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ゴロファスパサの飼育方法|ペアリングから幼虫管理まで

KAZ.YOSHII

『ゴロファスパサとは』

ゴロファ属(タテヅノカブト属)の南米ペルーが原産のカブトムシ。

スラッと長く伸びる胸角が特徴で、ボディカラーが魅力的なゴロファ・スパサ。産地も見た目も「ゴロファガウジョン」にそっくりです。

ガウジョンの胸角は基部付近でやや後方に反り返り、途中から真上に伸びて先端付近でやや太くなって前方へ湾曲するのに対し、スパサはややまっすぐに伸びていきます。

また、胸部が黄褐色、上翅はこげ茶色なので見分けることが可能だと思います。また、ガウジョンは、ポルテリは80mm以上と大きくなるのに対し、スパサは30~50mm程度と少し小ぶり。

この長い前足は、普段竹のような植物にしがみつくためのもので、滑らないように附節から爪にかけて毛が生えています。

気性はゴロファ属の特徴として荒目。ゼリー交換時などは両腕をあげて威嚇してきます。

♂だけならまだしも、♀も同様に前足を高々と上方に伸ばしてきます。

※なお、『スパタ』と呼ばれることもあります。

めちゃめちゃかわいいので是非、飼育にチャレンジしてみてください!

和名:ゴロファスパサ(スパサタテヅノカブト

学名: Golofa spatha

ゴロファはなんといってもこの『タテヅノ』と呼ばれる胸角が良いですよね〜。ポルテリなどの大型種だとこのタテヅノが折れ曲がって羽化してしまうことが多いですが、小型種はきれいに伸びてくれます。

ギザギザの頭角も男心をくすぐる感じ。かわいいしかっこいい。

ゴロファ属は毛量も非常に多いです。

裏側もびっしり。

おしりもフサフサです。

戦いには向いていない後ろ姿(笑

カブト界のジャニーズ。カブト男子。

こんなに目がキュルンとしてたら、一撃で購入してしまいます。

なお、♀が羽化待ちでまだ幼虫です。この♂だけ早期羽化なので、後日♀を追加していきます!

このページではゴロファスパサの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。

飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。

飼育方法は以下のとおりです!

□□□ 成虫の飼育方法 □□□

寿命: 

成虫の平均寿命は 3〜6ヶ月

飼育温度:

20〜24℃前後

(越冬はしませんので温度管理をしっかりしましょう)

成虫育成メモ:

1〜2ヶ月程度で後食を開始します。成熟の目安は後食から更に1ヶ月程度。

寿命は長くは無いので、ペアリングのタイミングが難しいところです。羽化ずれも起きやすいです。

また♂が♀を同じケース内で飼育することは避けたほうが無難です。

同じケース内で飼うと♂が♀を追いかけてしまい、互いの寿命を短くしてしまいますのでおすすめしません。サイズ的には小〜中ケース程度で。

♂だけならクリアスライダーの小でも良いですね。手が長いので、蓋の部分にしがみついている

ことがよくあります。

《飼育ケース表》

□□□ 卵の産ませ方 □□□

卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが必要になります。

羽化日、後食開始日、後食開始から成熟までの個体差もありますのでこの情報を鵜呑みにしないようご注意ください!

成熟まで:

1〜2ヶ月で後食がスタート。そこから2〜4週間位で16gゼリー半分を♂も♀も1日で食べきります。こうなったら成熟は完了と考えます。

たっぷりと食べさせて体力を蓄えてもらいましょう。

成熟していれば、♀に♂を乗せるだけですぐにペアリングが始まります。

産卵セット:

完熟マットのみでOKです。完熟で低添加の微粒子マットで良い結果が出ているようです。

水分量は多くもなく少なくもなく。ギュッと握って固まりが出来る程度。(水が染み出るようでは多すぎです!)

セット期間は2ヶ月程度で。採卵の場合は2週間に一度で良いでしょう。たくさん卵を採りたい場合は、3〜7日毎に採卵をしましょう。

ケースは小〜中ケース程度で良いと思います。温度は♀の状態次第ですが、23〜25℃で設定すると良いと思います。

《ケースサイズ表》

【ペアリング方法】

1)飼育ケースなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。

  発泡スチロールの上や、鉢底ネットを引いて足場を作ってあげましょう。

2)転倒防止用に、樹皮や足場、ゼリー皿、をセット。

3)同居ペアリング

  ♂、♀を投入し3日〜7日間ほど一緒にしておきます。

  ※ほぼ交尾が済んでいると思われるので♀を取り出し産卵セットに投入します。

  ポルテリ以外のゴロファ系は、ハンドペアリングだとすぐに♂が反応しないことがあります。  ガウジョンも交尾意欲は強い方では無いので、同居が無難かもしれません。

《カブトムシ・クワガタのペアリング方法》

□□□ 幼虫の飼育方法 □□□

【お勧めのエサ】

発酵マット。カブトマット。

【えさ交換回数】

プリンカップ200→1500。程度で問題ありません。

交換は途中2〜3回程度。(ボトルサイズによります)

【設定温度】

20~23℃程度で。

【孵化から羽化までにかかる時間】8〜10ヵ月程度。

※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!

この記事は2024年11月の記事です。

トレンドが変わったらまた追記していく予定です。

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KAZ.YOSHII

映像・WEB・システム開発の会社「WILLPLANT」の代表取締役。

会社内で、幼虫飼育1000頭を行なっているカブクワおじさんでありつつ、ラジコンバギー(ストック)で2022年、全日本16位(JMRCA)。

カブクワバトル動画、カブトコロシアムの主宰でもある。

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