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サンボンヅノカブトの飼育方法|ペアリングから幼虫飼育まで

KAZ.YOSHII

『サンボンヅノカブトとは』

とにかく謎が多く、飼育方法が確立されていない種のため、様々な情報や六脚堂での飼育個体による、「手探り」のレビューであることをご了承願いたいと思います。

名前の通り、頭角が1本、胸角が2本の計3本になるカブトムシ。

小さい個体だと、大きなスリナムミツノカブトに近い角。その三本の角と褐色の上翅褐色のが美しいな中型のカブトムシです。

ここ数年、WDの入荷が少なかったイメージですが最近はよく見られます。価格はおよそペアで12000〜15000円程度でしょうか。(24年4月〜)

難関種と言われるだけあってか、産卵のクセや幼虫が途中で☆になるという情報がWEBには山程あります。

当然ブリード品での販売などはとても少なく、WD個体の販売がほとんどです。

サイズはおよそ40〜75mm程度。

動きは鈍く、触るとにジィージィー!と鳴くところが、サビイロカブトやフローレンシスニセヒメカブト同様に愛くるしさを演出しています。

生息地はパプニューギニアで、ゴホンヅノカブトとは近似種となります。

和名:サンボンヅノカブト(パプアサンボンヅノカブト)

学名:Beckius beccarii 

♂ 46mm 少し小さめの個体。60mmを超えてくると迫力が違います。

上翅はまるで高級家具の木目のよう。ゴホンヅノカブトよりも、赤みがかかる。

どちらかというと、ゴロファ属のオレンジに近い色合い。

この個体に関しては、大きなスリナムミツノカブト。といったイメージを最初に受けました。

サイズが大きくなると、体の大きさよりも頭角がすらっと伸びます。

♂同樣に上翅は褐色。

光沢は無く、レザーの様な質感です。

毛の量はネプチューンの♀ちゃんくらいありますね。

ここからは、ここからはサンボンヅノカブトの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。

飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。

□□□ 成虫の飼育方法 □□□

寿命:

成虫の平均寿命は3〜6ヶ月

※WD個体の場合は採集時期が不明なのでこの半分くらいと考えてください。

飼育温度:

20〜24℃前後(越冬はしませんので温度管理をしっかりしましょう)

成虫育成メモ:

後食まで約1年を要します。いわゆる休眠の長い種の代表ですね。

羽化後の管理では、飼育していることを忘れないよう湿度の管理はしっかりと、そして安らかに

管理してください。光や振動のストレスで休眠が開ける前に☆になることも有りますので。

□□□ 卵の産ませ方 □□□

《卵の産ませ方》

卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが必要になります。

羽化日、後食開始日、後食開始から成熟までの個体差もありますのでこの情報を鵜呑みにしないようご注意ください!

※様々なWEBからの飼育情報、及び六脚堂でも飼育方法を記載しております。飼育方法が確立されていませんので、あくまで参考でお願いします。

《産卵セット》

産卵方法はマット産みです。黒土をベースに、完熟系カブトマット、もしくはバンブーマットを使用。水分量は多目。ギュッと握ってぎりぎり染み出さない程度。

底に黒土を5センチほど固く詰め、上はカブトマットを。

※六脚堂は、黒土3:カブトマット7をブレンドしています。

産卵管理適温:

20〜23℃

使用ケース:

ケースは中〜大ケースが良いでしょう。

《ケースサイズ表》

《ペアリング方法》

カブト系は、ハンドペアリングがおすすめです!

1)飼育ケースなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。

  発泡スチロールの上や、鉢底ネットを引いて行う方法もあります。

2)♀を先にケースに入れ、その上にそっと♂を乗せます。

3)♂、♀ともに成熟している場合は、そのままペアリングを開始してくれます。

とはいえ、生き物です。お互いに無反応ということや、♀が逃げ惑うこともあります。それが30分も続くようであれば日を改めることをおすすめします。

詳細はこちらから!

《カブトムシ・クワガタのペアリング方法》

□□□ 幼虫の育て方 □□□

【お勧めのエサ】

通常のカブトマットで問題ありません。完熟系のマットを使用しましょう。

添加の強いマットは苦手の様です。

【えさ交換回数】

♂♀ともに1,500CC程度のボトルで、交換は途中3〜4回。

【設定温度】

20〜23℃

【孵化から羽化までにかかる時間】 23℃で通年管理の場合は16~19ヶ月程度でしょうか。

ですが、休眠期間は6ヶ月程度です。

※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!

