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ベルティペスビロードヒナカブトの飼育方法|ペアリングから幼虫管理まで

KAZ.YOSHII

『ベルティペスビロードヒナカブトとは』

まず説明に入る前に。

ベルティペスエボシヒナカブト、ベルティペスエボシコフキカブト、ベルティペスコフキヒナカブトなど、いくつかの呼び名がありますが、全て学名はLycomedes belutipesと表記されるので、亜種ではなく同じ種だとご理解いただいて良いと思います。

(間違っていたら指摘ください!)

この子の特徴は、真上に伸びる胸郭と、ヘラ状に伸び、先端が上がる頭角。

そして、名前の通りビロード調の手触りで、乾燥すると金色に見えるそのボディカラー。

大きな丸い瞳。

こんなに可愛いカブトムシはなかなかいません。ヒナカブト系では1番好きな種です。

似た種ではバックレイエボシヒナカブトがいますが、頭角先端が3つまたになるのに対しベルティペスはフタマタです。

ビークワレコードは43.9mm。

この他にもヒナカブトは相当な種類が有りまして。日本でもメジャーな種は、

・ヨツボシヒナカブト

フンボルトヒナカブト

・カラカネヒナカブト(マルガリータヒナカブト)

・ブルメイスターエボシヒナカブト

グランディスビロードヒナカブト

などがおります。ヒナカブト系は数えるときりがないくらいおります。気になる方はWikiを御覧ください。

生息地はエクアドル。

和名:ベルティペスビロードヒナカブト

学名:Lycomedes Velutipes

♂41.5mm CBF1  エクアドル

とにかく可愛い。

とにかく、すぐ死んだふりをします。可愛い。

囲まれて暮らしたくなります。

♀は光沢感を強く感じます。

フンボルトヒナカブトやヨツボシヒナカブトに比べると平たい印象があります。

このページではベルティペスビロードヒナカブトの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。

飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。

□□□ 成虫の飼育方法 □□□

寿命: 

成虫の平均寿命は2〜6ヶ月(温度管理下で)

飼育温度:

20~25℃前後

(越冬はしませんので温度管理をしっかりしましょう)

成虫育成メモ:

1~2ヶ月程度で後食を開始します。

成熟の目安は後食からさらに1ヶ月後程度でしょうか。なので羽化から3〜4ヶ月程度でしょうか。焦って無精卵を産ませないようにしっかりと成熟させたいところですが寿命も長くは無いのでタイミングを見定めましょう!

□□□ 卵の産ませ方 □□□

卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが鍵になります。

同居ペアリングの場合は4~5日一緒にしておきます。

ハンドペアリングの場合は、20〜30分程度で終了しているようです。

交尾意欲が大精では無いようなので同居ペアリングがベストかも知れません。

六脚堂ではペアリングの際、100均などで購入できるセルローススポンジを下に引いています。

爪もかかりますし、取り上げるときも爪に負担がかかりませんので。

詳細はこちらから!

《カブトムシ・クワガタのペアリング方法》

※写真はマルガリータヒナカブト。同様な感じでペアリングが可能です。

【産卵に使用するマット】

微粒子で完熟系のマット(添加に弱いので無添加が理想です)を固く詰めずに入れ、表面に水苔をひく方法を取る方が多いです。

ケースにマット入れて、トントンと地面に5度ほど軽く叩くか、持ち上げた逆の手のひらに10回ほど叩いて詰めるイメージです。

水苔は合ったほうがスイッチが入りや水と感じています。表面には加水した水苔を引きます。(握っても染み出ない程度)

硬詰めはせずに、全体的にふんわりさせます。ヒナカブトの産卵セットは硬詰めはしないほうが良さそうです。

ケースにマットを入れて、5〜6回地面にトントンとケースを落として詰める程度。

卵は水苔の固まりの中に卵室を作って産む場合と、マットの中に生む場合もあります。

孵化率を考えると幼虫で割り出したほうが良さそうですが、たくさん取りたい場合は1週間毎に卵で割り出している方が多いようです。

水苔とマットを絡めて産卵床を作るのですが、幼虫が水苔を食べて☆になるので卵で取るほうが安全です。これを嫌って、水苔を使わずに組む方もおります。

ブログなどでよく見るケースとしては、産卵セットから1週間毎に採卵してプリンカップで卵を管理し、20〜40個くらい取れているようです。

《産卵温度》

22℃~23℃程度。

冷えていても高めの温度でもスイッチが入らなかったりします。

使用するケースは、材の大きさに合わせて中ケースを選択。私はクリアスライダー(大)を使用してます。

飼育スペースのこともあると思いますのでちょうどよい大きさを選択しましょう。

《ケースサイズ表》

□□□ 幼虫の育て方 □□□

【お勧めのエサ】

完熟系カブトマットがおすすめです。

ヒナカブト系は添加の強いマットだと初齢幼虫は★になりやすいです!

