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マルガリータヒナカブトの飼育方法|ペアリングから幼虫管理まで

KAZ.YOSHII

『マルガリータヒナカブトとは』

マルガリータヒナカブトは、カラカネヒナカブト属の中では最大種になります。

特徴としては、何と言っても♂の頭角。根本からフタマタにおおきくヘラ状に張り出しているところ!

「この角は、閉じたり開いたりするの?」とよく質問まされますがクワガタのように稼働することはありません笑

また、頭は茶褐色や緑を帯びたメタリックな色で、背中(上翅)は褐色になります。

※写真の撮り方、光の当たり方で見え方が変わります。

輸入当初はとても高額でしたが、最近は10000円を切るくらいになり購入しやすくなって来ました。

生息地は主にブラジルに生息しています。

ヒナカブト属はブラジル、コロンビア、ペルーにかけて、様々な種類が生息しており、日本でも人気種の一つです。ちなみに系統はカブトムシ属よりもコガネムシに近いグループに属しております。

ヒナカブトはファンも多く、人気種には

・ムニスゼッチヒナカブト

・グランディスビロードヒナカブト

・ヨツボシヒナカブト

などががいますが、ヒナカブト属のくくりでは相当な種類がいるので、ぜひチャレンジしてみてください。

場所も取らず、可愛くてとても癒やされますよ。

和名:マルガリータヒナカブト

学名:Agaocephala margaridae

CBF1 ブラジル パラー州

♂約40mm 

♂の胸部は若干グリーンの光沢があり、とても不思議な色合いです。

※赤いタイプとグリーンのタイプに分かれる様です。

♀約38mm

♂も♀も上翅の茶色い光沢がとても美しい!ずっと見ていられます。

このページではマルガリータヒナカブトの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。

飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。

□□□ 成虫の飼育方法 □□□

寿命: 

成虫の平均寿命は3〜6ヶ月(温度管理下で)

飼育温度:

25℃前後

(越冬はしませんので温度管理をしっかりしましょう)

成虫育成メモ:

2ヶ月程度で後食を開始します。

成熟の目安は後食からさらに1ヶ月後程度でしょうか。なので羽化から3〜4ヶ月程度でしょうか。

焦って無精卵を産ませないようにしっかりと成熟させたいところですね。

□□□ 卵の産ませ方 □□□

卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが鍵になります。

同居ペアリングの場合は4~5日一緒にしておきます。

ハンドペアリングの場合は、20〜30分程度で終了しているようです。

六脚堂ではペアリングの際、100均などで購入できるセルローススポンジを下に引いています。

爪もかかりますし、取り上げるときも爪に負担がかかりませんので。

《ペアリング方法》

カブト系は、ハンドペアリングがおすすめです!

1)飼育ケースなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。

  発泡スチロールの上や、鉢底ネットを引いて行う方法もあります。

2)♀を先にケースに入れ、その上にそっと♂を乗せます。

3)♂、♀ともに成熟している場合は、そのままペアリングを開始してくれます。

とはいえ、生き物です。お互いに無反応ということや、♀が逃げ惑うこともあります。それが30分も続くようであれば日を改めることをおすすめします。

詳細はこちらから!

《カブトムシ・クワガタのペアリング方法》

マルガリータヒナカブトのペアリング風景です

【産卵に使用するマット】

完熟系のマット(添加に弱いので無添加が理想です)を固く詰めずに入れ、表面に水苔をひく方法を取る方が多いです。

水苔を入れなくても産卵はしますので、ヨツボシヒナカブトの用に必須ではないようですね。

表面には加水した水苔を引きます。(握っても染み出ない程度)

あまり硬詰めはせずに、全体的にふんわりさせてみました。

ケースにマットを入れて、2~3回地面にトントンとケースを落として詰める程度。

卵は水苔の固まりの中に卵室を作って産む場合と、マットの中に生む場合もあります。

孵化率を考えると幼虫で割り出したほうが良さそうですが、たくさん取りたい場合は1週間毎に卵で割り出している方が多いようです。

ブログなどでよく見るケースとしては、産卵セットから1週間毎に採卵してプリンカップで卵を管理し、20〜40個くらい取れているようです。

《産卵温度》

23℃~25℃程度。

ペアリング時も少し高めだとスイッチが入るようです。

使用するケースは、材の大きさに合わせて中ケースを選択。私はクリアスライダー(大)を使用してます。

飼育スペースのこともあると思いますのでちょうどよい大きさを選択しましょう。

《ケースサイズ表》

□□□ 幼虫の育て方 □□□

【お勧めのエサ】

完熟系マット。ヒナカブト系は添加の強いマットだと初齢幼虫は★になりやすいです!

【容器】

500〜800CC程度で充分育ちます。

蛹室は繭玉になるので大きめのものが良いかもしれません。

【えさ交換回数】

交換は途中1回程度。

【設定温度】

22~25℃程度。

【孵化から羽化までにかかる時間】

2令をボトルに投入して6~8ヶ月程度。

幼虫飼育は容易です。サビイロカブト同様のサイズ感なので省スペースでたくさん飼育ができます。羽化までかかる期間も割と早く、管理温度で変化しますが羽化が早いのが素敵!

多頭飼育でも大きな個体が出ているようですね。

※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!

この記事は2023年5月の記事です。

トレンドが変わったらまた追記していく予定です。

KAZ.YOSHII

映像・WEB・システム開発の会社「WILLPLANT」の代表取締役。

会社内で、幼虫飼育1000頭を行なっているカブクワおじさんでありつつ、ラジコンバギー(ストック)で2022年、全日本16位(JMRCA)。

カブクワバトル動画、カブトコロシアムの主宰でもある。

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