パプアヒラタクワガタの飼育方法|ペアリングから幼虫飼育まで
『パプアヒラタクワガタとは』
ニューギニアに生息する中型のヒラタクワガタです。
野外では低地から山地まで幅広い標高帯に生息しているようで、広い温度帯での飼育が可能ですね。大アゴの形には個体差があり、スラッと伸びて内歯(ないし)が消失する長歯タイプと、アルキデスの様にアゴは短く内歯がよく発達した短歯タイプまで幅があります。
飼育方法としては国産ヒラタと同様で問題なしです。
産地はこの辺です。ニューギニア島の産地表記が多い中、アルファック産まで表記されたWD個体が2023年頃に入荷れておりました。
飼育方法としては国産ヒラタと同じ方法で簡単に累代が可能です。
ビークワレコードは60.3mm(2003)。59.4mm。ヒラタの中では中型の部類に入ります。
和名:パプアヒラタクワガタ
学名:Dorcus arfakianus
産地:ニューギニア島
この子は短歯ですね。
ムキムキボディに短歯。まるで小さなアルキデスヒラタですね。
ジョジョの第一章みたいなフォルム。最近六脚堂では小型ドルクスがブームです。
メスも小型でとてもかわいらしい。
ここからはパプアヒラタクワガタの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。
飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。
□□□ 成虫の飼育方法 □□□
寿命:
1年半~2年半程度
飼育温度:
18~23℃前後
成熟期間:
後食までおよそ1〜2ヶ月。そこから2〜3ヶ月程度
3~5ヵ月(羽化してから交尾できるまでの時間)
成虫飼育メモ
冬の間は15℃以上を保ち、夏は25℃を超えると危険です。その際は乾燥気味にして蒸れが置きないようにしましょう。(23℃までがベストです。)
高地に住むのでスマトラやパラワンよりも涼しくしましょう。
□□□ 卵の産ませ方 □□□
卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが必要になります。
羽化日、後食開始日、後食開始から成熟までの個体差もありますのでこの情報を鵜呑みにしないようご注意ください!
【産卵セット】
マット、産卵材(コナラ、クヌギ等)のどちらでも産んでくれます。
材については柔らかめのものを好む傾向。マットのみでもOKです。その場合は微粒子完熟系で。
材を入れるなら、クヌギ、コナラ。
フォーテックさんの産卵一番で良い結果も出ているようです。
《産卵セット》の作り方はこちらから
【ケースサイズ】
Mサイズ程度。
中サイズの材を2本いれる場合は、コバエ抑制ケース 中。無しならコバエ抑制ケース 小
などを使用しましょう。
【水分量】
手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度。
【マットの詰め方】
ケース底面7割程度固く詰めて上部3センチはフンワリと。
【設定温度】
23℃前後
【ケース】
材の大きさに合わせて選びましょう。
ペアリング方法:
同居ペアリングをおすすめします。
1)飼育ケースなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。
2)転倒防止用に、樹皮や足場、ゼリー皿、をセット。
3)♂、♀を投入し7日間ほど一緒にしておきます。
※ほぼ交尾が済んでいると思われるので♀を取り出し産卵セットに投入します。
♂のアゴを縛って同居させることをおすすめします!
この動画は、本土ヒラタクワガタの同居ペアリングの様子です。
100均のケースの底に、これも100均の鉢底ネットをガムテープで止めただけのものです。
♀の隠れ家として、樹皮を1枚入れています。
□□□ 幼虫の育て方 □□□
【お勧めのエサ】
菌糸ビンでもマットでもOKです。 オオヒラタケの菌糸ビンで良いでしょう。
マットでも飼育は可能ですが、菌糸ビン飼育のほうが早く羽化する傾向にあります。
♂は800CCのボトル交換で途中1〜2回程度。
♀は800で1回程度。500CCでも問題なく羽化してくれます。
※幼虫を割り出すタイミングでボトルの交換回数は変わります。
※温度や菌糸の劣化具合、食い進みにより変化はあります。
【設定温度】
20~23℃前後が理想的です。
下は15℃、上は25℃が限界値かと思われます。
【孵化から羽化までにかかる時間】
♂:8〜11ヶ月程度
♀:6〜9ヶ月程度
※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!
この記事は2025年11月の記事です。
トレンドが変わったらまた追記していく予定です。
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舶来 六脚堂(はくらい ろっきゃくどう)
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