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ババオウゴンオニクワガタの飼育方法|ペアリングから幼虫管理まで

KAZ.YOSHII

『ババオウゴンオニクワガタとは』

発見が1994年の、もっとも新しいオウゴンオニの亜種です。

直線的な大顎と、オウゴンオニの中で最も強い光沢が特徴のため非常に人気のクワガタです。

ボディは全亜種中で最も細長く、♂の大アゴもモセリオウゴンオニよりも長くなります。なお、ババオウゴンオニに関しては、諸説有りますので後述いたします。

ビークワレコード(2023)サイズは、83.4mm と最も大きい亜種です

なお同属のオウゴンオニは4亜種おります。

・モーレンカンプオウゴンオニ(原名亜種

マレー半島、インドネシア(ボルネオ島、スマトラ島)及びミャンマーに生息する。体色は艶消しで少し銀色がかっており、モセリと比べて頭部が小さく、前胸が幅広く、大顎が短いのが特徴です。また、フルストファーと違って前胸背板がザラついていない点で見分けられます。

ビークワレコード(2023)サイズは、65.3mm 

・モセリオウゴンオニ

原名亜種より体型は細く、背中の光沢が強い。 上翅には、全体に不規則な浅いしわがあり、前胸側縁の突起は、やや弱いのが特徴。

 本種の亜種の中で最も大型の亜種である。

ビークワレコード(2023)サイズは、80.6mm 

・フルストルファーオウゴンオニクワガタ

ボルネオ島(カリマンタン島)に生息する。オウゴンオニクワガタ属の中では最も小型。

全体的にずんぐりむっくり。モーレンカンプ原名亜種に似ていますが、前胸背板がザラついており、体色も原名亜種よりもくすんだような色味をしています。

採集できる数が少ないため、飼育下繁殖された流通個体も出回りにくい。飼育下繁殖もかなりの難易度を誇るためオウゴンオニクワガタ属の中では最も希少種である。

ビークワレコード(2023)サイズは、55.0mm 

・ローゼンベルグオウゴンオニクワガタ

すべてが同じオウゴンオニと思われていますが、同属のモーレンカンプオウゴンオニは4亜種からなるのに対し、ローゼンベルグオウゴンオニの亜種はおらず、独立した位置にいます。

ローゼンベルグの飼育方法はこちら

ビークワレコード(2023)サイズは、80.3mm 

・ババオウゴンオニ

ミャンマーのタニンダーリ州(旧テナセリウム)の限られた地域に生息しています。

オウゴンオニクワガタ属の中で最も美しいとされており、人気も高い。

モーレンカンプの亜種の中では最も金色に近い体色をしており、モセリと比較して大顎もやや外股を向き、翅にも光沢がある点が特徴。

なお、ババイはモセリオウゴンオニの亜種として馬場勝氏によって登録されました。

そして詳細な産地は明らかになっていません。馬場氏曰く、ババイと定義できる生息地は、ミャンマー・タニンダーリ(旧テナセリウム)南部のアンダマン海に面した独立峰700‐800mのある場所のみに限定されます。とのこと。

なお、ババオウゴンオニの産地による問題は根が深く、前述していますが、タニンダーリの採集位置を公開していないことから、その信憑性に乏しい個体などが存在しているのも事実です。(勘ぐってしまうと交雑もあるかと考えてしまいますね。)

参考ブログのリンクを置いておきますので勉強したい方はぜひ読んでみてください。

その1。ショップ様のブログで、産地についての解説がされています。こちらから。

その2。こちらのショップ様のブログです。

販売されているオウゴンオニssp.の表記についてご説明されています。こちらから。 

とはいえ近年はババオウゴンオニ、ローゼンベルグオウゴンオニは人気で、価格も高騰しております。(2024年現在)

一昔前は難関種と言われてきましたが、先輩たちの数多の実験により最近では飼育方法が広く知られることになり、ビギナーでも産卵や羽化に成功させる人が増えてきたのです。

感謝感謝。

なお菌糸でしか育たないのと、菌糸も「カワラ菌糸」でなければいけなく、癖の強い種だと言われています。

和名:ババオウゴンオニクワガタ

学名:Allotopus mollenkampi babai

ミャンマー タニンダーリ産

これだけ綺麗だと写真映えするのでシャッターを切る回数も増えますね~。

是非この手で70mmオーバーを作出してみたいものですね。80mm近いとそれはもう迫力が違うのです。

光沢感もあり、観賞用としても非常に映えます。まるで百式(分かる人にはわかる)の様です。

♀も美しいですね。

完全に乾くともう少しキンイロが強くなります。

このページではババオウゴンオニクワガタの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。

飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。

□□□ 成虫の飼育方法 □□□

寿命: 

