スリナムミツノカブトの飼育方法|ペアリングから幼虫管理まで
『スリナムミツノカブトとは』
南米ペルー、エクアドルに生息する、光沢と3本の角が特徴の小型のカブトムシです。
動きや音を立てるしぐさはとても愛らしく角は恐竜をイメージさせるかのようにカッコいいです。
飼育難易度は低く卵から成虫までのサイクルも早く、大きさも 30~50mmと小さく、スペースも大きく取らないためいため初心者の方にもオススメ!寿命も長めなので楽しめます。
スリナムミツノカブトは原名亜種で、他にはパラグアイ産亜種、ヒルタスミツノカブトがいます。スリナムよりも角が太く頑強?らしいですが、大きな違いは不明です。
ほかにも、
・ロンギチョンペルスミツノカブト
・パプミツノカブト
・アロエウスミツノカブト、
・タルパミツノカブト
・ペルビアヌスミツノカブト
・ケンタウルスミツノカブト
などがおりますが、ケンタウルスミツノカブトが最大種で90mmにもなると言われています。
近年、国内流通の多くはスリナム、ヒルタスの2種と思われます。
【和名】スリナムミツノカブト
【学名】Strategus srinamensis srinamensis
六脚堂飼育個体
しっかりと胸角が伸びたロングホーン個体は良いですね!(DQのベビーサタンみたい)
造形物としても美しいです。
ぐっと押されて凹んだかのような♀の胸部。
このページではスリナムミツノカブトの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。
飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。
□□□ 成虫の飼育の仕方 □□□
寿命:
成虫の平均寿命は、6ヶ月〜8ヶ月ほど。
※ペアリングの回数によっては短くなります。
飼育の適温:
23〜25℃程度
成虫育成メモ:
30℃近い高温には弱いようです。
およそ後食まで1ヶ月程度。そこから更に1ヶ月くらいで成熟するようです。
卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態で
あることが必要になります。羽化日、後食開始日、後食開始から成熟までの個体差も
ありますのでこの情報を鵜呑みにしないようご注意ください!
【ペアリングの仕方】
スリナムミツノカブトのペアリング動画
《ペアリング方法》
カブト系は、ハンドペアリングがおすすめです。
1)飼育ケースなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。
発泡スチロールの上や、鉢底ネットを引いて行う方法もあります。
2)♀を先にケースに入れ、その上にそっと♂を乗せます。
3)♂、♀ともに成熟している場合は、そのままペアリングを開始してくれます。
とはいえ、生き物です。お互いに無反応ということや、♀が逃げ惑うこともあります。それが30分も続くようであれば日を改めることをおすすめします。
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【産卵セット】
マット産みです。完熟系のカブトマットが理想です。
水分量は割りと多めにしますが、強く握って染み出ない程度にしましょう。
マットの下7割まで固めでOK。あとはふんわりとマットをひいてください。
【ケース】
小ケースでOK。
多産種なので、1回でたくさん取りたいときは中ケースなど大きめにしてはいかがでしょうか。
小ケースの際は、10日毎に採卵しても良さそうです。♀ちゃんが卵の産み場所を探す際に先に産んだ卵を引っ掻いてしまうこともありますので。
7日を過ぎて上に出てきたときは回収して休ませるのも良いと思います。
産卵管理適温:
25℃前後
転倒防止に、ハスクチップがちょうど良いのですが、私はマットを再利用したいときに
キッチンスポンジを切って置いています。小型の場合はマットも汚れないし重宝します。
□□□ 幼虫の育て方 □□□
【お勧めのエサ】
【えさ交換回数】
800ccから100ccのボトル程度で1本孵し。もしくは途中1回程度。
ロングホーン狙いなら交換はしておきたいところです。
※温度やマットの劣化具合、食い進みにより変化はあります。
【設定温度】 23~25℃前後
【孵化から羽化までにかかる時間】
5 ~7ヶ月程度
※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!
この記事は2023年5月の記事です。
トレンドが変わったらまた追記していく予定です。
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