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ダイオウヒラタクワガタの飼育方法|ペアリングから幼虫飼育まで

KAZ.YOSHII

『ダイオウヒラタクワガタとは』

パラワンやスマトラなど、オオヒラタクワガタ(Dorcus titanus)の仲間に見た目は似ていますが、titanusとは別種となります。

大アゴはやや内歯上がりで他のヒラタ種とは違って、斜め下方にグッと湾曲。さらに先半分は鈎状にほぼ直角に内側に曲がっているのが最大の特徴。

また大幅がとても広く、大顎を開けば向かってお尻の部分まで、ほぼ逆三角形のスタイルとなるところがカッコよく、大変人気のある種です。メスの上翅にはスジがあります。

生息地はジャワ島であり、ジャワ島の特産種です。

東部産と西部産で両アゴの形状が若干異なるとされていますが、ジャワ島中央部にも生息しているので、イメージですが、

東部産は両顎を閉じた時大アゴの先が平行になります。

西部産は両顎を閉じた時大アゴの先が少し山型になります。

飼育は比較的容易ですが、パラワン、スマトラに比べ暑さにはやや弱く、23度を超えると弱ってきますので注意!高地に生息するアルキデスオオヒラタクワガタと同様、比較的高地に生息しているためです。

サイズは、♂60mm - 88mm。 ♀25mm - 45mm。

ビークワレコードは91.6mm。野外では90mm。ヒラタクワガタ亜種の中では大型種となります。

和名:ダイオウヒラタクワガタ

学名:Dorcus bucephalus

産地:ジャワ島(東部、西部)

♂80mmのWD個体。

ぜひともここから大きく累代して行きたいと思います。

ダイオウの特徴である、この湾曲に惚れてしまいました。。。

クワガタずもうでは名前を聞かないけど、大きくしたら戦えないかな。。

♀はいわゆるヒラタ。

まだまだヒラタの同定は私には難しいですね。。

背中のスジは少し特徴的なので並べると違いが解ります。

ここからはダイオウヒラタクワガタの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。

飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。

□□□ 成虫の飼育方法 □□□

寿命:

1年半~2年半程度

飼育温度:

18~23℃前後

成熟期間:

3~5ヵ月(羽化してから交尾できるまでの時間)

大きさにもよりますが、およそ1ヶ月程度で後食を開始します。そこから3〜4ヶ月程度と思われます。

成虫飼育メモ

冬の間は15℃以上を保ち、夏は25℃を超えると危険です。その際は乾燥気味にして蒸れが置きないようにしましょう。(23℃までがベストです。)

高地に住むのでスマトラやパラワンよりも涼しくしましょう。

♂は非常に攻撃的なので、ペアリングや餌交換、掃除の際には絶対に噛まれないよう注意をしてください。なので、♂と♀は別々のケースに、もしくは仕切りをつけて飼育しましょう。

ブリーダーさんによっては、後食したらすぐにペアリングさせる方もいますし、まちまちです。

実際には、個体のポテンシャルによるところも多いと思われます。

□□□ 卵の産ませ方 □□□

卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが必要になります。

羽化日、後食開始日、後食開始から成熟までの個体差もありますのでこの情報を鵜呑みにしないようご注意ください!

【産卵セット】

マット、産卵材(コナラ、クヌギ等)のどちらでも産んでくれます。

材については柔らかめのものを好む傾向。マットのみでもOKです。その場合は微粒子完熟系で。

材を入れるなら、クヌギ、コナラ。

《産卵セット》の作り方はこちらから

【ケースサイズ】

Mサイズ程度。

中サイズの材を2本いれる場合は、クリアスライダー(大)コバエシャッター(中)

などを使用しましょう。

【水分量】

手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度。

【マットの詰め方】

ケース底面7割程度固く詰めて上部3センチはフンワリと。

【設定温度】

23℃前後

【ケース】

材の大きさに合わせて選びましょう。

ペアリング方法:

同居ペアリングをおすすめします。

1)飼育ケースなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。

2)転倒防止用に、樹皮や足場、ゼリー皿、をセット。

3)♂、♀を投入し7日間ほど一緒にしておきます。

※ほぼ交尾が済んでいると思われるので♀を取り出し産卵セットに投入します。

♂のアゴを縛って同居させることをおすすめします!