成虫の平均寿命は 8〜10ヶ月(温度管理下で)

ペアリングをすると寿命は縮まります。

飼育温度:

22〜25℃前後

越冬はしませんので温度管理をしっかりしましょう。

成虫育成メモ:

湿気を少なめに飼育すると、体がオウゴンに光り始めます。かといって乾燥しすぎると寿命に響きますので最低限の湿度はキープしましょう。

軽くマット表面が湿っている程度で大丈夫です。

後食:

1ヶ月半〜2ヶ月程度で後食を開始します。成熟の目安は後食から更に2〜3ヶ月後と言われています。焦ってペアリングを行うと無精卵を産んでしまうので、慌てず待つことが大事です。

後食が始まってすぐにペアリングをして産卵しているという情報もありますが、♀個体のポテンシャルにもよるところがありますので、あくまでセオリーとして考えてください。

□□□ 卵の産ませ方 □□□

卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが必要になります。

羽化日、後食開始日、後食開始から成熟までの個体差もありますのでこの情報を鵜呑みにしないようご注意ください!

ペアリングについては、♀への攻撃はあまり起こらない種なので同居でも顎縛りは不要です。

(六脚堂ではババに顎縛りをしたことがありません。)

《産卵セット》

最近ババオウゴンオニに関しては産卵セットのバリエーションが増え、皆さんの様々なチャレンジがブログなどで公開されていますね。

基本中の基本としてカワラ材のセット。

他のバリエーションとしてレイシ材を使うケース、カワラ菌糸ボトルそのままでの産卵、カワラ菌床ブロックを使う産卵などです。

そして2024年春。エクストリームマットという、カワラ種がマットに産卵してくれるというとてもアメージングなマットを販売開始しております。

羽化後3-4か月で活動、後食開始しますが、それ以上休眠する個体も居ますので、とにかく焦らずじっくり見極めることが大事です。

六脚堂では後食を始めてゼリーをガツガツと食べ始めて更に最低1ヶ月は待つことにしています。

参考URL

カワラ材での産卵セット

レイシ材での産卵セット


様々なブログを見ても分かる通り、これには反応するが、これにはしない。これにはたくさん産んだがこれには産まなかった。。。などの記事が見られます。完全に、それぞれの♀ちゃんの好み?状態?によるものとわかります。

何が正しい。ということは生き物なのでありません。

そこをご理解いただいた上で、たくさん産んでくれることを「祈り」ましょう!

《産卵温度》

23℃~25℃程度が良いでしょう。

ペアリング時も少し高めだとスイッチが入るようです。

使用するケースは、材の大きさに合わせて中〜大ケースを選択。あまり大きいと、材に向き合うことをしなくなる?のでちょうどよい大きさを選択しましょう。

《ケースサイズ表》

一度に産む卵は5〜15個程度。環境にも寄りますが多くても10個程度なイメージです。

□□□ 幼虫の育て方 □□□

【お勧めのエサ】

菌糸ビン(カワラ菌糸一択です。)

発酵マットでは成長しませんので注意です。なお、初齢幼虫をいきなり菌糸カップにいれると菌糸に巻かれてしまうリスクがありますので、2週間ほど無添加微粒子マットで管理してから菌糸に入れましょう。

【えさ交換回数】

♂は1,100CC程度のボトルでも65mmUPが出ているようです。

交換は途中 1〜2回。

割り出しのタイミングが卵なのか、幼虫なのかでボトル交換のタイミングが肝になります。

幼虫割出しの場合は、

♂は300CCカップ→1400CC→1400CC

♀は300CCカップ→800CC→800CC

と言った感じで移行していきます。

【設定温度】

20〜25℃程度。

【孵化から羽化までにかかる時間】

7~9ヶ月程度。

※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!

この記事は2024年6月の記事です。

トレンドが変わったらまた追記していく予定です。

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2023-04-23

ババオウゴンの飼育スタート!

ーーー六脚堂飼育ブログーーー

【2023年4月23日】

大阪出張を、まんまと「インセクトディスカバリー」に合わせましたよ!!

