サバゲノコギリクワガタの飼育方法|ペアリングから幼虫管理まで
『サバゲノコギリクワガタとは』
アフリカ 中部から東部に掛けて生息している、比較的流通量の多いノコギリクワガタの中でも中型種となります。
写真の通り、大顎からお尻にかけて炎のようなグラデーションが男心をくすぐります。アゴの内歯もノコギリという名にふさわしくギザギザが多数。
挟まれたら最後。という感じが否めない。。。。
日本に流通している個体の殆どはカメルーンのNYASSOSSO。です。
「にゃそそ」?「にゃそっそ」?。グーグルは、ニャソッソと言っています。
日本からおよそ12,000キロ。
結構探しましたが、ニャソッソ的な地域は見つかりませんでした。
地域名では無いのかな??
アフリカといえばクワガタとしては熱い地域ですよね。
・メリーメンガタクワガタ(カメルーン)→キュートかっこいい
・タランドゥス(コンゴ)→艶かっこいい
・ミラビリスノコギリ(タンザニア)→炎かっこいい
などなど。
飼育は産卵、幼虫ともに簡単ですし、飼育者も多いので累代にこまることはなさそうですね。
しかし、♀殺しの話が非常に多い種。ハンドペアリングは避けましょう。アゴ縛りは必須です。
ノコギリ系は基本的にアゴ縛り必須ですね。
サイズ感は、♂で25.8~65.0mm。♀で21.1~30.2mmです。
レコードサイズは65.4mm。野外最大は66.4mm。(2023年現在)
和名:サバゲノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus savagei
♂ノコギリはとにかく美しいですね。
どのクワガタもそうですが、やっぱり大きく、長歯で出したいですよね。
大きければ大きいほど、迫力よりも美しさが出てくるのがノコギリの良いところ。
内歯の数も、男心をくすぐります。
ノコギリはどの種でも♀の色合いが美しいので観賞用としては最高ですよね。
羽化したときに見える美しいボディは、幼虫期間を何ヶ月も待つ価値がありますね!
ここからはサバゲノコギリクワガタの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。
飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。
□□□ 成虫の飼育方法 □□□
寿命:
成虫の平均寿命は約1年ほど。
飼育温度:
20〜25℃前後(越冬はしませんので温度管理をしっかりしましょう)
成虫育成メモ:
後食まではおよそ3ヶ月を要します。
そして成熟の目安は後食から1ヶ月後。充分に時間をおいたほうが良い結果となります。
♂はとても好戦的で♀も傷を付けてしまうので、仕切りをつけるか別のケースで。
同じケースでの飼育は避けましょう。
□□□ 卵の産ませ方 □□□
卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態で
あることが必要になります。
羽化日、後食開始日、後食開始から成熟までの個体差も
ありますのでこの情報を鵜呑みにしないようご注意ください!
【産卵に使用するマット】
発酵マットのみでOKです。熟度の深いマットを使用します。
水分量は多くもなく少なくもなく。ギュッと握って固まりが出来る程度。
(水が染み出るようでは多すぎです!)
基本はマット産みなので、材は不要ですが「足場」にして産卵がはかどる
という方もいらっしゃいます。
また、材を入れるとマットにも材にも産む傾向があるようですね。
ケースは中〜大ケースが良いでしょう。
《ペアリング方法》
クワガタ系は、人がいると警戒心が強い子が多いので、同居ペアリングがおすすめです!
1)飼育ケースなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。
(隠れ場所として樹皮や専用餌皿があると良いです)
2)大きすぎないケースにゼリーを一つ置きます。
(ゼリーが♂♀の出会いの場とするためです)
3)攻撃力の高いヒラタ系、ノコギリ系は顎縛りしましょう
4)3〜7日同居させ、「メイトガード」していたらほぼペアリングが完了しています。
詳細はこちらから!
□□□ 幼虫の育て方 □□□
【お勧めのエサ】
菌糸もしくは完熟系のマット。
通常のカブトマットでも問題ありませんし、ノコギリ専用として販売されているマットでもOKです。
六脚堂おすすめマット
メーカー | マット |
---|---|
月夜野きのこ園 | 完熟マット |
SANKO | 育成クヌギマット |
フジコン | プレミアム 有機くぬぎ微細 フレーク |
KBファーム | 栄養フレークEX 50L(大袋) |
【飼育容器】
ブロー容器 800CC程度。♂の大型化を狙うなら1500CC以上を
使いましょう。
♂♀ともに交換は途中1〜2回でOK。
2令からの菌糸ボトル投入なら、ほぼ1本で羽化してくれます。
マットの劣化や環境の変化によって変わります。
【設定温度】
20〜25℃程度。
大きくしたい場合は、初〜2令までは25℃。3令になったらすぐに蛹化しないように
温度を落とす方法をとる方が多いようです。(20〜21℃)
【孵化から羽化までにかかる時間】 ♂で約6〜10ヶ月程度。
♀で約6〜8ヶ月程度。
※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!
この記事は2023年4月の記事です。
トレンドが変わったらまた追記していく予定です。
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舶来 六脚堂(はくらい ろっきゃくどう)
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