《カブトムシ・クワガタのペアリング方法》

この動画は、本土ヒラタクワガタの同居ペアリングの様子です。

100均のケースの底に、これも100均の鉢底ネットをガムテープで止めただけのものです。

♀の隠れ家として、樹皮を1枚入れています。

□□□ 幼虫の育て方 □□□

【お勧めのエサ】

菌糸ビンでもマットでもOKです。 オオヒラタケの菌糸ビンがよく使われています。

マットでも飼育は可能ですが、菌糸ビン飼育のほうが早く羽化する傾向にあります。

【えさ交換回数】

♂は800〜1400CCのボトル交換で途中1〜2回程度。

♀は800で1回程度。

※温度や菌糸の劣化具合、食い進みにより変化はあります。

【設定温度】

20~23℃前後が理想的です。

下は15℃、上は25℃が限界値かと思われます。

【孵化から羽化までにかかる時間】

♂:9〜11ヶ月程度

♀:5〜7ヶ月程度

※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!

この記事は2024年5月の記事です。

トレンドが変わったらまた追記していく予定です。

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2024-05-09

ダイオウの産卵セットを組みます。

【24年5月9日】

WDですが動画を取りたくてペアリングチャレンジしたものの、なかなか噛み合わなくて根負け。しょうがないので産卵セットを組んで持ち腹で挑みます。

マットは、産卵一番のみ!!

産卵一番はいいですよね。加水の量も袋に書いてあるので初心者さんにも安心して組むことができます。

加水したマットをケースに入れていくのですが、そのケースの下にはスタイロフォームを置いてみましょう。この状態でマットをぐいぐい押し込むと、ケースの足がスタイロに刺さってくれるので底が割れません。

どなたかのブログで見て、採用しました。

ガッチガチに詰めていきます。

ケースはおなじみ。デジケースのHR-2。転倒防止に樹皮を使いました。

樹皮は、産卵木からはいだものを乾燥させて保管しております。

なお、産卵セットの管理温度は23〜24℃帯で行きます。

では、採卵、もしくは割出になるかはタイミング次第!!!(笑

気がつけば4ヶ月。順調なら3令になっているでしょうが、どうやら幼虫の姿は見えません。材に産んで、そのまま材の中でしっかりと成長していることでしょう。

という空想をしながら割り出すその手は心なしか震えています笑

とその前に。ラベルを見ると5月26日に一度開いてます。で、0個。

これは2回目のセットですね笑

うーむ。。雰囲気が良くないぞ。産んでいるときの荒れ方とはちょっと違うんだよな〜。

♀ちゃんは樹皮の裏側で☆になっています。お疲れ様でした。

こりゃいかん。加水しすぎたのか再発酵、劣化していますね。。。これは私の技術不足です。。

マットを砕くと、スポンジの様にホソホソという感じで崩れていきます。

こりゃ幼虫も食べられません。でも、材を食べてくれていればOK!

その材もシケってグズグズ。。。。。。これは産むわけ無い。。。。。。

これは完全に負けです。私の技術の無さです。ダイオウ累代したかったな〜。WDだったのに。

もっと技術を磨くために、精進いたします。

□□□□□□□□ 今回使った用品はこちら □□□□□□□□□□

マットはフォーテックさんの、産卵一番

材はコナラ

転倒防止に、SANKO樹皮マット←これ、超おすすめです

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KAZ.YOSHII

映像・WEB・システム開発の会社「WILLPLANT」の代表取締役。

会社内で、幼虫飼育1000頭を行なっているカブクワおじさんでありつつ、ラジコンバギー(ストック)で2022年、全日本16位(JMRCA)。

カブクワバトル動画、カブトコロシアムの主宰でもある。

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