ぎました。。。

『ほおって置きすぎだろ!!!』という怒号が飛んできそうです。

ですね。興味なさすぎですよね笑

ニジイロ同様、放置少女ならぬ放置幼虫でちゃんと育ってくれるのです!という実験です!

すみません。。ちゃんとします。

ということで!

本当にちゃんと羽化してきたんですよ〜。

見てください。

これはね、やった人しかわからないですわ。ニジイロを見すぎているからか、ドウイロという名前の由来が銅の色だ。始めてみた人は、銅の原石を拾ったような気持ちだったのでしょうね。

『これは、、、完全に銅色だ。』

最初に羽化してきた羽パカの子。あとは♀待ちですが間に合うかな・・・。

まあ、1年くらい寿命のある種なので大丈夫でしょう!ポジティブに!

私も思いました。

幼虫でもなんでも、見つけたらこれは買いですよ。ニジイロでは出てこない色です。(多分)

(30mmオーバーの成虫ペアでだいたい3000〜5000円。幼虫なら500円くらいですね。)

所有欲の満足度がバク上がりです。

こんなの累代決定ですよ。まじで。

なぜなら、ドウイロ、パプアキンイロ、ニジイロ、サビイロ、ババオウゴン、など色クワガタ大集合をやりたいから!

あとはみんなちょうどよく羽化してくれるかだな〜笑

きれいな写真を撮影したらまたアップしたいと思います。

★★★★★★★★★★★★★★★★

たくさんの種類のカブクワ情報発信中です!

舶来 六脚堂(はくらい ろっきゃくどう)

X(旧Twitter)  ぜひフォロー& 通知を取ってください!

★★★★★★★★★★★★★★★★

KAZ.YOSHII

映像・WEB・システム開発の会社「WILLPLANT」の代表取締役。

会社内で、幼虫飼育1000頭を行なっているカブクワおじさんでありつつ、ラジコンバギー(ストック)で2022年、全日本16位(JMRCA)。

カブクワバトル動画、カブトコロシアムの主宰でもある。

WILLPLANTのWEBはこちら コンテンツ制作:カブトコロシアム

《Xのアカウント》

X:@kazuhiroyoshii