ベリコサツヤクワガタの飼育方法|幼虫管理から羽化まで
『ベリコサツヤクワガタとは』
インドネシアを産地とする、いわゆるツヤの特徴としての短歯形・長歯形が存在します。
ダールマンツヤクワガタに良く似ており、上翅は光沢があります。軽く湾曲した大顎の根元に太い歯のあるフォルムが最大の特徴で、ツヤクワガタのメスの前胸部のトゲ?出っ張りのようなものが♂にもありまして、非常に特徴的でわかりやすいクワガタです。
流通量は増えては来ましたが、まだまだ希少な種です。おそらく幼虫の成長にやや癖のある種のため飼育ものが出回らないところも理由の1つ。
♂のサイズは89mm後半〜90mm弱、♀は45mm程度とツヤクワガタのなかでは中型サイズと言えます。
産卵の際は他のクワガタと異なる点が多く、カブトムシのようにマットにバラ撒き型の産卵を行い、幼虫は坑道を作り、土繭の中で蛹になります。
幼虫が作った坑道を崩してしまうと幼虫が☆になるとも言われるので、カブトムシなどから比べれば飼育は難しい部類と言えるでしょう。
産卵、幼虫の飼育にはフォーテック カブト1番などの、熟度の高いマットが適しています。
産地である、東ジャワの位置はといいますと。
マレーシア、シンガポール、インドネシア、の南側にあるジャワ島。
「東ジャワ アルゴプーロ」という産地をクワガタ好きなら一度は聞いたことがあると思いますが、実際どんな場所か調べたことはあるでしょうか。
実は、正式には「Mount Argopuro」。アルゴプーロ山、なんです。
東ジャワ州に位置する標高約3,000mの複合火山で、サバンナやチカスール川、美しい景色で知られる登山・ハイキングの名所でもあります。またこの地域は、ダイオウヒラタやコーカサスオオカブト、大型のカブトムシ・クワガタムシの野生個体の産地としてもよく聞きますよね。
トリップアドバイザーのWEBサイトで、ハイキングコースの紹介があります。
調べると、将来的に行ってみたいな〜と思いますよね。
他に日本で流通しているツヤクワガタといえば、殆どが東南アジアに生息しており
日本ではインドネシア産のツヤクワガタがたくさん流通しています。
・ラコダールツヤクワガタ
・ワラストンツヤクワガタ
・ルデキンツヤクワガタ
・インターメディアツヤクワガタ
など数えればきりがないくらいです。
ツヤクワガタが共通して言える特徴として、幼虫がジャバラでお尻が大きなところでしょうか。
69mmの♂
少し小さめですね。80mm近くなると大歯が大きく前の湾曲しながら伸びて、根本の太い内歯の特徴が出るのですが。
自分でブリードする機会があれば、大歯を狙いたいと思います!
♀50mm(WD
大きめの♀ちゃんです。
ちょっとだけ背中が出ていますね。
ツヤ♀の特徴の前胸部縁のとんがり。
私はあまりツヤクワガタを得意としていませんが、♀の個のフォルムだけは大好きです。
可愛さとかっこよさを持っているんですよね〜
ツヤクワガタらしく、つやつやです。
【和名】ベリコサツヤクワガタ
【学名】Odontolabis bellicosa
このページではベリコサツヤクワガタの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。
飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。
□□□ 成虫の飼育方法 □□□
寿命:
成虫の平均寿命は、活動開始から3〜6ヶ月程度。
※ペアリングや産卵の回数によっては短くなります。
飼育温度:
20〜23℃前後。
成虫育成メモ:
外国産なので越冬はしませんので温度管理が必要です。
後食まではおよそ1ヶ月。そこからおよそ1ヶ月程度で成熟です。短命なので羽化後の成熟も他の種に比べて早いような気がします。
□□□ 卵の産ませ方 □□□
卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが鍵になります。
【産卵セット】
マット産みなので材を入れる必要はありません。
発酵マット、熟度の深いマットを好むようです。黒土マットを1/ 3程度混ぜると良いかも知れません。微粒子だと尚良し。
オススメマットはカブト1番。
ちょっと多いかな?というくらいに加水します。握って滲み出てくるのは多すぎですので注意!マットの下 3割程度まで手で押さえつけてカチカチに固めます。あとはふんわりとマットをひいてください。セットにハマると爆産する種です。頑張りましょう。
《産卵温度》
23〜25℃程度。
【使用するケース】
コバエ抑制ケース(中)やクリアスライダー(ラージ)など、材の大きさに合わせてケースを選択します。
《ペアリング方法》
クワガタ系は、人がいると警戒心が強い子が多いので、同居ペアリングがおすすめです!
