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ムニスゼッチコフキカブトの飼育方法|ペアリングから幼虫管理まで

KAZ.YOSHII

『ムニスゼッチコフキカブトとは』

ムニスゼッチコフキカブトは、胸角、頭角ともに立派になるとディナステス属のようなフォルムで、かっこよさと可愛らしさを兼ね備えた、ヒナカブトの中でも人気種です。

2021年くらいまでは高額種でWDペアで10万円を超えていましたが、累代飼育によって大分購入しやすくなって来ました。

生息地は主にニカラグア、コスタリカ、メキシコ、グアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス等、中央アメリカから、南アメリカにかけて広く生息しています。

ヒナカブトは様々な種類が生息しており、近似種にいるのは

・ベルティペスビロード(コフキ)ヒナカブト

・モンゾーニビロードヒナカブト

グランディスビロードヒナカブト

・オハウスエボシヒナカブト

がいますが、ヒナカブト属のくくりでは相当な種類がいます。

本種の♀は特にベルティペスビロード(コフキ)ヒナカブトに似ており、見分けがつかないレベルです。

ぜひチャレンジしてみてください。可愛くて癒やされます。

和名:ムニスゼッチコフキカブト

学名:Spodistes mniszechi

上翅が丸く、ずんぐりむっくりなフォルムがとても可愛らしい。

♂に比べ♀は平べったいフォルム。

ここからはムニスゼッチコフキ(ビロードヒナ)カブトの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。

飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。

□□□ 成虫の飼育方法 □□□

寿命: 

成虫の平均寿命は3〜6ヶ月(温度管理下で)

飼育温度:

23~25℃前後

(越冬はしませんので温度管理をしっかりしましょう)

成虫育成メモ:

20℃くらいで動きが鈍くなります。

また、触ると死んだふりをして固まります。(このときが実は一番かわいい)

大体 1ヶ月程度で後食を開始します。成熟の目安は後食から1ヶ月後程度でしょうか。

焦って無精卵を産ませないようにしっかりと成熟させたいところですね。

□□□ 卵の産ませ方 □□□

卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが鍵になります。

♂が♀を攻撃することは無いので同居ペアリングも可能。およそ4~5日一緒にしておけば良いと思います。ハンドペアリングの場合は、20〜30分程度で終了します。

《ペアリング方法》

カブト系は、ハンドペアリングがおすすめです。

1)飼育ケースなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。

  発泡スチロールの上や、鉢底ネットを引いて行う方法もあります。

2)♀を先にケースに入れ、その上にそっと♂を乗せます。

3)♂、♀ともに成熟している場合は、そのままペアリングを開始してくれます。

とはいえ、生き物です。お互いに無反応ということや、♀が逃げ惑うこともあります。それが30分も続くようであれば日を改めることをおすすめします。

詳細はこちらから!

《カブトムシ・クワガタのペアリング方法》

《産卵セット》

完熟系のマットを固く詰めずに入れ、表面に水苔をひく方法を取る方が多いようです。

水苔の代わりに腐葉土を使用するというブログも有りました。

バリエーションとして、下はマットのみ。中盤に水苔+マット。表面に水苔。というパターンもよく見ます。

卵は小さく、水苔を丸く固めてある中に卵室を作るので見つけやすいです。孵化率を考えると幼虫で割り出したほうが良さそうですが、たくさん取りたい場合は卵で割り出している方が多いですね。

水苔を幼虫が食べてしまうと☆になってしまうので、完熟マットなどを利用しましょう。

添加の多いマットは難しいようです。ブログなどでよく見るケースとしては、産卵セットから1週間毎に採卵してプリンカップで卵を管理し、20〜40個くらい採れているようです。

《産卵温度》

23℃~24℃程度が良いでしょう。

ペアリング時も少し高めだとスイッチが入るようです。

《使用ケース》

中ケース程度を使用します。

飼育スペースのこともあると思いますのでちょうどよい大きさを選択しましょう。

《ケースサイズ表》

□□□ 幼虫の育て方 □□□

【お勧めのエサ】

発酵マット。

添加の強い小さなヒナカブト系は負けてしまうようなので熟度の高いマットにしましょう。

【容器】

500CC程度で充分大きく育ちます。

【えさ交換回数】

交換は途中1回でOK。

【設定温度】

23〜25℃程度が理想です。

【孵化から羽化までにかかる時間】2令をボトルに投入して6~8ヶ月程度。

幼虫飼育は容易です。サビイロカブト同様のサイズ感なので省スペースでたくさん飼育ができます!羽化までかかる期間も割と早く、管理温度で変化しますが羽化が早いのが良いですね。

成虫は20℃近辺になるととたんに動きが悪くなるので、ペアリングから幼虫飼育まで常温飼育は

お勧めしません!