この記事は2024年4月の記事です。

トレンドが変わったらまた追記していく予定です。

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2024-05-09

サンボンヅノの産卵セット組みました

ーーーー六脚堂 飼育レポートーーーー

【24年5月9日】

ほしいと思ったら即実行。

そんな気持ちでサンボンヅノカブトWDをペアで購入してしまいました。

難関種なんて、今やってる暇は無いんです。本業もハード。カブクワ事業も夏に向けて動きが出てきてやばいんです。

でもここで止めては行けない。「だって好きなんだもの。」ということで、今回の生体のスペックです。

品名・サンボンヅノカブト 

学名:Beckius beccarii 

産地・Mt. Arfak (west papua)-INDONESIA  → インドネシア・アルファックですね。 

累代・野外採集品(天然物)WD

写真は、↑ 飼育方法にある個体です。スクロールして見てください。

WDです。すぐやらないといつ☆になるか、わかりませんのですぐに産卵セットを組みます。では、難関種と言われるサンボンヅノですが、今回は以下のように組んでみました。

マットは、バンブーを使用しがちですが「黒土3:アルプス7」で行きます。しかも分けずに混ぜます。

混ぜる理由としては、粘りも必要だけど粗めで空気の通りも欲しい。そして加水多めでも劣化しにくい。そんなイメージです。

実際に黒土は粘るので固まりやすいです。手袋にも染みができる程度に多め加水で。

また、アルプスマットを使用した理由は、程々の添加もあるので幼虫が2令くらいまでそのままでイケる。採卵すると、孵化率が極端に落ちているイメージなので、採卵せずに移動していく方法を取ります。

なのでケースは、デジケースHR-2。小さめのケースで数セット移動して、管理場所の温度も少し変化を与えようと思います。

半分くらいまで固く詰めて、その上は手のひらで少し押す程度。

まずは1週間ほど様子を見たいと思います。

2024-05-09

サンボンヅノの産卵セットを開きます!

ーーーー六脚堂 飼育レポートーーーー

【24年5月29日】

いきなりサムネイルでネタバレしていますが。

サンボンヅノカブトWD。

産卵セットは採卵すると孵化率下がると言われているので、今回のプランは♀を移動させていき、幼虫になってから暴いていく。そんなことを20日前は言っていました。

が、気がついたら20日間経っていました。

そして開いてみると。。。

希望の光が☆になっているではないですか。。。WDの宿命ですね。寿命が読めない。。

しばらく悲しみに打ちひしがれます。そしてまず知りたいのは当然のことながら「産んでいるのか。」ということ。

セオリーと言われるバンブーマットを使用せずに、黒土マットとTENRYUアルプスマットのコラボ。バンブーの粗さとアルプスマットの粗さは近いのでは。という理由だったが、セオリー通りにやっておけばよかったと後悔、、、その手はもうまさにケースをひっくり返そうとした時。

表面に一つ、輝くものが。

「う!産んでいる!」やったぜ!!とりあえず勝ち確定やん!そして産卵はバラマキなのか??と思いつつケースをひっくり返します。

おーーーーー!!!

僥倖!!僥倖ですぞ!!

今回は、下の固く詰めた部分からも、中間層のやや押し付けた程度のところからも卵は出てきました。

目が若干粗いアルプスマットを使用し、程々の添加もあるので幼虫が2令くらいまでそのままでイこう。そして、黒土で粘りを加え産卵しやすくも多少の粗さを残したかった。

なんてプランは丸くずれ笑

だがしかし!!!

合計 17個を取ることができました!

サンボンヅノカブトはここからが勝負です。全溶けした方の話も聞いています。

最後には何頭残るか!勝負だぜ!

□□□□□□□□ 今回使った用品はこちら □□□□□□□□□□

マットは月夜野きのこ園、黒土マット

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ケースはデジケース HR-2

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2024-06-27

卵は孵化したのか。。。

ーーーー六脚堂 飼育レポートーーーー

【24年6月27日】

17個の卵は無事に孵化したのだろうか!

という記事です。

地味に難関種のサンボンヅノカブト。WDが5月に17個の卵を産んでくれたのですが、いろいろプランが狂ってしまい、不安を抱えてのカップ確認です。

産んでくれたのだから、バンブーマット無くてもいけるっしょ!なんて思っていましたが、、、

一個目のカップは0です。

2個目のカップは

はい。0です。

おおお!いや待て待て!!1頭発見!!

おおお!!!もう一頭発見!!

で、最後のカップは。

0か。。。

んーむ。。。

やはりバンブーマットか。。残念ですが個の2頭を使ってしっかりデータを撮っていきたいと思います。

今回産卵にて、黒土マットとTENRYUアルプスマットを混合で産むことは産んでくれました。アルプスマットは目が粗めなので、バンブーマットの様な作用を及ぼしてくれると考えていました。

しかし、初齢幼虫に添加されているマットはやはり厳しいのでしょうね。

よって、Nマットで少し落ち着いてもらおうとプリンカップに切り替えています。

サンボンヅノのデータはWEB上では少ないので、これからの方に少しでもヒントとしていただけるよう、また備忘録として置いておきます。

またWDを発見したらチャレンジしたいと思います!

□□□□□□□□ 今回使った用品はこちら □□□□□□□□□□

マットは月夜野きのこ園、黒土マット

RTNさんのNマット

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ケースはデジケース HR-2

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続報をお楽しみに!

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KAZ.YOSHII

映像・WEB・システム開発の会社「WILLPLANT」の代表取締役。

会社内で、幼虫飼育1000頭を行なっているカブクワおじさんでありつつ、ラジコンバギー(ストック)で2022年、全日本16位(JMRCA)。

カブクワバトル動画、カブトコロシアムの主宰でもある。

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