ラムリーネブトクワガタの飼育方法|幼虫期間から産卵まで
『ラムリ―ネブトクワガタとは』
数あるネブトクワガタの中でも、2015年に新種記載された新しい種であるラムリーネブト。
マレットネブトの近親種だそうで、分布地はインドネシアのペレン島。ペレン島といえば、メタリフェルホソアカクワガタを思い浮かべる、クワガタの産地ですよね!
特徴としては、大アゴ基部に幅広い内歯を持ち、先細りしていく大顎は内側に湾曲していきます。
メスはおしりに向け丸みを帯びながらポコっと膨らみ?厚み?があります。
まだまだ新しい種のため、WEBにも多くの情報はありませんが、そのせいかビークワレコードにもネブトの項目に名前がありませんね。
サイズ的には2015年10月,むし社様発行の、【月刊むし】によると♂15.8~24.0ミリ程度。
まだまだ情報が少ないので、六脚堂で累代していき更に情報を提供したいと思います。
【和名】ラムリ―ネブトクワガタ
【学名】Aegus ramlii
六脚堂の飼育個体です。
2.4mm程度が最大ということですが、もうちょっと大きくできたら大顎の迫力を増大させる気がします。チャレンジします!
おしりに向かって丸く膨らんでいくのが♀の特徴です
ずんぐりしていて可愛らしい
ここからは、ラムリ―ネブトクワガタの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。
飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。
□□□ 成虫の飼育方法 □□□
寿命:
成虫の平均寿命は、6〜10ヶ月ほど。
飼育の適温:
22〜25℃程度
成虫育成メモ:
本種は外国産なので越冬はしません。また成熟をしっかりさせれば産卵数はかなり多い方です。
10〜30個の卵を1回の産卵セットで割り出している方もいますので、飼育スペースなどに制限のある方は、小さくて飼育しやすいとはいえケースの大きさやセット期間など考慮したほうが良さそうですね。
□□□ 卵の産ませ方 □□□
卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが必要になります。
羽化日、後食開始日、後食開始から成熟までの個体差もありますのでこの情報を鵜呑みにしないようご注意ください!
ネブトは同居ペアリングがおすすめです。
【ペアリング方法】
1)飼育ケースなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。
発泡スチロールの上や、鉢底ネットを引いて行う方法もあります。
2)転倒防止用に、樹皮や足場、ゼリー皿、をセット。
3)♂、♀を投入し3日〜7日間ほど一緒にしておきます。
※これでほぼ交尾が済んでいると思われるので♀を取り出し産卵セットに投入します。
※この子達は小型種なので、プリンカップなどで同居させると良いですね。
【産卵セット】
マット産みなので材を入れる必要はありません。しばらく割り出ししないことを想定し、エサとして材を入れておく方もいらっしゃいます。(卵は小さいので幼虫で取るために放置するケースが多いようです)
水分量は他の種よりも多めにします。が、握って指の間から水分が染み出ない程度にします。
ケースの下から3割くらいまで手で押さえつけて固める程度。カチカチにはしません。
あとはふんわりとマットをひいてください。
【ケース】
小ケースでOKです。
多産な種なので大きいケースを使用すると、予想を超える数を産んで飼育に困るので注意!
【産卵管理適温】
25℃前後
転倒防止に、ハスクチップがちょうど良いのですが、私はマットを再利用したいときにキッチンスポンジを切って置いています。小型の場合はマットも汚れないし重宝します。
□□□ 幼虫の育てかた □□□
【お勧めのエサ】
完熟タイプで微粒子のマット。添加の強いマットや発酵の薄いマットは食べません。
【えさ交換回数】
500ccのボトル程度で途中1〜2回。 ♀なら300ccのカップでも充分です。
※温度やマットの劣化具合、食い進みにより変化はあります。
【設定温度】
20~25℃前後
【孵化から羽化までにかかる時間】
4〜6ヶ月程度
※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!
この記事は2023年6月の記事です。
トレンドが変わったらまた追記していく予定です。
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