ヘラクレス・レイディの飼育方法|ペアリングから幼虫管理まで
『ヘラクレス レイディとは』
ヘラクレスレイディはセントルシア島に生息するヘラクレスの亜種で、端的に言うと、小さくて可愛らしい、キュートなヘラクレスです。
ヘラクレスの大きな特徴である胸角が大きくならない種類であり、ヘラクレスの中で一番小さな種です。
大きさ的には♂で45.0〜105.0㎜、♀:45.0〜65.0㎜と大きめのシロカブトと同じくらい。
(飼育レコードは113.6mm 2023年BE-KUWA)
その見た目は確かにヘラクレス。でもヘラクレスが小さく羽化したものとはまたフォルムが違います。
生息地はこの辺になります。
ズームすると、こんな感じです。
ヘラクレス・ヘラクレスの生息する島の、下の島ですね。
なお、ヘラクレスの亜種としてヘラクレス・バウドリーの存在がありましたが、近年、亜種名ヘラクレス・レイディに統一されています。
なの現在はヘラクレス・レイディの中でも頭角突起が2本以上あり、胸角の基部が太い個体をバウドリータイプとして販売されているようですね。
亜種の見分けとしては頭角の長さや突起の位置、胸角の長さや伸び方や突起の位置を確認して判断します。
2000年前半はまだ希少で、100万円!していた種ですが、今は飼育者も増え、10000円以内で購入できる様になりました。
頭角突起がほぼありませんので、この子は純粋なレイディですね。
和名:ヘラクレス レイディ
学名:Dynastes hercules reidi
ここからはヘラクレス・レイディの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。
飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。
□□□ 成虫の飼育方法 □□□
寿命:
成虫の平均寿命は 6〜12ヶ月
飼育温度:
24℃前後(越冬はしませんので温度管理をしっかりしましょう)
飼育ケース:
中ケース程度。
成虫育成メモ:
約2ヶ月で後食を開始します。後食してゼリーにかぶりついていれば成熟と考えて良さそうです。
目安は後食から2〜3週間後でしょうか。
通常のヘラクレスよりも早熟ですね。小さいので当然でしょうか。
□□□ 卵の産ませ方 □□□
《卵の産ませ方》
卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが必要になります。
羽化日、後食開始日、後食開始から成熟までの個体差もありますのでこの情報を鵜呑みにしないようご注意ください!
使用するマット:
発酵マットのみでOKです。
水分量は多くもなく少なくもなく。ギュッと握って固まりが出来る程度。
(水が染み出るようでは多すぎです!)
使用するケースサイズ:
ケースは大ケースが良いでしょう。
マットの深さが最低でも20センチは欲しいところです。
大きいケースがない場合は、採卵を10〜14日周期で行うと良いでしょう。
産卵管理温度:
25℃前後
《ペアリング方法》
カブト系は、ハンドペアリングがおすすめです。
1)飼育ケースなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。
発泡スチロールの上や、鉢底ネットを引いて行う方法もあります。
2)♀を先にケースに入れ、その上にそっと♂を乗せます。
3)♂、♀ともに成熟している場合は、そのままペアリングを開始してくれます。
とはいえ、生き物です。お互いに無反応ということや、♀が逃げ惑うこともあります。それが30分も続くようであれば日を改めることをおすすめします。
詳細はこちらから!
□□□ 幼虫の育て方 □□□
【お勧めのエサ】
通常のヘラクレス用マットで問題ありません。
完熟系マット。
【使用するケースなど】
初令〜2令後期では800CCボトル
3令〜羽化まで1500〜1800CC
で問題ないと思います。
♂♀ともに4〜5回程度。
※マットの劣化状況やマットの減り具合で誤差あり。
【設定温度】 20〜25℃の間で問題ありません。
大きさを気にする種でも無いので、24〜5℃で飼育するほうがマットの無駄に
なりません。
【孵化から羽化までにかかる時間】25℃で通年管理の場合は10~12ヶ月程度でしょうか。
※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!
この記事は2023年4月の記事です。
トレンドが変わったらまた追記していく予定です。
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