【容器】

500〜800CC程度で充分育ちます。

【えさ交換回数】

交換は途中1〜2回程度。

【設定温度】

20~23℃程度。

【孵化から羽化までにかかる時間】

2令をボトルに投入して4~6ヶ月程度。

幼虫飼育は容易です。省スペースでたくさん飼育ができますし、羽化までかかる期間も割と早く、

管理温度で変化しますが羽化が早いのが素敵!

※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!

この記事は2024年4月の記事です。

トレンドが変わったらまた追記していく予定です。

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2024-08-22

ベルティペスを同居させます。(もうハンドを諦めた)

ーーー六脚堂飼育ブログーーー

【24年8月22日】

皆さんこんにちわ。ヒナカブトファンのみなさんもこんにちわ。

このページに辿り着く人は、ヒナカブト好きか、お暇な方でしょう。なんせマニアックといえばマニアックな種ですから。しかし、ヨツボシヒナカブトや、フンボルトヒナカブトをかじってヒナカブトの魅力にハマった人ならばここに着地してもおかしくは無いでしょう。

ヒナカブトはなにせ可愛いですからね。

さて子のベルティペスちゃん。

私もカブト派で且つヒナカブト好きの端くれではありますが、とにかくブリードが下手くそで累代することができなくて。。。

マルガリータヒナカブトは3頭しか採れずにしかも♂は不全で累代ストップ。

ヨツボシヒナカブトは卵が採れず、新たなペアでリベンジするも、♀が後食前に☆。

グランディスビロードヒナカブトはミカクワさんでWDを買ってくるも失敗。

フンボルトヒナカブトは23年のインセクトディスカバリーで出張ついでに仕入れてくるも失敗。悔しくて幼虫を買い漁る。

テルシテスヒナカブトも♀がヘロヘロ状態で現在産卵セット中。のぞみ薄し。

ムニスゼッチビロードヒナカブトも全滅。

このままでは、本当にやりたい「マンネレイカラカネヒナカブト」に着手できない!!(高額種なので・・・。)

恥を偲んで良いますが、もうとにかく惨敗続きなのです。

ということで、先にスペックを。

【名前】:ベルティペスビロードヒナカブト(コフキカブト)

【産地】エクアドル

【羽化日】♀♂5/上旬

【累代】♂♀CBF1

【サイズ】♂41.5  ♀29.2

【後食】♂♀未後食

もうたっぷりとゼリーは食べており、8月に入ってから3度ほど、ハンドペアリングにチャレンジしてはいるものの、とにかく♂が死んだふりをしてそのまま硬直してしまうのです。

そ言うことで今回は、同居カップを準備。

ちなみに、右の小さい方のカップは「モーレンカンプコクワガタ」の同居部屋です。同じ日に仕込みをしたわけです。

じゃん!2ペア入ってもらいました。

このまま3〜5日、同居していただきます。

ちなみに。の話ですが。

Xやこのブログを備忘録代わりにしているのですが、多種をやりすぎて管理がおぼつかないのです。そこで、六脚堂のGアカウントでカレンダーに様々やったことを入力することにしました。

うまく行ったら、やり方をお伝えしますね。

あっっっと言う間に4日経ちまして、流石に死んだふりベルティちゃんでもペアリングは完了しているでしょう!ということで、産卵セットに入ってもらいます。

今回使用するのは、、、、

Nマット!!産まないときの切り札マットですよ!

これまで、ヒナカブトには苦労しました。もう苦労も嫌な思いもしたくない!

ということで、実績のあるRTNさんの《Nマット》ですよ。多少値段がお高いところではありますが、産卵セットに入れている時間と、産無各地るを上げてくれるのならソレは対価としては安いのではないでしょうか。

今回使ったのは1袋です。ケースはクリアスライダーラージ

加水は400CC程度。

↓3センチくらい硬詰めして

上の方は地面にどんどん!と地ならしする程度です。表面には樹皮マットで転倒防止。

ヒナカブト系は水苔を使う方が多いのですが、マットに水苔が絡むと次に使いにくい(ふるいに掛けても全部取りきれない)のと、幼虫が食べちゃうと☆になるので最近は避けています。

4日あれば、終わっていると思いたいのですが、それほど活動的ではありません。

5月上旬羽化の子たちなので、もう全開なはずなんだけどな。ゼリーは食べているけど、、って雰囲気です。感じとしてはあまり産んでくれないかな?といった雰囲気です。

なので、♂♀ともに入ってもらいます。

はい。♂は死んだふり笑

よし!!!これでお願いします!

絶対採りたい!!

□□□□ 今回使った用品はこちら □□□□□□□□

RTN様、 産まないときの切り札、Nマット!

ケースはクリアスライダー(ラージ

転倒防止にはSANKO 樹皮マット!

□□□□□ AMAZONリンクです □□□□□□□□

SANKO 樹皮マット

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KAZ.YOSHII

映像・WEB・システム開発の会社「WILLPLANT」の代表取締役。

会社内で、幼虫飼育1000頭を行なっているカブクワおじさんでありつつ、ラジコンバギー(ストック)で2022年、全日本16位(JMRCA)。

カブクワバトル動画、カブトコロシアムの主宰でもある。

WILLPLANTのWEBはこちら コンテンツ制作:カブトコロシアム

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