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ヤマトサビクワガタの飼育方法|幼虫飼育から成虫まで

KAZ.YOSHII

『ヤマトサビクワガタとは』

日本固有種で、限られた場所でしか生息していないというとてもレアなクワガタです。

九州の佐多岬と、奄美諸島の徳之島でしか見つかっていないそうです。また、生体の持ち出しが禁止されているので、飼育ものしか無いため入手された方は大事に累代してほしい種ですね。

六脚堂にも飼育種が入ってきまして、売れ残ったら私がやりたいと思っていましたが光の速さで売れました。それはそうでしょうね。

こんなに可愛くて独特は上翅を見たら誰しも欲しくなることでしょう。

点刻のる上翅。それが列に並び、凹みからはなんと毛の束が生えておりまして、独特の風合いを醸し出します。

顎はそれほど大きくならず、色合いも顎だけ黒くなります。

♀も同様の模様です。

サイズ的にはとても小さく、♂:15~25mmで、♀:17~22mmです。

この、ヤマトサビクワガタの学名は「Dorcus japonicus」と、ドルクスに属しています。

ほかにもドルクス族のサビクワガタには、

・カリヌラートゥス(セスジ)サビクワガタ(台湾)

・タイワンサビクワガタ(台湾)

・ミネットサビクワガタ(スマトラ島 北部)

・ムルティカブスサビクワガタ(インドネシア 北トラジャ)

がいるそうです。

こちらの方が、ブログで紹介されております。ぜひ御覧ください。

また、見た目のよく似ているオパクスソリアシサビクワガタなどは、Gnaphaloryx opacus Burmeisterと別種の扱いになっています。

『ソリアシサビクワガタ属』は他にもカプレオルスソリアシサビクワガタ、スクアリドゥスソリアシサビクワガタ、ホリドゥスソリアシサビクワガタ、グラキリスソリアシサビクワガタなどがいます。

サビクワガタは全体的に飼育者が少ないマイナー種。情報も少なく、流通量も少ないので、見つけたら買いですよ!

和名:ヤマトサビクワガタ

学名:Dorcus japonicus

色合いもフォルムもとても美しいですね。

これだけ小さいので、なかなか見つからないのも頷けます。

肉眼ではここまではっきりと点刻が見てませんでしたが、写真とって見てアップにしたときに美しさが際立ってきます。

♀は♂よりも若干のマルミを帯びた形状。

やはり独特のオーラを放っておりますね。

飼育はイージーですのでぜひトライしてください!

このページではヤマトサビクワガタの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。

飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。

□□□ 成虫の飼育方法 □□□

寿命:

 成虫の平均寿命は、1〜2年程度。

飼育の適温:

16〜25℃程度

成虫育成メモ:

低温にも高温にも強いので飼育はしやすい種です。

♂が♀をいじめることは無いので同じケース内で飼育することも可能です。

ケースはコバエシャッタータイニーやクワBOX MS-1あたりで充分です。また、産卵に関しては総じて爆産(30〜50とか)すると言われています。産ませ過ぎに注意ですね!

飼育ケースのサイズ表はこちら

□□□ 卵の産ませ方 □□□

卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態で

あることが必要になります。

羽化日、後食開始日、後食開始から成熟までの個体差もありますのでこの情報を鵜呑みにしないようご注意ください!

《成熟》

羽化後2〜3ヶ月で成熟します。が、産卵するまでに時間がかかるようですので、ペアでセットに入れておくのが良いかもしれません。またタイミング的に春にならないと産まないこともあるそうです。

寿命は長い種なので、気長に待ってみましょう。

《ペアリング方法》

ハンドペアリングではほぼ目視できませんので、同居ペアリングが理想です。

ほぼ♀殺しは無いので、同居で大丈夫です。

小さな個体なので、産卵セットに同居

詳細はこちらから!

《カブトムシ・クワガタのペアリング方法》

《産卵セット》

材産みです。材は完全に埋め込む様にセットします。

マットは無添加発酵マットのヒラタノコ1番が良いでしょう。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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産卵セットの作り方はこちらから

産卵管理適温

20〜25℃

【使用ケース】

ケースは、クリアスライダーやコバエ抑制ケース(中)(セパレートケース)など、材の本数に合わせて選択すると良いでしょう。

《ケースサイズ表》

□□□ 幼虫の飼育方法 □□□

【お勧めのエサ】

マットでOKです。マットには無添加のヒラタノコ1番がおすすめです。

【えさ交換回数】

400プリンカップで交換なしでも羽化は可能です。

ただし、マットの劣化、乾燥には気をつけましょう。

【設定温度】

20〜25℃程度。

【孵化から羽化までにかかる時間】

23℃で通年管理の場合は6〜8ヶ月程度です。

※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!

この記事は2025年10月の記事です。

トレンドが変わったらまた追記していく予定です。

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KAZ.YOSHII

映像・WEB・システム開発の会社「WILLPLANT」の代表取締役。

会社内で、幼虫飼育1000頭を行なっているカブクワおじさんでありつつ、ラジコンバギー(ストック)で2022年、全日本16位(JMRCA)。

カブクワバトル動画、カブトコロシアムの主宰でもある。

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