もうフライヤーだけでワクワクが止まりませんね〜。

ここで、相当お金を使ってきましたがまずはこの子達から紹介します。

ババオウゴンオニです。価格が上がっておりますがなんのその。買ってやりますよ。だって札幌からわざわざ大阪まで来たんだもの。

産地:ミャンマー タニンダーリ

累代:CBF1

羽化:2023.3月

サイズ:♂62mm 、♀ フリー

4月末より後食開始しているので、7月からのペアリングが理想です。今からカワラブロックを買って、詰めて用意しておくと理想的ですね。

【23年7月18日】

待ってましたこの時を!!早速ペアリングチャレンジです。しかし、まあまあ下手くそですね笑。

ちょっとずれていたり。

横になってみたり。

真ん中に移動できなかったり。こんなにくの字になったとこ始めて見た。

これだけでも、鑑賞の値がありますね〜。本当に購入できてよかった。癒やしと未来を同時に手に入れた感じですよ。

逆さまの時間が長い。。。いつ気がつくものか笑

【23年〜秋〜】

実はこの子からの子孫は採ることが出来ませんでした。。。。。

カワラ材、レイシ材、レイシ棒。再度のペアリング。。。全て駄目でした。。。♀ちゃんのポテンシャルなのか、♂のポテンシャルなのか。

結構時間をかけましたがうまくいきませんでした。これも経験。グスン(涙

ババは絶対に累代してやるんだ!!!

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2024-05-05

リベンジだよババオウゴンオニ

ーーー六脚堂飼育ブログーーー

【2024年5月5日】

世間はこどもの日。六脚堂では大人の日。

それはババオウゴンオニのリベンジの日。

そうです。昨年のババの失敗からいよいよリベンジのチャンスがやってきた日なのです。

ヤフオクを見ていたところ、70mmの♂と掛けた♀単品を見つけました。この方、最初の♀で卵が採れたので、補強していた♀を販売されていたのです。これを購入しました。

注意)実際にペアリングが成功してるかはわかりませんし、一度産卵させている個体かもしれません。(いわゆる中古)これらを偽って販売しているアカウントも見られるので、この買い方は初心者さんにはおすすめしません。むしろ辞めたほうがいいです。

スペックは、

産地:ミャンマー タニンダーリ

累代:CBF1

羽化:2023.3月

サイズ: フリー

【2024年5月7日】

電車やトラックで揺られて到着していますので、長旅の疲労もあることでしょう。2日ほど六脚堂の環境に慣れていただき、ゼリーを与えたところでセットinします。

デジケースHR-2に、5ヶ月ほど熟成(余って放置されていたとも言う。)カワラボトル。月夜野さんのN-1400を使用します。いわゆるカワラボトル産卵です。

※蓋を無くしちゃうので(再利用前提)、ケースに一緒に入れています。

10個くらい取れれば最高ですね!!今回でババオウゴン、極めますよ!!

(とはいえカワラ菌糸用意するの大変なんだよなー。ショップでは売っていなので自分で詰めなきゃならないしなー。。。ならばタランドゥスやレギウスも同時にやろうかな、、)

相当な劣化具合だったので、ど真ん中の黒くなった部分を掘って、♀ちゃんを投入です!

【24年5月24日】

超リベンジだ!!今日はなんだか採卵するには良い気がする。なんか気分が良いぞ!!

ほんとは能勢SRの材割りを考えてたけど急遽変更!

と言うことで。なかなかの状態。これは行ったでしょう!!

でかく書かないと、もう産卵セットたくさんありすぎて識別できなくなってます笑

写真撮り忘れたけど、♀ちゃんは元気そう。もう一度エネルギーチャージにゼリー部屋へ。

この塊なんて、全体卵あるよね!!

ほらね!

ほらこっちにも!なかなか良いペース。とにかく気分が良いぞ!!

捨てるギリギリのカワラボトルでこれだけ産んでくれれば熱いですね。

今まで、ティッシュや材の破片やらの管理方法を試していたけど、モーレンカンプやローゼンの卵がことごとくカビに巻かれて終了していたので、オアシス管理に望みをかけます。

あと、オアシスの場合、孵化してすぐに救出しないといけないので、デスクの横に置いて管理します。ババのリベンジとともに65mmオーバーを狙いたいですね。 

管理だけしっかりできればイージーなはずなんですけどね〜。1人で1000頭近い管理はなかなか大変でして。。

【24年5月28日】

9個の卵のうち、2頭が孵化してきました。月夜野さんより、9個セットのカワラブロックが間も無く届くので、カップ20個と800を10本、他1400で詰めて行きたいと思います。

そして2回目の産卵に入ってるから各種準備ですよ。

これだけ一気に購入したら、カワラ作るからタランドゥスも準備しよう!決めたぞ!

