ラティオキナティブスオオクワガタの飼育方法|ペアリングから幼虫管理まで
『ラティオキナティブスコクワガタとは』
2018年に輸入され、こんなに小さいのに超高額だったラティオキ。
現在、2025年でやっと数万円で手に入る様になりましたので、六脚堂でも着手しようと思い購入した次第です。
特徴としては大きくても30mm台のとても小さなクワガタで雰囲気的にはムシモンオオクワガタに近い感じでしょうか。
もともとはオオクワガタと呼ばれていましたが、いつぞやからコクワガタと表記されるようになったようです。ちょっと文献が見つからないので今回はスルーで。
赤みのある小さなクルビデンスババイ。大顎が外に貼り出して湾曲しているところは小さくても迫力があり、まあかっこいいクワガタです。
コクワガタとして分類されることもありますが、クワガタ属:オオクワガタ亜種として分類されている様子。ネパールやチベットが産地で数も少なく、高額種のため情報が多くは有りません。。
とりあえず産地を見てみましょうか。
怒江リス族自治州(ぬこう-リスぞく-じちしゅう)
中華人民共和国雲南省に位置する自治州。少数民族リス族唯一の自治州である。本自治州にある4行政区画ともに国家級貧困県に指定されている。
雲南省西北部に位置し、西はミャンマー・カチン州・ミッチーナー県と450キロにわたる国境を接する。北はチベット自治区チャムド市、東は雲南省デチェン・チベット族自治州、南は同省大理ペー族自治州と接する。州内をサルウィン川(怒江)、メコン川が南流し、三江併流地域の一部を構成する。
国家級貧困県。。。どんな場所なんだろうか。家らしきものが見えないけど。もうただの秘境としか思えない。確かに個々にムシを取りに行くには相当な労力が掛かりそうです。
でも虫好きにはたまらない環境かも知れませんね笑
和名:ラティオキナティブスオオクワガタ
学名:Dorcus ratiocinativus
※冒頭、コクワガタに属していると記載しましたが学名ではこのようになっています。もう少し調べてみますね。
六脚堂飼育個体 ♂(34mm) 美しいです。
見た目はオオクワ。じわっと見える赤みが男心をくすぐります。
内歯が上に上がっているんです。
たくさん生むらしいのですが、ここまで流通していないと言うことを考えると、孵化が難しいという話は信憑性が高いです。
抜本的な飼育セオリー改革が必要なのかも知れませんね。なんとか見つけ出しましょう。
ボディシェイプもなんとも美しいです。高額でもやはり購入して良かったと思います。
♀も同様の赤みが出ています。
♂♀が同様な色合いなので揃えると本当に美しいです。
□□□ 成虫の飼育方法 □□□
寿命:
成虫の平均寿命は、1年から2年ほど。
※ペアリングの回数によっては短くなります。
飼育の適温:
18~23℃程度
成虫育成メモ:
およそ後食まで4~5ヶ月程度。寿命は長いので慌てずにしっかりと成熟させるのがポイントです。そこから1ヶ月程度で成熟です。また、成熟を早めるならば23〜24℃と高めで管理する方法もあります。
温度管理さえできればブリードは割りと簡単な部類です。
□□□ 卵の産ませ方 □□□
卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが必要になります。
羽化日、後食開始日、後食開始から成熟までの個体差もありますのでこの情報を鵜呑みにしないようご注意ください!
《ペアリング方法》
クワガタ系は、人がいると警戒心が強い子が多いので、同居ペアリングがおすすめです!
1)プリンカップなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。
(隠れ場所として樹皮や専用餌皿があると良いです)
2)大きすぎないケースにゼリーを一つ置きます。
(ゼリーが♂♀の出会いの場とするためです)
3)攻撃力の高いヒラタ系などは顎縛りしましょう。この種は縛らなくても問題は無いと思われます。
4)3〜7日同居させ、「メイトガード」していたらほぼペアリングが完了しています。
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【産卵セット】
材産みですので、下に引くマットは何でもOKです。産卵木はコナラなど転がし(マットに埋めない)でOK。また植菌カワラ材などは反応が良いみたいですね。
【ケース】
投入する材の大きさに合わせます。クリアスライダーラージくらいで良いのでは無いでしょうか。多産種なので、1回でたくさん取りたいときは大ケースなどに材を2〜3本入れるのも良いのではでしょうか。ブログなど見ていると、1回で20〜30は産んでいるようです。
□□□ 幼虫の育て方 □□□
【お勧めのエサ】
【えさ交換回数】
500ccのボトル程度で1本孵し。もしくは途中1回程度。プリンカップでも行けそうですね。
※温度やマットの劣化具合、食い進みにより変化はあります。
【設定温度】
20~23℃前後。
【孵化から羽化までにかかる時間】
7 ~10ヶ月程度。低温だと12ヶ月程度となります。
※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!
この記事は2025年6月の記事です。
トレンドが変わったらまた追記していく予定です。
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