ブルイジンノコギリクワガタの飼育方法|ペアリングから幼虫管理まで
『ブルイジンノコギリクワガタとは』
ブルイジンノコギリクワガタは、インドネシアのスラウェシ島などを産地とする小型のノコギリクワガタです。
※セレベス島と表記されることがありますが、これは植民地時代の呼び方で、インドネシアの独立後は一般的にスラウェシと呼ばれています。
他にも亜種として、
bruijni (基亜種) サンギール諸島(タフナ島)
tahulandangensis:タフランダング島
rufulus:スラウェシ
pelengensis:ペレン島
bomansi:スライヤル島
クワガタカブトの愛好家にとっては聞き馴染みの深い島が多いですね。やはりクワガタの宝庫アジア。
サイズ感としては、♂は30mm~49m、♀は15.6mm~21.3mmととても小さい小型のノコギリクワガタ。価格も安く、色を楽しむ種として人気が高い種です。
指の太い私はピンセットを使わないと上手に持てません笑
飼育についてはかなり容易で、一般的な小型のノコギリクワガタの飼育方法でブリードが可能です。
産卵にも癖がなく、幼虫期間も約半年と早めなので、飽きずに楽しむことができますし、小さめできれいな種なので初心者さんにもおすすめです。国内で流通しているものは短歯が多いので、ぜひ長歯の羽化にチャレンジしてみましょう!
和名:ブルイジンノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus bruijini
上翅と前胸の色のコントラストが美しい。
上翅の黄色と足の黄色がつながっており、色彩豊か。
小さくても所有欲が大きいです。羽化まで半年程度なのも、息抜きとして面白い種です。
写真が無いのですが、スライヤル亜種なんかはもっと全体的に黄色くなるので、亜種コンプしたくなります。
♀の上翅の縦筋がこれまた美しい。(老眼にはきつい)
まるでジッパーが付いているかのような上翅(笑
♂、♀ともにWD個体。WDでも産みしぶりが少ないイメージです。
サイズ感を伝えるために16gゼリーをおいてみました。
小さすぎ!!!!もうネブトサイズ。
このページではブルイジンノコギリクワガタの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。
飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。
□□□ 成虫の飼育の仕方 □□□
寿命:
成虫の平均寿命は6ヶ月〜1年程度(温度管理下で)
飼育温度:
22℃前後
(越冬はしませんので温度管理をしっかりしましょう)
成虫育成メモ:
1~2ヶ月くらいで食べ始めて、成熟も早めの印象です。産卵数は10〜20程度がアベレージといったところでしょうか。
□□□ 卵の産ませ方 □□□
卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが鍵になります。
卵の産ませ方:
マット産みですが、材を入れると材にも産みます。
ヒラタノコ1番か、産卵1番の固詰めで行きましょう。
ペアリング方法:
この子達は、ハンドペアリングはなかなか難しいと思います。人がいるときの警戒心が強いので動きません。なので同居一択ですね。
同居ペアリングの方法:
1)飼育ケースなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。
2)転倒防止用に、樹皮や足場、ゼリー皿、をセット。
3)♂、♀を投入し3日〜7日間ほど一緒にしておきます。
これでほぼ交尾が済んでいると思われるので♀を取り出し産卵セットに投入します。
本種は小さいので、大きなケースだと出会いのタイミングが減ってしまうので、プリンカップなどでの同居をおすすめいたします。人がいるとなかなかペアリングしにくいです!
産卵数の目安:
10〜30個程
産卵管理適温:
23~25℃前後
ペアリング時も少し温度が高めだとスイッチが入るようです。
使用するケースは、小〜中ケースを選択。私はセパレートケース(中)を使用してます。飼育スペースのこともあると思いますのでちょうどよい大きさを選択しましょう。
□□□ 幼虫の育て方 □□□
【お勧めのエサ】
マット飼育でも菌糸ビンでも。
そもそも小型種なので菌糸を使う必要はないのかな?と思うとやってみたくなりますね。
六脚堂おすすめマット
メーカー | マット |
---|---|
フォーテック | ヒラタ・ノコ1番 |
フォーテック | 産卵1番(産卵セット時) |
月夜野きのこ園 | 完熟マット |
フジコン | プレミアム 有機くぬぎ微細 フレーク |
KBファーム | 栄養フレークEX 50L(大袋) |
800CC程度のボトルで1本還しできます。ニッパー顎ではなく長歯にしたい場合は、一度交換したほうが良いでしょうね。
【設定温度】
22~25℃度の範囲内。高めが良さげです。
【孵化から羽化までにかかる時間】♂:約4〜6ヵ月程度
♀:約3~5ヵ月程度
※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!
この記事は2025年10月の記事です。
トレンドが変わったらまた追記していく予定です。
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