孵化した2頭は流石にカップにいれるのは早いので、まずは無添加微粒子マットで管理します。

【24年6月4日】

昨日1頭、そして本日2頭。そろそろカワラ菌糸詰めなきゃな、、

【24年6月5日】

また一頭孵化しましたねー。後の3個はちょっとダメかな〜

カワラカップ作らなきゃ!!

【24年6月8日】

いよいよ9個の卵のうち7個目の卵が孵化して来ました。後の2個はダメですね。という事でカワラ菌糸の準備です。

私は消毒する派です。(全くしなくてもカビは生えない。という方もいますが私は神経質なので)

除菌スプレーはまともなものを使いましょう。

菌糸詰めの記事は近日公開します!

今回1つのブロックからプリカ ccが15個分。800ボトル2個分が取れました。とりあえず次のブロックで800を作って、1400はこれからですね。

1回目の卵たちは結局9個中、7頭が孵化。

2回目のセットは割り出す時間がないので待機させています!!この雰囲気は最高!!絶対にいる!!

で、3回目はカワラボトルで行きますね!

ババリベンジの記事、今後もお楽しみに!

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2024-06-19

リベンジだよババオウゴンオニ〜その2

ーーー六脚堂飼育ブログーーー

【24年6月19日】

孵化した子達をカワラカップへ移動します。

久ぶりに菌糸詰めしましたね。カワラカップが札幌のショップさんでは売っていないのです。

月夜野さんからガッチリ購入してきまして、今は冷蔵ショーケースで保管。この後タランドゥス用にも準備します!

で、それぞれ初令の子達8頭をカップへ。大きくしたい!

そして2便でセットしていた材割りも待機しており、今はカワラボトルに3回目の産卵へ行っています。何個産んでくれますかね?

めっちゃいい雰囲気じゃないですか??羽化した瞬間に取り出したい。ただし、カワラ植菌材なので、このままある程度大きくするのも、幼虫へのストレスは少ないのでいいと思っています。が、何頭いるのか確認したいので、近日材割りします。

乾燥して☆になったりしても嫌なので。

そして3回目のセットはカワラボトルです。

1回目にカワラボトルで9個の卵を発見したので相性はいいかもしれません。

でもって入れ替えします。

菌糸はしっかりと回っていますね。

真ん中にアナボコをあけまして。

まあ可愛いこと。しっかりと食べてお腹が黒くなっています。

これを入れていくのです。ど初令だと、食べるスピードよりも菌の繁殖が早くて巻かれてしまうのです。

右の1個は最後に孵化した子なので、もう少し様子見です。

は〜〜。。。あと100頭は居ても困りませんね〜

ババなんて、なんぼ飼育しても困りませんわ!!笑

次回は、タイミング次第ですがカワラ材とボトルを同時に開けて多幸感に包まれたい!!!

ということで、続報をお待ち下さい!

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2024-07-21

ババオウゴンオニ:カワラカップから800ボトル→1400ボトルへ

【24年7月21日】

そろそろ(はやい!)カワラカップに入れて1ヶ月経ったのでボトルへ移動します。

120CCのカップでしたが、ババには少し小さかったかな?もう少し大きくても良いのかも知れない。早い子だと半分は喰い上がっている感じです。

自分で詰めると劣化が早い笑

ぷるんぷるんでいい感じです。

順にボトルへinしていきます。

月夜野さんのカワラブロックを、久しぶりに手詰めしたんですが本当に下手くそ。

カワラ難しいな〜。誰か菌糸詰めワークショップやってくれないかな。youtubeで勉強しようかな。

でもまあ、まずはちゃんと成長してくれたことに感謝です。

この子もなかなかの食いっぷり。ここ1週間で劇的に大きくなったような気がします。

24℃の環境で、そこそこの劣化具合。

この子は食痕が外からはあまり見えず。

中で居食いしていましたがちょっと小さめ。孵化日が遅いので当選と言えばそうなんですが、800ボトルで巻かれないでいてくれるかな〜。

これも食痕が全く見えず。

もう少しマットで大きくしたほうが良かったのか・・・

消えていました。

この子も食痕無し。

最初の真ん中の穴だけでした。く〜・・・残念。

これで8個採卵から、3個減って5頭に。

カワラ種の苦手克服のために気合を入れます!まだ自分自身で良いイメージが出来ていないので集中していきます!次はタランドゥスの採卵!レギウスのペアリングだ!!

