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ヨルゲンセンヒメゾウカブトの飼育方法|ペアリングから幼虫管理まで

KAZ.YOSHII

『ヨルゲンセンヒメゾウカブトとは』

アルゼンチンやパラグアイなどに生息するヨルゲンセンヒメゾウカブトは、♂も♀も全身は黒く、その上をグレーの長い毛が密集して覆っています。

毛の生えたカブトムシはいくつか上げられますが、ミヤマとは違うグレーの毛の質感はあまり見られませんよね。

この毛並みが、彼らの独特な見た目を際立たせており、♂の頭角は非常に短いですが、その先端で大きく二つに分かれる姿は、可愛らしさをアピールしているとしか思えません。

胸部中央には丸く膨らんだコブのようなの胸角があり、前方の側縁がほんの少し尖っているのも特徴的です。

2004年に初輸入されてから、一時期は数も多かったようですが今は飼育数、輸入数も減ったことで価格も上がってきております。(24年10月現在)

また、亜種のヨルゲンセンペーニャヒメゾウカブトも希少種として非常に高額となっています。

サイズは、♂28~48mm ♀25~35mm。

この他にもヒナカブト系は相当な種類が有りまして。日本でもメジャーな種は、

・ヨツボシヒナカブト

フンボルトヒナカブト

マルガリータヒナカブト(カラカネヒナカブト)

・ブルメイスターエボシヒナカブト

グランディスビロードヒナカブト

などがおります。ヒナカブト系は数えるときりがないくらいおります。気になる方はWikiを御覧ください。

和名:ヨルゲンセンヒメゾウカブト(ミナミヒメゾウカブト)

学名:Megasoma joergenseni joergenseni

とにかく可愛い。ヒナカブト系は大好きです。

メガソマ属なので、これでもゾウカブトなのです。

作業デスクの横にいると、絶対にイライラしません。

♀はまだ羽化しておりませんので写真がありません。

羽化してきたら、飼育レポートともにアップしますね。

びっしりと微毛で覆われています。

このページではヨルゲンセンヒメゾウカブトの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。

飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。

□□□ 成虫の飼育方法 □□□

寿命: 

成虫の平均寿命は2〜4ヶ月(温度管理下で)

とても短いので、ずっとそばに置いておきましょう。

飼育温度:

20~25℃前後

(越冬はしませんので温度管理をしっかりしましょう)

成虫育成メモ:

1~2ヶ月程度で後食を開始します。

成熟の目安は後食からさらに1ヶ月後程度でしょうか。なので羽化から3〜4ヶ月程度でしょうか。焦って無精卵を産ませないようにしっかりと成熟させたいところですが寿命も長くは無いのでタイミングを見定めましょう!

六脚堂のヨルさんは♂が先に羽化してきました。完全にこの子達での累代は難しいでしょう。

□□□ 卵の産ませ方 □□□

卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが鍵になります。

同居ペアリングの場合は4~5日一緒にしておきます。

ハンドペアリングの場合は、20〜30分程度で終了しているようです。

交尾意欲が大精では無いようなので同居ペアリングがベストかも知れません。

六脚堂ではペアリングの際、100均などで購入できるセルローススポンジを下に引いています。

爪もかかりますし、取り上げるときも爪に負担がかかりませんので。

詳細はこちらから!

《カブトムシ・クワガタのペアリング方法》

※写真はマルガリータヒナカブト。同様な感じでペアリングが可能です。

【産卵に使用するマット】

微粒子で完熟系のマット(添加に弱いので無添加が理想です)を固く詰めずに入れ、表面に水苔をひく方法を取る方が多いです。

ケースにマット入れて、トントンと地面に5度ほど軽く叩くか、持ち上げた逆の手のひらに10回ほど叩いて詰めるイメージです。

水苔は合ったほうがスイッチが入りや水と感じています。表面には加水した水苔を引きます。(握っても染み出ない程度)

硬詰めはせずに、全体的にふんわりさせます。ヒナカブトの産卵セットは硬詰めはしないほうが良さそうです。

ケースにマットを入れて、5〜6回地面にトントンとケースを落として詰める程度。

卵は水苔の固まりの中に卵室を作って産む場合と、マットの中に生む場合もあります。

孵化率を考えると幼虫で割り出したほうが良さそうですが、たくさん取りたい場合は1週間毎に卵で割り出している方が多いようです。

水苔とマットを絡めて産卵床を作るのですが、幼虫が水苔を食べて☆になるので卵で取るほうが安全です。これを嫌って、水苔を使わずに組む方もおります。

ブログなどでよく見るケースとしては、産卵セットから1週間毎に採卵してプリンカップで卵を管理し、20〜40個くらい取れているようです。

《産卵温度》

22℃~25℃程度。

冷えていても高めの温度でもスイッチが入らなかったりします。

使用するケースは、材の大きさに合わせて中ケースを選択。私はクリアスライダー(大)を使用してます。

飼育スペースのこともあると思いますのでちょうどよい大きさを選択しましょう。

《ケースサイズ表》

□□□ 幼虫の育て方 □□□

【お勧めのエサ】

完熟系カブトマットがおすすめです。ヘラクレス用のマットで結果が出ています。

ただしヒナカブト系は、添加の強いマットだと初齢幼虫は★になりやすいです!

【容器】

500〜800CC程度で充分育ちます。

【えさ交換回数】

交換は途中1〜2回程度。

【設定温度】

20~23℃程度。低めが良さそうです。

【孵化から羽化までにかかる時間】

7~10ヶ月程度。

幼虫飼育は容易です。省スペースでたくさん飼育ができますし、羽化までかかる期間も割と早く、管理温度で変化しますが羽化が早いのが素敵!

※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!

この記事は2024年10月の記事です。

トレンドが変わったらまた追記していく予定です。

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KAZ.YOSHII

映像・WEB・システム開発の会社「WILLPLANT」の代表取締役。

会社内で、幼虫飼育1000頭を行なっているカブクワおじさんでありつつ、ラジコンバギー(ストック)で2022年、全日本16位(JMRCA)。

カブクワバトル動画、カブトコロシアムの主宰でもある。

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