メタドルクスロトゥンダトス(メタドルクスツヤケシクワガタ)の飼育方法|ペアリングから幼虫管理まで
『メタドルクスロトゥンダトス(メタドルクスツヤケシクワガタ)とは』
ロトゥンダトスツヤケシクワガタは、2023年に国内初上陸した非常に希少な南米産のクワガタです。
分布はブラジル周辺とされ、学名は Metadorcus rotundatus。 属名の Meta(ギリシャ語で「後の」)と Dorcus に由来するが、形態こそ“南米のオオクワ”を思わせるものの、ドルクス属とは近縁ではないとされているようです。
体長は 20mm前後の小型種ながら、オスの大顎は湾曲し、中央に太い内歯が上向きに伸びるため、迫力のある外観となります。
でも、老眼ではわからないくらい小さいので厄介です笑
その分シャッターを切る量が増えましたね笑
名前の通り、オス・メスとも体表はつや消し(マット質)で、色調は鈍い赤色から黒色の範囲。
そして特筆すべきは、羽化スピードが特異的に早く、飼育例では孵化から羽化まで4〜6ヶ月程度。休眠期間ははまだ情報が少なく、不明な部分が多いのですが累代は進んでいるようなので徐々にわかってくるものと思います。
温度は 20〜22℃ と少々低温気味。さらに低温でじっくり育てるほどサイズが伸びる傾向のようですが、最低温度はまだまだ計り知れず。
大きくなるとはいえ、そもそも大きさを求める虫でも無さそうなのでここは気にしないでいいのかも知れませんね!
実際に、低温気味で20mmは最初の累代でオーバーできたとのブログ記事も有りました。
太い大顎が厳つく、可愛くもあります。
目の横の角張り方がツヤクワガタ要素を感じますね。
接写モードで撮影しています。
ピンセットじゃないと私は持ち上げることすらできません。そのくらい小さいのです。
そんな小さい子が、WDで20万を超えていましたね。
少しお求めやすくなったので、ぜひトライしてみましょう。産ませるのは割と容易らしいので!
和名:メタドルクスロトゥンダトス(メタドルクスツヤケシクワガタ)(ナンベイオオクワガタ)
学名:Metadorcus rotundatus
ここからはメタドルクスロトゥンダトスの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。
飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。
□□□ 成虫の飼育方法 □□□
寿命:
成虫の平均寿命は、1年程度。
飼育の適温:
18〜25℃程度
ドルクス系なので、どの温度帯でも対応できそうです。
成虫育成メモ:
およそ後食まで1〜2ヶ月程度。成熟までは羽化から3ヶ月程度ではないでしょうか。
高温よりは低温気味で管理しましょう。
□□□ 卵の産ませ方 □□□
卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが必要になります。
前述しておりますが、飼育記録がほぼないため予測と現在の飼育状況でお伝えしていきますね。
《ペアリング方法》
同居ペアリングがおすすめです!
おそらく同居させても♀攻撃は無いかと思われます。
同居の際は、
1)プリンカップなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。
(隠れ場所として樹皮や専用餌皿があると良いです)
2)ゼリーを1つ置きます。クオーターカッターで1/4が食べやすいと思います。
(ゼリーを♂♀の出会いの場とするためです。)
3)攻撃力の高いヒラタ系などは顎縛り必須ですが、この種は縛らなくても問題は無いと思われます。
4)3〜7日同居させ、「メイトガード」していたらほぼペアリングが完了しています。
詳細はこちらから!
【産卵セット】
材にもマットにも産みます。
▼ セット例(材+マット併用)
・柔らか目の産卵材
・一次発酵マット
・強く握ってもしみ出ない適度な水分量
・底:マットを 2〜3割ほど固詰め
・材:加水した材を底に置く
・材の上:材が隠れる程度に軽くマットを詰める
・最上層:足場として水苔を薄く敷く
▼ マットのみの産卵セット(材なし)
・3割目まで:かなり固詰め
・8割目まで:中程度に固詰め
・残り:軽くマットをかぶせる
こんな感じでしょうか。
【ケース】
投入する材の大きさに合わせます。コバエ抑制ケース小サイズ(セパレートケース)くらいで良いと思いますが、材の本数にあわせましょう。
□□□ 幼虫の育て方 □□□
【お勧めのエサ】
高額種、希少種のため情報がまだ少ないのです。
【えさ交換回数】
割り出しのタイミングによりますが、サイズ的には200cc程度のプリカで1本孵しできます。
【設定温度】
前述していますが、おそらく生息する高山地域は14〜17℃が平均気温のようなので、おそらく低温種。
18〜20℃前後で管理するのが良いと思われます。
【孵化から羽化までにかかる時間】
4〜6ヶ月程度。
※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!
この記事は2025年10月の記事です。
トレンドが変わったらまた追記していく予定です。
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