※ カワラ種ならこれを使え!という提案をいただければ、それを使いますのでX等でメッセージください!購入して、ここで忖度なしのレビューしますので笑

待ってます。

早いもので、800ボトルに詰めてからもう1ヶ月と少し。自詰めカワラボトルの具合があまり良くないと感じています。こんな状態ではせっかくの子たちが大きくならない!!

ということで、月夜野きのこ園さんのカワラボトルの、N-1100N-1400が大量に届きました。大量にとは言っても35本くらいづつです。普通で考えたら大量ですよね??

この時期なので、段ボールを開けると菌糸ビンはホカホカと熱を発しています。

すぐさま段ボールから出して、23℃の部屋へ入れます。予熱を取ることと、環境に落ち着いてもらうために3日間おきました。ということで、ボトル交換へ移りたいと思います。

じゃじゃん!

引っ越し準備j完了!

まずは1本目。6月8日孵化の子たちですよ。

菌糸はかなりの劣化。ただあまり食べていない。。替えなくて済むならもったいないのでそのままにしたい。

でもここはぐっと我慢。この子達の食べにくいものは排除してやる!!!

これはこれは美味しそうなカワラ菌糸。まるでケーキのようですね。ホワイトソースのようにも見えます。

カリカリと被膜をめくると、うす〜く均一に菌がついています。自分でやると、10mm近く一気に剥がれます笑笑

もうほんとに既製品しか使わないかな笑

ではボトルを削っていきましょう。カワラはまるでゴムのように固くなるので、幼虫の位置を確認しながら少しづつ削っていきましょうね。

あらまかあいい。

幼虫にいた部分をこそげ取りまして。

次の菌糸ビンに入れておきます。

では入れます!!

いやいやいや!!!体重を測り忘れてました笑

13gのオスですかね?

では2本めです。

劣化やーばい。黒焦げ事件。

カチカチのゴムゴム。とにかく幼虫にダメージがいかないようにちょっとづつ削っていきます。

9g。この子は♀ですね。

んーむ。体重でしか判断できないかも。卵巣が見えない。

3本目です。

何故かこれだけ劣化せず。

その分綺麗に喰い上がってくれています。

全部こんなふうに食べてくれるように環境を作れないといかんですね。ということはもう自分で詰めるのを辞めたほうが良いのかも知れない笑

15g♂。

火炎のような劣化の仕方。

上の方は白い小さなポツポツが蔓延。これはカビですかね。とにかく交換。

いたいた。良い居食いですよ。

良い居食いだけに16g。

しかし、3ヶ月で20gを超えている方のブログもありますので、やはり詰め方が美味しくなかったのかも知れません。

これで最後。

♂ですね。

で、14g。みんなちびかも笑

♀はこのまま2本で羽化を想定し、♂は3ヶ月経つ前に交換して3本目突入しようかな。とは思いつつ子の大きさでは食い尽くさないような気もしています。

まずは、リベンジ成功したことを喜びましょう(^o^)

□□□□ 今回使った用品はこちら □□□□□□□□

月夜野きのこ園、 カワラ菌床ブロック

交換で、N-1400

□□□□□ AMAZONリンクです □□□□□□□□

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2024-09-01

エクストリームマットで、産卵チャレンジ!(ババオウゴンオニ)

【24年9月1日】

ババオウゴンオニなんてもんは、なんぼいてもいいですからね。

ミルクボーイの名言です。(言ってないけど)

ということで、先日北海道は釧路のショップさん。

「ビートルショップななつぼし」さんより命を受け、エクストリームマット(旧アメージングマット)を託されました。このマット、皆さんご存知でしょうか?ババ、タラ、レギウスなどのカワラ材産みの種が、マットで産んでしまうというものです。

衝撃!!

果たしてわたくしごときが、このマットで産ませてあげることはできるのでしょうか・・・。

せっかくなので、レビューしていきたいと思います。

こちらがエクストリームマット。結構黄色いですね。発酵は浅いと思われます。

ドキドキ。

説明書きにもタラレギババが産むと書いています。

いざ開封〜

産卵1番的な細かさではありますが、若干粗い部分が含まれます。

加水して、握るとこんな感じ。

ほろっと崩れるくらい。加水は一袋に300CCくらいかな。

手袋に残る水分はこんな感じ。ギリギリ残るくらいで。

加水は少しずつ行いましょう。

いつもはこんなに丁寧にはしてませんが笑

下はガチ詰めするので、足で踏みつけます。

ぎっちり入りました。

微妙に木くずっぽさがあるところで、木と勘違いしてくれるのかも知れません。

この子は一回目は5頭だったので、今回は50個卵を生んでもらいます。

では、行ってらっしゃい!

