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ブッダノコギリクワガタの飼育方法|ペアリングから幼虫管理まで

KAZ.YOSHII

『ブッダノコギリクワガタとは』

ブッダノコギリクワガタは、

インドネシア・ミャンマー・タイなどに生息する原名亜種はやや小型ですが光沢が強い種です。

フィリピン・ミンダナオ島・Mt.マラグサンには、ミンダナオ亜種のebeninus。ルソン島にはcavifronsが生息しています。ジャワ島の亜種は javanensis。

マレーシア キャメロンハイランドにはerberi。スラウェシ島の亜種はpatricius。など結構な亜種がおりますが、顎が左右非対称になることや赤みがかかったものなど亜種によりちょっとした特徴の変化が見られます。

ビークワレコードの亜種分けは、

(2024年版)

・パラワン 53.7mm

・マレー、スマトラ(erberi) 58.9mm

・ミンダナオ 59.5mm

・北フィリピン(cavifrons) 59.6mm

と分けられていますね。分布図も広く、日本にはフィリピン便、タイ便、インドネシア便と様々な地域から輸入されているので亜種を集めるのも楽しみの1つかもしれません。

(ある方のブログでは60mmオーバーしていますね。なんでだろ。)

が、そこまで人気種でもなく、、笑

割と、ついでにやっている。くらいのブリーダーさんが多いみたいですね。笑

何を隠そう渡しもその口でして。とわいえ、顎の形がなんとなく仏壇に置かれているようなモチーフなもので、ほしいな〜くらいには思ってました。

そこで手にしたのがこのコです。

これはみごとな短歯。。。。すらっと伸びるとかっこいいのですが笑

累代して、素敵な顎を作って見せたいと思います!

こちらのブログの方のブッダは、とてもブッダ感がありますのでぜひ比較してみてください。

産卵に関しては、マット産みすることもあるようですが基本的には材産みの種です。

サイズ感は、♂で40~50mm。♀で25~35mm程度です。

あ〜小さい。

この子はルソン島:イフガオ産

写真を並べるほどのサイズじゃないです。が、うちのコなので見ておいてください。

ここから大きくします!

このこは割とマットなブラックです。

赤みがほとんどありません。

親超えして、飼育ブログに掲載しますね!

和名:ブッダノコギリクワガタ

学名:Prosopocoilus buddha

ここからはブッダノコギリクワガタの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。

飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。

□□□ 成虫の飼育方法 □□□

寿命: 

成虫の平均寿命は3ヶ月~8ヶ月程度。WD(野外採集個体)の場合は羽化日が不明のためわかりませんので注意です。

飼育温度:

20〜25℃前後。乾燥を好むので湿度に注意です。

越冬はしませんので冬はヒーターなどを使用して温度管理します。

成虫育成メモ:

後食まではおよそ3~4ヶ月を要します。

そして成熟の目安は後食から1ヶ月前後。充分に時間をおいたほうが良い結果となります。

同じケースでの飼育は避けましょう。

♂はとても好戦的で♀も傷を付けてしまうので、仕切りをつけるか別のケースで管理しましょう。

□□□ 卵の産ませ方 □□□

卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが必要になります。

羽化日、後食開始日、後食開始から成熟までの個体差もありますのでこの情報を鵜呑みにしないようご注意ください!

【産卵セットについて】

やや癖のある材産みで、材をすべて埋め込まずに半分以上出しておいたほうが

結果は良さそうです。

材はコナラでOK。材の大きさや本数に応じて、中~大ケースを選択しましょう。

《ケースサイズ表》

《産卵セットの組み方》

【管理温度】

24〜26℃程度。

《ペアリング方法》

ノコギリ系は、人がいると警戒心が強い子が多いので、同居ペアリングがおすすめです!

1)飼育ケースなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。

    (隠れ場所として樹皮や専用餌皿があると良いです)

2)大きすぎないケースにゼリーを一つ置きます。

  (ゼリーが♂♀の出会いの場とするためです)

3)攻撃力の高いヒラタ系、ノコギリ系は顎縛りしましょう

4)3〜7日同居させ、「メイトガード」していたらほぼペアリングが完了しています。

詳細はこちらから!

《カブトムシ・クワガタのペアリング方法》

□□□ 幼虫の育て方 □□□

【お勧めのエサ】

菌糸もしくは完熟系のマット。

通常のカブトマットでも問題ありませんし、ノコギリ専用として販売されているマットでOKです。

ノコギリクワガタは通常のカブトマットでも問題ありませんし、ノコギリ専用として販売されているマットでもOKです。菌糸を使うとマットよりも早く羽化すると言われています。

六脚堂おすすめマット

メーカー マット
フォーテック ヒラタ・ノコ1番
フォーテック 産卵1番(産卵セット時)
月夜野きのこ園 完熟マット
フジコン プレミアム 有機くぬぎ微細 フレーク
KBファーム 栄養フレークEX 50L(大袋)

【飼育容器】

♂はブロー容器 800CC~1000ccにて。マット飼育でも50mmオーバーは出ています。

♀なら500ccで十分です。

【えさ交換回数】

2令幼虫からなら♂、♀ともに1〜2回。

【設定温度】

20〜25℃程度。25℃前後で50mm以上は出ている様子です。

【孵化から羽化までにかかる時間】

♂♀ともに約6〜9ヶ月程度。

※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!

この記事は2025年5月の記事です。

トレンドが変わったらまた追記していく予定です。

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KAZ.YOSHII

映像・WEB・システム開発の会社「WILLPLANT」の代表取締役。

会社内で、幼虫飼育1000頭を行なっているカブクワおじさんでありつつ、ラジコンバギー(ストック)で2022年、全日本16位(JMRCA)。

カブクワバトル動画、カブトコロシアムの主宰でもある。

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