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インターメディウスヒラタクワガタの飼育方法|ペアリングから幼虫飼育まで

KAZ.YOSHII

『インターメディウスヒラタクワガタとは』

ニューギニア〜ソロモン諸島周辺の島々に点在して生息している、ちょっと影の薄いヒラタクワガタの仲間。

亜種は大きく3つに分けられているようで、

・ニューギニア周辺に分布する原名亜種

ほかの亜種と比べるとアゴが短く太めになりやすく、全体的な光沢もやや控えめ。

・ソロモン諸島の pilosipes 亜種

そして“最大亜種”として知られる

・マヌス島(アドミラルティ諸島)の separandus 亜種。

この3系統が軸になりますが、マヌス島の個体の流通はあまりしておらず、入手は相当むずかしいと思います。

最近ではパプアキンイロクワガタやパプアヒラタに混ざる形で、アルファック産の個体がちょこちょこ輸入されていますね。

飼育については 調べても情報がとても少なく、ここは「わたくわ」さんの出番ですね!

六脚堂的には、「みんながやってる種じゃ物足りない」 「記録よりプロセスを楽しみたい」

そんな人にこそ、静かに刺さる一種だと思います。赤丸のところがアルファック。パプキンの産地として有名かもしれません。

飼育は容易な部類で、国産ヒラタとほぼ同じ方法で簡単に累代が可能です。

サイズ感は♂30〜55mm ♀23〜26mm

飼育レコードは59.6mm(ビークワ:2008) 

和名:インターメディウスヒラタクワガタ

学名:Dorcus intermedius intermedius (Gestro, 1881)

産地:ニューギニア、ビアク島、ヌンホル島、カルス島、ニューブリテン島、ニューアイルランド島

この子は、西パプア アルファック産。WDです。

43mmと少し小柄。でも雰囲気は、パプアヒラタとかウィックハムの様なムチムチ感があります。

ムチムチ感と、符節の毛が特徴。

光の当たり方で、ボディの赤みが出てきます。

この子は原名亜種でアゴが少し太めの個体。光沢は他の亜種に比べて少し落ち着いています。

点刻は目立つけど浅め。

若干の褐色ボディがいいですね。

♂同様、足の毛が特徴ですね。

ふたりとも落ち着いていたので、ペアカットが撮影できました。

♂♀のバランス感がわかると今後の参考にもなるので良かったです。

ここからはインターメディウスヒラタクワガタの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。

飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。

□□□ 成虫の飼育方法 □□□

寿命:

1~1年半程度

飼育温度:

18~25℃前後

成熟期間:

後食までおよそ1〜2ヶ月。そこから2〜3ヶ月程度

3~5ヵ月(羽化してから交尾できるまでの時間)

成虫飼育メモ

冬の間は15℃以上を保ち、夏は28℃を超えると危険。その際は乾燥気味にして蒸れが起きないようにしましょう。(23℃までがベストです。)

□□□ 卵の産ませ方 □□□

卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが必要になります。

羽化日、後食開始日、後食開始から成熟までの個体差もありますのでこの情報を鵜呑みにしないようご注意ください!

【産卵セット】

マット、産卵材(コナラ、クヌギ等)のどちらでも産んでくれます。

材については柔らかめのものを好む傾向。マットのみでもOKです。その場合は微粒子完熟系で加水をやや多めで。

フォーテックさんの産卵一番で良い結果も出ているようです。

《産卵セット》の作り方はこちらから

【ケースサイズ】

Mサイズ程度。

中サイズの材を2本いれる場合は、コバエ抑制ケース 中。無しならコバエ抑制ケース 小

などを使用しましょう。

【水分量】

手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度。

【マットの詰め方】

ケース底面7割程度固く詰めて上部3センチはフンワリと。

【設定温度】

24〜25℃前後

【ケース】

材の大きさに合わせて選びましょう。

ペアリング方法:

同居ペアリングをおすすめします。

1)飼育ケースなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。

2)転倒防止用に、樹皮や足場、ゼリー皿、をセット。

3)♂、♀を投入し7日間ほど一緒にしておきます。

※ほぼ交尾が済んでいると思われるので♀を取り出し産卵セットに投入します。

♂のアゴを縛って同居させることをおすすめします!

《カブトムシ・クワガタのペアリング方法》

この動画は、本土ヒラタクワガタの同居ペアリングの様子です。

100均のケースの底に、これも100均の鉢底ネットをガムテープで止めただけのものです。

♀の隠れ家として、樹皮を1枚入れています。

□□□ 幼虫の育て方 □□□

【お勧めのエサ】

菌糸ビンでもマットでもOKです。 菌糸の場合はオオヒラタケで良いでしょう。

マットでも飼育は可能ですが、菌糸ビン飼育のほうが早く羽化する傾向にあります。

【えさ交換回数】

♂は800CCのボトル交換で途中1〜2回程度。

♀は800で1回程度。500CCでも問題なく羽化してくれます。

♂は6gくらいまで乗せることで50mmは超えそうですね。

※幼虫を割り出すタイミングでボトルの交換回数は変わります。

※温度や菌糸の劣化具合、食い進みにより変化はあります。

【設定温度】

20~23℃前後で低めにするのが理想的です。

下は15℃、上は25℃が限界値かと思われます。

【孵化から羽化までにかかる時間】

♂:8〜11ヶ月程度

♀:7〜10ヶ月程度

※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!

この記事は2025年12月の記事です。

トレンドが変わったらまた追記していく予定です。

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KAZ.YOSHII

映像・WEB・システム開発の会社「WILLPLANT」の代表取締役。

会社内で、幼虫飼育1000頭を行なっているカブクワおじさんでありつつ、ラジコンバギー(ストック)で2022年、全日本16位(JMRCA)。

カブクワバトル動画、カブトコロシアムの主宰でもある。

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