ちなみに、2回目に入ってもらったカワラボトルですが・・・

見事に爆死!!0個でした。いや〜本当にたくさんほしいんだけどな〜〜〜。

マット産卵は、1ヶ月後くらいに続報が上がると思いますので、お楽しみに!!!

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2024-09-29

暴れてしまいました。幼虫の「暴れ」とは。

【24年9月29日】

皆さんは、菌糸瓶に入れた後の「暴れ」というものをご存知でしょうか。

通常、菌糸ビンにいれるとちょっとづつかじった形跡が(食痕)端から見えて、

「お!食べてる食べてる!」と思いながら眺めていると思うんです。で、だいたい2〜3ヶ月もすると菌糸の白い部分がなくなり、そろそろ交換のタイミングかな?となるわけですが。

しかし入れたばかりなのに、数日で菌糸の部分が茶色くなり、まるであっという間に食べてしまったのか??という状態になることがあります。

ソレが、「暴れ」と言われるものです。ブリーダーさんの間では「暴れた」とも表現されます。

ちょうどこんな感じ。

今日は9月29日。

これはババオウゴンオニのカワラ菌糸ビン。月夜野きのこ園さんのN-1400です。

8月29日ですから一ヶ月足らずでこの有り様です。ちなみに、2週間ほどで相当菌糸部分がなくなっていたのですが、忙しさにかまけて交換タイミングを逃していました。。。

この「暴れ」が起きるとどうなるか。

幼虫が小さくなります。

ということで、非常にもったいないのですが新しい菌糸ビンへ引越しなければなりません。

このボトルに入れたときの体重は15gでしたが、

はい。11gです。ほかの幼虫も見てみましょう。

16gだった体重が、、、

13gです。

おや??この子は蛹室、、、上の子と同じ5月31日孵化なので「早期羽化」となってしまうかも知れません。残念。

13gから、

9g、、、とほほ。

この様に、菌糸ビンで暴れてしまうとすべてが台無しになってしまいます。

2本目まで順調に大きく育っても、3本目で暴れてしまったりすると一気にサイズダウン。多くのブリーダーさんが、菌糸交換後は子の暴れが起きていないかどうか、しっかりとチェックしているのです。では、どんな理由でこの暴れが起きてしまうのでしょうか。

暴れはなぜ起きる??

実はこの暴れにはいくつかの要因があります。

1)新しい菌糸ビンに投入後の暴れ 

 エサが合わない事による拒食が考えられます。

2)菌糸ビンの温度が高くなり、苦しくなっことによる暴れ

 温度管理の問題で起きることがあります。

3)菌糸ビン内の酸欠(酸素不足)による暴れ

 菌糸は常に生きています。幼虫投入時に穴を開けることで菌糸が活性。そこで酸素を取られて酸欠になることがあります。

4)蛹化前に場所を探しているときの暴れ

これらが考えられます。

今回はタイミング的に1頭だけが、4)に当てはまったと思われますが、他の子達は前蛹になるまでもう少し時間がありました。

新しい菌糸は、カップのときから月夜野さんの菌糸で同じものなので 1)の原因は考えにくい。2)に関しては、ルーム内の温度管理は23度で統一もされて(交換前に菌糸ビンを近しい環境において温度調整も行っていた)いたので、これも考えにくい。

よって、3)の理由が大きいのではと考えます。

ブリーダーさんの中には、交換時にはフタをせずに不織布などをゴムで巻いて空気を沢山取り込めるように環境を作られる方もいます。

六脚堂でも今後、この様な管理をしていくくらいの丁寧さを持ったほうが良いのかな。と思い知らされました。

※ひっくり返っている瓶には幼虫は入っていません

ということで、一度暴れた子たちが、どのくらいのサイズで出てくるのかをお楽しみに!

□□□□ 今回使った用品はこちら □□□□□□□□

月夜野きのこ園さん、N-1400

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KAZ.YOSHII

映像・WEB・システム開発の会社「WILLPLANT」の代表取締役。

会社内で、幼虫飼育1000頭を行なっているカブクワおじさんでありつつ、ラジコンバギー(ストック)で2022年、全日本16位(JMRCA)。

カブクワバトル動画、カブトコロシアムの主宰でもある。

WILLPLANTのWEBはこちら コンテンツ制作:カブトコロシアム

《Xのアカウント》

X:@kazuhiroyoshii