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インプリカートゥスネブトクワガタの飼育方法|幼虫期間から産卵まで

KAZ.YOSHII

『インプリカートゥスネブトクワガタとは』

主な産地はインドネシア・スラウェシ島のネブト種最大の種になります。

大あごは細長く、前方で強く湾曲し、内歯は側方に棒状に突出しており、どちらかというとすらっと伸びている印象です。サイズは♂20~42mm ♀15~28mm。

そして、これ以上お伝えできるような情報がなかなかないので、スラウェシ島の場所を確認しておきましょうか笑

スラウェシ島はインドネシアにあります。

そして、主な産地である、スラウェシのパロロパル。

パロロパルといえば、スラウェシヒラタや、スチーブンスツヤクワガタ、アトラスオオカブト、メタリフェルなど、クワカブの宝庫という場所。

そこで皆さんに衝撃の事実を。「パロロパル」という地名は存在しないのです!!

黒丸のところにあるパル。この右下あたりにsigi県パロロという地域が有るのです。

つまり、昆虫の産地名として「パロロパル」と表記される場合、「パル(Palu)近郊のパロロ(Palolo)地域」という意味で使われています。

とても勉強になりましたね。これを書きながらインプリ君のことを忘れていました笑

大歯になると、内歯がもう一本大きく出てきます。

また、大顎の内側にギザギザが出てきます。

累代して大歯にしたいところです。

カブクワ飼育を、ネブトから着手したという人はほぼいないでしょう笑

しかし、一定期間クワガタをやると、約4年くらいで多くの人がネブトに着手します笑

なぜでしょう。

大きいクワカブに対する熱が落ち着いてくると、小さな虫に興味が湧いてくるのですよ笑

そして。1種着手すると、2種、3種と増えてきます。

そして、このインプリカートゥスの記事を見ている方はおそらく3種目ですよね?笑

【和名】インプリカートゥスネブトクワガタ

【学名】Aegus implicatus Nagai, 1994

ここからは、インプリカートゥスネブトクワガタの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。

飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。

□□□ 成虫の飼育方法 □□□

寿命: 

成虫の平均寿命は、6〜9ヶ月ほど。

飼育の適温:

25℃程度

成虫育成メモ:

本種は外国産なので越冬はしません。また成熟をしっかりさせれば産卵数はかなり多い方です。

また特別な癖はなく、初心者にも扱いやすい種です。

10〜20個の卵を1回の産卵セットで割り出している方もいますので、飼育スペースなどに制限のある方は、小さくて飼育しやすいとはいえケースの大きさやセット期間など考慮したほうが良さそうですね。

□□□ 卵の産ませ方 □□□

卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが必要になります。

羽化日、後食開始日、後食開始から成熟までの個体差もありますのでこの情報を鵜呑みにしないようご注意ください!

ネブトはハンドペアリングでは目視をするのは難しいです。よって、同居ペアリングがおすすめです。

ペアリング方法

1)飼育ケースなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。

  発泡スチロールの上や、鉢底ネットを引いて行う方法もあります。

2)転倒防止用に、樹皮や足場、ゼリー皿、をセット。

3)♂、♀を投入し3日〜7日間ほど一緒にしておきます。 

※これでほぼ交尾が済んでいると思われるので♀を取り出し産卵セットに投入します。

※この子達は小型種なので、プリンカップなどで同居させると良いですね。

《カブトムシ・クワガタのペアリング方法》

【産卵セット】

マット産みなので材を入れる必要はありません。しばらく割り出ししないことを想定し、エサとして材を入れておく方もいらっしゃいます。(卵は小さいので幼虫で取るために放置するケースが多いようです)

水分量は他の種よりも多めにします。が、握って指の間から水分が染み出ない程度にします。

ケースの下から半分くらいまで手で押さえつけて固める程度。カチカチにはしません。

あとはふんわりとマットをひいてください。

マットは黒土や完熟系で、他のカブトムシなどで使った中古マットを半分くらいブレンドすると良いでしょう。汚れているマットのほうが良い結果が出ます。

【ケース】

小ケースや1500CCのボトルなどでもOKです。

多産な種なので大きいケースを使用すると、予想を超える数を産んで飼育に困るので注意!

《飼育ケースのサイズ表》

産卵管理適温

25℃程度

転倒防止に、ハスクチップがちょうど良いのですが、私はマットを再利用したいときにキッチンスポンジを切って置いています。小型の場合はマットも汚れないし重宝します。

□□□ 幼虫の育てかた □□□

【お勧めのエサ】

黒土や完熟タイプで微粒子のマット。添加の強いマットや発酵の薄いマットは食べませんので注意。

【えさ交換回数】

500ccのボトル程度で途中1〜2回。 ♀なら200ccのカップでも充分です。

多頭飼育でも大丈夫ですよ。大きさにこだわる種では有りませんので。

※温度やマットの劣化具合、食い進みにより変化はあります。

【設定温度】

25℃前後

【孵化から羽化までにかかる時間】

4〜5ヶ月程度

※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!

この記事は2025年10月の記事です。

トレンドが変わったらまた追記していく予定です。

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KAZ.YOSHII

映像・WEB・システム開発の会社「WILLPLANT」の代表取締役。

会社内で、幼虫飼育1000頭を行なっているカブクワおじさんでありつつ、ラジコンバギー(ストック)で2022年、全日本16位(JMRCA)。

カブクワバトル動画、カブトコロシアムの主宰でもある。

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