ゴロファミヌトゥスの飼育方法|ペアリングから幼虫管理まで
『ゴロファミヌトゥスとは』
南米チリに生息する、ゴロファ族の中でも特に小さい種で、綺麗な赤茶色のボディの下に生えるたくさんの体毛がとても可愛らしい種です。
体長は♂25~35mm ♀25~30mm程度。
前胸は赤みの強い茶色で、翅鞘はオレンジ色。ちなみに、ゴロファ属は結構な亜種がおりまして様々な角の特徴があるのですが、
クラビゲール→菱形お殿様
ピサロ→ゴルフクラブ1番ウッド
グロブリ→水道蛇口
リモジ→ちょい角
ポルテリ→中世の騎士
スパサ・ガウジョン・アエギオン→歯ブラシ
テルサンデール→たんこぶ
のような特徴的な胸角を持っています。(は〜。。みんなかわいい)
その中で、一番当たり障りない、というかほぼ何も無いのがミヌトゥスです。笑
【和名】クロスジタテヅノカブト又はミヌトゥスタテヅノカブト
【学名】Golofa minutus
六脚堂飼育個体
こちらが♂
将軍的な佇まいがかっこいい。(とても小さいけど)
ゴロファ属は黒っぽい個が多い中、とても発色の良いオレンジ色が特徴です。
これ、♂です。よく見ないと頭角がわかりません。
♀も風格があります。(とても小さいけど)
老眼の私はメガネを外して顔を近づけないと♂♀の判断ができません笑
ここからはゴロファミヌトゥスの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。
飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。
□□□ 成虫の飼育の仕方 □□□
寿命:
成虫の平均寿命は、2ヶ月〜4ヶ月ほど。
※ペアリングの回数によっては短くなります。
飼育の適温:
23〜25℃程度
成虫育成メモ:
30℃近い高温には弱いようです。
およそ後食まで1〜2ヶ月程度。小さい種で寿命も短い(ペアリングをすると2〜3ヶ月くらい)ので、この時点で成熟しているようです。
□□□ 卵の産ませ方 □□□
卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態で
あることが必要になります。
羽化日、後食開始日、後食開始から成熟までの個体差もありますのでこの情報を鵜呑みにしないようご注意ください!
【産卵セット】
マット産みです。完熟系のカブトマットが理想です。
水分量は割りと多めにしますが、強く握って染み出ない程度にしましょう。
マットの下7割まで固めでOK。あとはふんわりとマットをひいてください。
ケース:
小ケースでOK。
多産種なので、1回でたくさん取りたいときは中ケースなど大きめにしては
いかがでしょうか。小ケースの際は、10日毎に採卵しても良さそうです。
♀ちゃんが卵の産み場所を探す際に先に産んだ卵を引っ掻いてしまうこともありますので。
7日を過ぎて上に出てきたときは回収して休ませるのも良いと思います。
産卵管理適温:
25℃前後
《ペアリング方法》
カブト系は、ハンドペアリングがおすすめです!
1)飼育ケースなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。
発泡スチロールの上や、鉢底ネットを引いて行う方法もあります。
2)♀を先にケースに入れ、その上にそっと♂を乗せます。
3)♂、♀ともに成熟している場合は、そのままペアリングを開始してくれます。
とはいえ、生き物です。お互いに無反応ということや、♀が逃げ惑うこともあります。それが30分も続くようであれば日を改めることをおすすめします。
詳細はこちらから!
□□□ 幼虫の育て方 □□□
【お勧めのエサ】
【えさ交換回数】
500ccのボトル程度で1本孵し出来ます。あっても途中1回でしょうか。
※温度やマットの劣化具合、食い進みにより変化はあります。
【設定温度】 23~25℃前後
【孵化から羽化までにかかる時間】
6~9ヶ月程度
20℃飼育で10ヶ月かかったというブログも有りました。
※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!
この記事は2023年5月の記事です。
トレンドが変わったらまた追記していく予定です。
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