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ゴロファビフィドゥスの飼育方法|ペアリングから幼虫管理まで

KAZ.YOSHII

『ゴロファビフィドゥスとは』

ゴロファ属(タテヅノカブト属)の南米ペルーが原産のカブトムシ。

スラッと長く伸びた胸角。全身褐色のボディが魅力的なゴロファ・ビフィドゥス。個体によっては白っぽい子もいるようです。

頭部と胸部の間に黄白色の毛が密生し、まるで王者の風格。

胸角は基部付近でやや後方に反り返り、途中から真上に伸びて先端付近でやや太くなって前方へ湾曲します。ゴロファガウジョンと見た目はとても似ており、生息地も南米ペルー。

生息地が被っているので交雑してないのかな??と思わせるくらいです。

サイズ感は♂45~65mm程度 ♀35〜50mm程度

ビークワレコードサイズは2023年の65.3mmです。

20~40mm程度の小型が多いゴロファ族ですが、100mmオーバーするポルテリについで大きくなるのがガウジョンと言われておりますが、ビフィドゥスも同様の大きさになるので、一概には言えないですね。

※ある方のブログでは67mmという個体も出ているがレコード申請はされていない様子ですね。

また、ウィキペディアではガウジョンという名前の掲載はありますが、ビフィドゥスはまだ新種のため掲載はされておりません。

特徴は、ガウジョン同様、まっすぐ上を向いた毛の生えた胸角。前方にまっすぐ伸びたノコギリを思わせる頭角。

是非、飼育にチャレンジしてみてください!

和名:ゴロファビフィドゥス

学名: Golofa bifidus

ちょっと♂が動き回ってしまい、良い写真が取れていないのですが。。まあがウジョンにそっくりです。胸角の先がフタマタに少し分かれるのがガウジョンの特徴。(この子は小さいからかその特徴が顕著には出ていません。)

こちらはガウジョン。

こちらはビフィドゥス。褐色の感じは双方とも同じくらい。

こちらはガウジョン。

こちらはビフィドゥス。胸毛の感じなんかもそっくり。混ぜられたら判断がつかないかも。。

足の先の毛が微フィドゥスのほうが少ないかも知れません。

おしりもフサフサです。

ちなみに↓の写真はガウジョンの♀。

♀は上翅に強い点刻があります。この子はオレンジが強いのですが、黒に近い子もいます。

ゴロファ系は♂がきれいなオレンジで♀は黒。というパターンが多いのですがガウジョンの♀は

オレンジの個体もいます。

こちらはビフィドゥス。ガウジョンほど赤くは無いのですが、点刻の具合は一緒。

ガウジョンと比べると、ビフィドゥスの♀は頭が黒ですね。

色味的にはマルガリータヒナカブトに近いかも知れません。

毛むくじゃら具合も、ゴロファ属ならでは。

このページではゴロファビフィドゥスの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。

飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。

飼育方法は以下のとおりです!

□□□ 成虫の飼育方法 □□□

寿命: 

成虫の平均寿命は 3〜6ヶ月

飼育温度:

20〜24℃前後

(越冬はしませんので温度管理をしっかりしましょう)

成虫育成メモ:

1〜2ヶ月程度で後食を開始します。

成熟の目安は後食から更に1ヶ月程度。

寿命は長くは無いので、ペアリングのタイミングが難しいところです。

♂が♀を同じケース内で飼育することは避けたほうが無難です。

同じケース内で飼うと♂が♀を追いかけてしまい、互いの寿命を短くしてしまいますのでおすすめしません。サイズ的には中ケース程度で。

♂だけならクリアスライダーの小でも良いですね。手が長いので、蓋の部分にしがみついている

ことがよくあります。

《飼育ケース表》

□□□ 卵の産ませ方 □□□

卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが必要になります。

羽化日、後食開始日、後食開始から成熟までの個体差もありますのでこの情報を鵜呑みにしないようご注意ください!

成熟まで:

1〜2ヶ月で後食がスタート。そこから2〜4週間位で16gゼリーを♂も♀も1日で食べきります。こうなったら成熟は完了と考えます。

たっぷりと食べさせて体力を蓄えてもらいましょう。

成熟していれば、♀に♂を乗せるだけですぐにペアリングが始まります。

産卵セット:

完熟マットのみでOKです。

水分量は多くもなく少なくもなく。ギュッと握って固まりが出来る程度。(水が染み出るようでは多すぎです!)

セット期間は2ヶ月程度で。採卵の場合は2週間に一度で良いでしょう。

ケースは中ケース程度で良いと思います。温度は♀の状態次第ですが、23〜25℃で設定すると良いと思います。

《ケースサイズ表》

【ペアリング方法】

1)飼育ケースなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。

  発泡スチロールの上や、鉢底ネットを引いて足場を作ってあげましょう。

2)転倒防止用に、樹皮や足場、ゼリー皿、をセット。

3)同居ペアリング

  ♂、♀を投入し3日〜7日間ほど一緒にしておきます。

  ※ほぼ交尾が済んでいると思われるので♀を取り出し産卵セットに投入します。

  ポルテリ以外のゴロファ系は、ハンドペアリングだとすぐに♂が反応しないことがあります。  ビフィドゥスも交尾意欲は強い方ではないので、同居ペアリングが無難かもしれません。

《カブトムシ・クワガタのペアリング方法》

□□□ 幼虫の飼育方法 □□□

【お勧めのエサ】

発酵マット。カブトマット。

【えさ交換回数】

幼虫期間が長いので、プリンカップ200→1500。程度で問題ありません。

交換は途中2〜3回程度。(ボトルサイズによります)

【設定温度】

20~25℃程度で。

【孵化から羽化までにかかる時間】8〜10ヵ月程度。

※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!

この記事は2024年2月の記事です。

トレンドが変わったらまた追記していく予定です。

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2024-08-24

ゴロファビフィドゥスを初めます。

ーーー六脚堂飼育ブログーーー

【24年7月20日】

ゴロファにまた手を出してしまいました。クラビゲールで相当な苦労をして、ポルテリでいい思いをして、テルサンデールでかっこよさを知り、ミヌトゥスで失敗し、しばらくゴロファ属はいいかな〜なんて思っていましたが、見たら欲しくなっちゃう病の六脚堂としては、手に入れてしまったわけなのです。

スペック

産地:ペルー ワンカヨ  jumin

累代:WF2

♂ 24年7月羽化 未後食 ♀24年7月羽化 未後食

共にサイズフリー(♂右前足符節の奇形あり)

ということで、まだ未後食なのです。

しかしですね、タイミングを同じくしてXのお仲間からセットで購入したものの中に、なんと「幼虫」も3頭いわたわけです。

産地:ペルー ワンカヨ jumin

累代:WF1  

羽化日 7月中旬孵化

産地は同じく、しかし累代がWF1。

先にこの子達が羽化してから、成虫の子たちが時間差で羽化してくるわけです。(卵を産んでくれれば笑)

ポルテリほど大きくはならないので、カブトムシ!!!という迫力はありませんが、ゴロファは好きなので今からとても楽しみです。

9月後半にはセットを組めると思いますので、今しばらくお待ちになってくださいませ〜。

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KAZ.YOSHII

映像・WEB・システム開発の会社「WILLPLANT」の代表取締役。

会社内で、幼虫飼育1000頭を行なっているカブクワおじさんでありつつ、ラジコンバギー(ストック)で2022年、全日本16位(JMRCA)。

カブクワバトル動画、カブトコロシアムの主宰でもある。

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