※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!

この記事は2023年5月の記事です。

トレンドが変わったらまた追記していく予定です。

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2023-04-02

ムニスゼッチコフキカブト始めます

ーーーー六脚堂 飼育レポートーーーー

とにかく可愛さに一目惚れしました。

しかし、札幌近郊ではなかなか見つからず、東北まで手を伸ばしてみたところ見つけました!

出品者様は女性で、とてもきれいな梱包で送っていただきました。

【産地】メキシコ ベラクルス州 カテマコ ボルカノ サン・マルティン

【累代】WF2

【サイズ】A血統 ♂約32mm ♀約28mm

【羽化日】♂12/6 ♀12/8

 即ブリ個体として、あまりの可愛さから衝動買いです。

【4月2日】

ペアリングはサラッと完了です。よって、すぐに産卵セットin。

完熟マットを固詰め。表面に水苔をひくセットで組んでみました。ケースはクリアスライダー(ラージ)です。

1週間も経つと半分以上をマット内に引き摺り込んでいたので、期待が持てます!!

水苔は、羽化後の管理にも使えますので大きいタイプでもいいかも知れませんね。

【4月9日】

表面から水苔がきえたので、追加しました。

♀も♂も地中に入っているようで、姿が見えません。期待が持てます!!

※♀♂両方出して、次のセットを組めるとベストかもしれないです。

1回目のセットを2ヶ月放置して幼虫割り出しの方が理想的と考えています。

【4月15日】

まずは、ちゃんとペアリングで来ているかを確認がしたくて、(我慢もできず)採卵を

してみましたが結果は0。。。

♀は元気なので、同日、間を空けずに2回目組みました!!

水苔が混ざっていましたが、そのまま混ざったマットの半分を固詰め。上部は柔め。

表面に新しい水苔をひきました。

【4月22日】

1週間でチェック!!!! またしても結果は0。

同じセットで温度を25℃帯から23℃帯へ移動してチャレンジ!!

様々な手法で試すのも経験です。今度は長めに置いて見ましょう。

【5月5日】

3回目の採卵。も結果は0個。。。これはまずい。。。非常にまずい。。。

雲行きが怪しい。。。

こんなに可愛い子たちの子供が残せないのは心がきつい。。。

再度ペアリング作戦へ。

しかし、寿命が怪しくなってくる時期なので、この目でペアリングを確認したくてドッキングです。最近のペアリングは、セルロース給水マットを使用しています。

鉢底ネット、猫つめダンボール、発泡スチロール。様々試していますが、吸水マットは、引っ掛かりもあり且つ引っかかりすぎないので、最近気に入っています。

寿命を考えると、これが最後になるかもしれない!

【5月10日】

4回目となる新たなセットを組んでみました。底3センチに、完熟マットをさらっと。(固めない)

中盤に水苔プラス完熟マット。表面に水苔。

マットは篩を掛けて細かく微粒子に。水分はやや大目。温度は25℃オーバーの場所に置いてみました。

やれることは全部やろう!!

♀ちゃん!お願いします!!!!!

結局0個でした。そして6月5日に♀が表面で☆になっていました。

♂はまだまだ元気!

2回の同居、ペアリング目視 1回という状況から、♂♀どちらかが

欠陥があったとしか言えない状況でした。

羽化後半年経っているので、♀を入れても成熟を逃しているので今回は終了。トホホ。

可愛いのでまたトライしますよ!

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KAZ.YOSHII

映像・WEB・システム開発の会社「WILLPLANT」の代表取締役。

会社内で、幼虫飼育1000頭を行なっているカブクワおじさんでありつつ、ラジコンバギー(ストック)で2022年、全日本16位(JMRCA)。

カブクワバトル動画、カブトコロシアムの主宰でもある。

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