1)飼育ケースなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。
(隠れ場所として樹皮や専用餌皿があると良いです)
2)大きすぎないケースにゼリーを一つ置きます。
(ゼリーが♂♀の出会いの場とするためです)
3)攻撃力の高いヒラタ系などは顎縛りしましょう
4)3〜7日同居させ、「メイトガード」していたらほぼペアリングが完了しています。
詳細はこちらから!
ツヤクワガタは、♀のポテンシャルに依存するケースが大きいです。産む子は5〜80個の卵を産みますが、産まない子は全く産まない。という落差があります。
いろいろなショップさんで、ツヤ用のマットを製作されていますので、試してみるのも良いですね!さらに、孵化率が高いので採卵したらその分だけ孵化してきます。飼育できる分だけ取るようにしましょう!
□□□ 幼虫の飼育方法 □□□
【お勧めのエサ】
マット飼育のみです。菌糸ビンでは育ちませんので注意。そしてツヤクワガタはクセがあるので注意が必要です。
1)初令時は、産卵セットのマットを移行した方が良い
2)コバエなどが発生して産卵セットのマットをつ変えない場合は、カブト用の完熟マットや黒土など完全発酵(無添加)がおすすめです。
3)大型や大歯を狙う場合は、2〜3令時にカブト用完熟マットをベースに、廃菌床ベースのマットや添加マットを少しづつ増やしていく。
4)マットの全交換は避けたほうが無難です。
ツヤクワガタ種はよく熟したマットを好む傾向があります。初令時は添加に弱いので、無添加の完熟マットを与えます。
2~3令になってから添加されたマットを少しずつ混ぜて行きます。できるだけ大歯を狙うにはこの方法がベストです。
サイズを気にしない場合、初めてで自身の無い場合は食性が合わずに☆になることもありますので、その場合はブレンドせずに無添加完熟マットで通しましょう。
そしてツヤクワガタ種は容器の中間付近に空洞を作って居食いします。交換タイミングを逃すとマットが容器の中で上下に分かれるような状態になり、そのまま☆になることも多いようです。
なので、六脚堂の場合は、ケースの半分古いマットを削ってマットを継ぎ足すイメージで行なっております。
【容器】
500CCから800ccへ移行。
♂はそこそこサイズが出ますので3令になったら1400以上のボトルや小ケースを使用すると良いでしょう。
交換は途中3〜4回程度。
上記にあるように、マット交換を失敗すると幼虫が全滅した。。というブログも有りました。
爆産もしますが、丁寧な交換が必要なのは間違いないです。
孵化から8〜9ヶ月で繭玉を作ってから、4〜6ヶ月そのままですので、崩さないようにしましょう。前蛹状態の繭玉を崩してしまうと☆になる可能お生が上がってしまいます。
【設定温度】
23~25℃前後、温度の守備範囲が広いのですが、高い温度だと♂の場合は短歯で羽化する可能性が高まります。大歯を狙うなら18~20℃まで下げてじっくりと待角が良さそうです。
【孵化から羽化までにかかる時間】
♂、♀ともに12〜16ヶ月程度。
※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!
この記事は2026年4月の記事です。
トレンドが変わったらまた追記していく予定です。
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舶来 六脚堂(はくらい ろっきゃくどう)
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