ヘラクレスの人工蛹室の作り方
ーーヘラクレスの人口蛹室作りにチャレンジ!ーー
このページに辿り着いたということは、今すぐに人工蛹室を作る必要があるということですね?
様々な理由はお有りでしょうが、余計なことは言わずにすぐ準備を始めましょう!
では早速、必要なものをお伝えします。
1)人工蛹室を入れるケース
DAISOの出販売されているシューズケースがちょうどいいです!なお、サイズが合えば、どんなものでも構いません。
2)給水スポンジ
お花屋さんなどで使う、いわゆる「オアシス」と呼ばれるものです。
こちらが安くておすすめです。
3)スプーン
オアシスをくり抜くために使用します。
※写真にある園芸吸水スポンジはDAISO製ですが今はサイズが変更されています。(2024年現在)
では早速作っていきましょう。
まずはケースにハマるようにオアシスをカットしましょう。
人工蛹室は、縦に延ばした卵型です。カットラインを決めて型どりします。
(♀はこのままの形で。♂はもう少し先を伸ばして長くします。)
ラインに合わせて彫り込んでいきましょう。
彫り込んだらば、形を指で整えていきます。
♀の場合はこんな感じでOKです。(クワガタも同様)
♂の場合はこんな感じで。
参考サイズと形のイメージ図です。
♂用のちょっとした違いをやってみましょう。
ホリホリします。
形ができたら指でツルツルに整えます。
ヘラクレスの場合は胸角を真っすぐ伸ばしたいので、急激な返しを作らないことがポイントです。返しが強いと、クルンと丸まってしまいますので注意!
いかがでしょうか。イメージが伝わりますか?
相当大きなヘラクレスになると、オアシスの切れ目以上に角が伸びて先のほうがくにゃっとなることがありますので注意です。
170センチを超えるヘラクレスを作出されるブリーダーさんは、オアシスを
連結させてもっと長い、縦に30cm近い人工蛹室を作る方もいらっしゃいます。
(ちょうどケースの縦にオアシスが埋まるくらい)
人工蛹室のサイズ表はこちらから。
カットが済んだら、オアシスにたっぷりと水を含ませましょう。水を入れると色が変わりますので、すべての部分に水が行き渡るように染み込ませてください。前蛹を入れたらそのまま羽化まで給水しなくてすみます。
そうしましたら、前蛹くんをそっと乗せましょう。
こんな感じです。
あとは、蛹になるのを待つだけです。
※幼虫の体重によりますが、蛹になるまではおよそ1ヶ月くらいでしょうか。
無事に蛹化しました。
せっかくなので、前蛹が蛹になる動画も御覧ください。
蛹になってから羽化までは1ヶ月半から2ヶ月かかります。
このときも温度、湿度の管理に気を付けてください。蓋を開けっ放しにすると乾燥してしまいますし、温度が低すぎると羽化できずに☆になってしまったりします。
羽化したては上翅が真っ白ですが、この用に徐々に色づいてきます。
人工蛹室に入れたときの注意点!
・乾燥しないように注意しましょう!
・絶対に振動や衝撃を与えないようにする!
・直射日光が当たらないようにする!
の3点です。
そして最後に、気を付けなければならないことがあります。
『前蛹になっていない幼虫を移動しないこと!!』
そうしないと、
こーゆーことになります。
これは前蛹になりきっていない幼虫を移したことで、下に潜ってしまってぐちゃぐちゃにしたのです。
この場合はマットに戻すことになりますが、幼虫はもう一度蛹室を作るためにマットの中でパワーを使います。結果、縮んでひと回り小さくなってしまいます。。。。
本来なら、これだけは絶対に避けたいところですね。
前蛹の見極めに関する記事はこちらからどうぞ。
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舶来 六脚堂(はくらい ろっきゃくどう)
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