クリイロムナクボサイカブト(ピンギス)の飼育方法|ペアリングから幼虫管理まで
『クリイロムナクボサイカブトとは』
タイの北部、チェンマイ、チェンライ、などに生息する小型のカブトムシです。
特徴はなんと言っても名前の通り、胸部がくぼんでいます。
胸がくぼんでいる→ムナクボ
だからムナクボ?かはわかりませんが、完全にそうとしか思えません笑
見た目の戦闘力は0です。ムシキングカードにはなれないです笑
新しい犬にも見えます笑
大きさ的にも色的にもスリナムミツノカブトに近い印象ですが、もう一つの特徴である「クリイロ」も可愛さを引き立てます。
スリナムは艶もあり褐色というイメージ。
学名から、ピンギスとも呼ばれるカブトムシ。
飼育難易度は低く卵から成虫までのサイクルも早く、大きさも 25~30mmと小さくスペースも大きく取らないためいため初心者の方にもオススメ!価格もお手頃なので飼育しやすい種だと思います。ぜひチャレンジして見てください。
【和名】クリイロムナクボサイカブト
【学名】Blabephorus pinguis
後ろ姿もなかなかの可愛さ。写真は赤っぽいですが、リアルでは本当にクリイロです。
なにを思って神様はこの頭にしたのでしょうか。ヘルマンミヤマの頭と同じくらい謎です。
たぬきみたいですね笑
実は♀もムナクボ。控えめですけどね。造形美としてはカブトの中でも上位クラスだと思います。
裏側もちゃんとクリイロです。
ちょこちょこ動くので、ピントを合わせるのが大変でした〜
上から見ると凹み方がよくわかります。オスのそれよりも幅がせまいです。
このページではクリイロムナクボサイカブトの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。
飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。
□□□ 成虫の飼育の仕方 □□□
寿命:
成虫の平均寿命は、6ヶ月〜8ヶ月ほど。
※ペアリングの回数によっては短くなります。
飼育の適温:
23〜25℃程度
成虫育成メモ:
30℃近い高温には弱いです。
後食まで1ヶ月かからないくらいです。食べ始めると全開になるのですぐにペアリングは可能です。
卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態で
あることが必要になります。羽化日、後食開始日、後食開始から成熟までの個体差も
ありますのでこの情報を鵜呑みにしないようご注意ください!
《ペアリング方法》
カブト系は、ハンドペアリングがおすすめです。
1)飼育ケースなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。
発泡スチロールの上や、鉢底ネットを引いて行う方法もあります。
2)♀を先にケースに入れ、その上にそっと♂を乗せます。
3)♂、♀ともに成熟している場合は、そのままペアリングを開始してくれます。
とはいえ、生き物です。お互いに無反応ということや、♀が逃げ惑うこともあります。それが30分も続くようであれば日を改めることをおすすめします。
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【産卵セット】
マット産みです。完熟系のカブトマットが理想です。おすすめマットはカブト1番。
無添加なので小型カブトにマッチします。
水分量は割りと多めにしますが、強く握って染み出ない程度にしましょう。
マットの下7割まで固めでOK。あとはふんわりとマットをひいてください。
【ケース】
小ケースでOK。
多産種なので、1回でたくさん取りたいときは中ケースなど大きめにしてはいかがでしょうか。
小ケースの際は、10日毎に採卵しても良さそうです。♀ちゃんが卵の産み場所を探す際に先に産んだ卵を引っ掻いてしまうこともありますので。
産卵管理適温:
25℃前後
転倒防止に、ハスクチップがちょうど良いのですが、私はマットを再利用したいときに
キッチンスポンジを切って置いています。小型の場合はマットも汚れないし重宝します。
□□□ 幼虫の育て方 □□□
【お勧めのエサ】
【えさ交換回数】
800ccから100ccのボトル程度で1本孵し。もしくは途中1回程度。
※温度やマットの劣化具合、食い進みにより変化はあります。
【設定温度】 23~25℃前後
【孵化から羽化までにかかる時間】
7 〜9ヶ月程度
※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!
この記事は2025年5月の記事です。
トレンドが変わったらまた追記していく予定です。
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