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クワガタ

メリアヌスコクワの飼育方法|ペアリングから幼虫飼育まで

KAZ.YOSHII

『メリアヌスコクワとは』

ベトナム、中国などに生息する、とても小さなクワガタです。

最大の特徴は、大アゴの裏側にびっしりとオレンジ色の微毛が生えているのですが、他ではあまり見られない大きな特徴と言えます。

六脚堂の飼育個体は中国広西壮族自治区 大瑶山(たいようさん)とラベルが付いております。

地図でいうとこの辺。

Googleマップの表記では、中国楽業県 百色市 広西チワン族自治区と表記されますね。

ラベルの自治区は、右の赤丸部分なので間違ってはいないと思われますが、きっと山奥なんだろうなーと想像してみます。

あ、ストリートビューがあるのか。ということで見てみると、こんな感じ。

中国だとまだまだ未開の地が多いので発見されていないムシがいっぱいいるんでしょうね。

大瑶山・・・だいようさん と読むのかわかりませんが、中国読みではターヤオシャンと発音するそうです。標高は1500m。藻岩山の3倍です。(札幌市民しか知らないかも笑)

国土地理院のデータベースを見ると、1500〜2000mの山は68山あるそうです。何を言いたいかというと、どの位置で採れたかを調べることで、そこの気温や風土から産卵セットや幼虫飼育の温度などをイメージして最適な飼育方法を見出すことができるのです。

海外に採集へ言っている方から、産地をイメージして飼育方法を考察しているとお話をきくと、なるほどな〜と感心させられます。

これもブリードの楽しみの一つではないでしょうか。

今まで書いてきた記事も、少しづつ書き足そうと思いました。

サイズ的には、体長 ♂25~35mm ♀20~30mm程度で、

飼育レコード37.6mm、野外ギネス33.1mm(2024年 BE-KUWAレコード)となります。

和名:メリアヌスコクワガタ

学名:Dorcus mellianus

ちょっと赤らんでいるボディが可愛らしいです。

アゴにびっしりと生えた毛を見た瞬間、財布を出していました笑

これです。

自然界での戦いで、この毛が相手をしっかりロックして掴んでいるところを想像すると、たまらないですね。でも同種で喧嘩した場合はお互いがロックし合うので結局五分五分だよね。

なんて脳内で楽しんでいます。

メスもやや赤みを帯びています。

なんとなく甘栗を思い出す色味です。笑

クワガタの♀ってちゃんと女の子に見えてきた自分は異常なのでしょうか。正常だと思っていますが。

勇ましい♂と、甘栗ちゃん。

このページではメリアヌスコクワガタの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。

飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。

□□□ 成虫の飼育方法 □□□

寿命:

 成虫の平均寿命は、1年程度。

※ペアリングの回数によっては短くなります。

飼育の適温:

18〜25℃程度

成虫育成メモ:

ゼリーを食べ始めるとまもなく成熟するようです。

成虫飼育用のケースはコバエシャッタータイニーやクリアスライダー。

クワBOX あたりで充分です。

飼育ケースのサイズ表はこちら

□□□ 卵の産ませ方 □□□

卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態で

あることが必要になります。

羽化日、後食開始日、後食開始から成熟までの個体差もありますのでこの情報を鵜呑みにしないようご注意ください!

2〜3ヶ月で後食を開始します。後食するとすぐにペアリングさせても大丈夫なようです。

※管理温度でも違いは出てきます。

《ペアリング方法》

ハンドペアリングではほぼ目視できませんので、同居ペアリングが理想です。

詳細はこちらから!

《カブトムシ・クワガタのペアリング方法》

《産卵セット》

マットにも材にも産卵しますので、材はなくても大丈夫です。微粒子マットがおすすめです。

材は8割程度埋め込む用にセット。

WEB上では、カワラ材で40頭採れた。エノキ材がマッチしたなどの情報が有りました。

ご参考までに。

ほぼ♀殺しは無いので、同居で大丈夫です。

産卵セットの作り方はこちらから

産卵管理適温

23〜25℃

【使用ケース】

ケースは、クリアスライダーやコバエ抑制ケース(小)(セパレートケース)などで良いでしょう。小さいのでスペースは取りませんが、採れすぎに注意しましょう。

《ケースサイズ表》

□□□ 幼虫の育て方 □□□

【お勧めのエサ】

マットでも菌糸でも可能です。幼虫は、非常に小さいので産卵したセットから親をとりだして別のセットに入れ替えて下さい。卵では、小さすぎて取り出しにくいので2~3令の幼虫で出したほうがいいでしょう。

【えさ交換回数】

小さい虫なので200cc程度のプリンカップで羽化までもっていけます。

卵は非常に小さいので、2令になってから取り出すと良いでしょう。

【設定温度】

18~23℃程度で問題有りません。

【孵化から羽化までにかかる時間】

20℃以上で管理した場合は6〜8ヶ月程度で羽化してきます。

※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!

この記事は2024年10月の記事です。

トレンドが変わったらまた追記していく予定です。

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KAZ.YOSHII

映像・WEB・システム開発の会社「WILLPLANT」の代表取締役。

会社内で、幼虫飼育1000頭を行なっているカブクワおじさんでありつつ、ラジコンバギー(ストック)で2022年、全日本16位(JMRCA)。

カブクワバトル動画、カブトコロシアムの主宰でもある。

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