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インプレッシコリスネブトクワガタの飼育方法|幼虫期間から産卵まで

KAZ.YOSHII

『インプレッシコリスネブトクワガタとは』

野外での珍品度で言えば、正直なところ「かなり少ない」部類。 ただ、だからといって地味かというと、決してそうではありません。

オスの体はやや光沢が強く、全体にスッとした印象。大アゴも細長く伸びつつ、薄いヘラ状になります。小型種ながら造形の完成度はなかなかのもの。所有感が高い形ですね。

このインプレッシコリス は、原名亜種を含めて3亜種に分けられます。

分布はフィリピンのパラワン島とミンダナオ島。 南国らしい環境に適応した、いかにも“島もの”らしいクワガタです。

サイズ自体は小型ですがなぜかファンが多い種で、オスの体と大アゴはどちらも細長く、大アゴの上面は平たく、緩やかに湾曲。派手な誇張はないものの、眺めていて飽きないバランス感があります。

フィリピン亜種である patrici は、ほかの亜種と比べてやや光沢が強いのも特徴。 大アゴ基部の内歯はやや基方を向き、前方の内歯は斜め前を向く配置になっていて、「小さいけれど、ちゃんと作り込まれている」印象を受けます。

サイズ感としては、亜種パトリックの♂で27〜31mm程度が一般的。

野外採集個体や販売される個体では、20mm台後半〜30mm前後が多く、ネブトクワガタの中では“やや大きめ”といった立ち位置です。

もちろん、ギネスサイズ49.6mmを誇るプラティオドンネブトクワガタには及びませんが、この種に関しては30mm前後が標準的で、十分に魅力を感じられるサイズと言えるでしょう。

六脚堂的には、 「大きさよりも造形」 「派手さよりも雰囲気」 そんな価値観を楽しみたい人におすすめしたいネブトです。

ケース越しにじっと眺めて、「ああ、いいネブトだな」と思わせてくれる。 この patrici は、そんな静かな満足感をくれる一種です。

【和名】インプレッシコリスネブトクワガタ

【学名】Aegus impressicollis

六脚堂の飼育個体です。

インプレッシコリスネブト、亜種パトリックです。

ネブトの中でもアゴが平らなヘラ状になるのは珍しいかな。

光沢と点刻ではない模様をボディにまとっています。

所有感たっぷり。ネブトファンにはたまらないのです。

こちらは♀ちゃん。上翅の筋模様が強い。

触るとカチカチになる、いつものネブト笑

カチカチなので、いつものペアショットです。

ここからは、インプレッシコリスネブトクワガタの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。

飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。

□□□ 成虫の飼育方法 □□□

寿命: 

成虫の平均寿命は、6〜12ヶ月ほど。

飼育の適温:

22〜25℃程度

成虫育成メモ:

本種は外国産なので越冬はしません。また成熟をしっかりさせれば産卵数はかなり多い方です。

10〜30個の卵を1回の産卵セットで割り出している方もいますので、飼育スペースなどに制限のある方は、小さくて飼育しやすいとはいえケースの大きさやセット期間など考慮したほうが良さそうですね。

□□□ 卵の産ませ方 □□□

卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが必要になります。

羽化日、後食開始日、後食開始から成熟までの個体差もありますのでこの情報を鵜呑みにしないようご注意ください!

ネブトは同居ペアリングがおすすめです。

ペアリング方法

1)飼育ケースなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。

  発泡スチロールの上や、鉢底ネットを引いて行う方法もあります。

2)転倒防止用に、樹皮や足場、ゼリー皿、をセット。

3)♂、♀を投入し3日〜7日間ほど一緒にしておきます。 

※これでほぼ交尾が済んでいると思われるので♀を取り出し産卵セットに投入します。

※この子達は小型種なので、プリンカップなどで同居させると良いですね。

《カブトムシ・クワガタのペアリング方法》

【産卵セット】

マット産みなので材を入れる必要はありません。しばらく割り出ししないことを想定し、エサとして材を入れておく方もいらっしゃいます。(卵は小さいので幼虫で取るために放置するケースが多いようです)

水分量は他の種よりも多めにします。が、握って指の間から水分が染み出ない程度にします。

ケースの下から3割くらいまで手で押さえつけて固める程度。カチカチにはしません。

あとはふんわりとマットをひいてください。

※マットに使用済みマットを混ぜておくと良いです。新品マットは反応しにくいイメージです。

【ケース】

小ケースでOKです。

多産な種なので大きいケースを使用すると、予想を超える数を産んで飼育に困るので注意!

《飼育ケースのサイズ表》

産卵管理適温

25〜28℃前後

転倒防止に、ハスクチップがちょうど良いのですが、私はマットを再利用したいときにキッチンスポンジを切って置いています。小型の場合はマットも汚れないし重宝します。

□□□ 幼虫の育てかた □□□

【お勧めのエサ】

完熟タイプで微粒子のマット。添加の強いマットや発酵の薄いマットは食べません。

他の幼虫の菌糸カスや使用済みマットを少し足しておくと良いと思います。

【えさ交換回数】

500ccのボトル程度で途中1〜2回。 ♀なら300ccのカップでも充分です。

※温度やマットの劣化具合、食い進みにより変化はあります。

【設定温度】

20~25℃前後

【孵化から羽化までにかかる時間】

4〜6ヶ月程度

※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!

この記事は2025年12月の記事です。

トレンドが変わったらまた追記していく予定です。

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KAZ.YOSHII

映像・WEB・システム開発の会社「WILLPLANT」の代表取締役。

会社内で、幼虫飼育1000頭を行なっているカブクワおじさんでありつつ、ラジコンバギー(ストック)で2022年、全日本16位(JMRCA)。

カブクワバトル動画、カブトコロシアムの主宰でもある。

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