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インスラリスキンイロクワガタの飼育方法|ペアリングから幼虫管理まで 

KAZ.YOSHII

『インスラリスキンイロクワガタとは』

インスラリスキンイロクワガタは、オーストラリアのロードハウ島のクワガタで、ニューギニアで採集できる「パプアキンイロクワガタ」との同族種ですが、インスラリスのほうが希少種とされています。

パプキンは、イエロー、グリーン、ブルー、パープル、レッド、様々な体色を持ちますが、インスラリスキンイロは大きさは控えめなものの体色の鮮やかさはパプキンを上回ります。

しかし、色に関しては写真の通り♂金緑、♀は緑ベースに赤が入るものか、黒の2タイプが存在しています。

生息しているロードハウ島は、

ズームします。

イタリアよりも長靴の形をしていますね笑

島自体が自然公園になっているような場所です。持ち出しは禁止になっています。

パプアキンイロクワガタ同様に産卵、幼虫飼育ともに簡単なクワガタで、日本でも特別寒い地域でなければ常温での飼育も可能です。小さいので飼育スペースも取りませんし、また幼虫期間も短いため、飼育が初めての方にもおすすめです。

インスラリスキンイロクワガタはランプリマ系と言われ、ニジイロクワガタもその一種。

他には、

アウラタキンイロクワガタ:

ほとんどパプキンと変わらず、顎が短く、光沢が強いのが特徴です。 大歯のタイプはほぼいません。

ラトレイユキンイロクワガタ:

大アゴ内側側方から前方の上面にかけて黄褐色のやや長い毛がブラシ状に密生。

パプアキンイロクワガタ

同属の中では最大種。ワメナ産よりもアルファック産のほうが大きくなると言われています。

ミカルドキンイロクワガタ:

小さめのキンイロクワガタ。他のキンイロクワガタに見られるような♂前脚の扇状突起が発達していない。 

などが日本では流通しています。

和名:インスラリスキンイロクワガタ

学名:Lamprima insularis

産地:オーストラリア・ロードハウ島

光沢感はパプキンよりも強めだと思います。

この色のタイプ以外に黒い種もいます。混ぜるとどうなるのでしょうか。この子は幼虫で購入し羽化した子なので、累代して黒タイプを見つけたら掛け合わせて見たいと思います。

♀は少し赤がまじります。

裏側のきらびやかは、自然の産物とは思えませんね〜。

こんなに可愛いクワガタを買わない手は無いでしょうね。

ここからはインスラリスキンイロクワガタの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。

飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。

□□□ 成虫の飼育方法 □□□

寿命: 

成虫の平均寿命は3〜5ヶ月程度。

飼育温度:

18〜26℃前後(越冬はしませんので温度管理をしっかりしましょう)

成虫育成メモ:

幼虫も成虫も温度帯域が広く、乾いたマットの上でも蛹になり羽化まで行けるポテンシャル。

ゆえに初心者さんにも非常に飼育しやすいです。言い方を変えると、雑な飼育をしても育ってくれます。(それだと大きくはなりませんが!)    

□□□ 卵の産ませ方 □□□

卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが鍵になります。

小さいため、ゼリーの減りは極端に少ないので判断が難しいのですが、羽化後ゼリーを食べ始めたら成熟していると判断してもいいかもしれません。

《後食まで》

羽化後、2〜3週間位で始まるようです。

1ヶ月もすると、蓋におしっこが付き始めると思います。そうすると成熟とみなして良いでしょう。

《ペアリング方法》

1)飼育ケースなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。

  発泡スチロールの上や、鉢底ネットを引いて行う方法もあります。

2)♀を先にケースに入れ、その上にそっと♂を乗せます。

3)♂、♀ともに成熟している場合は、そのままペアリングを開始してくれます。

ハンドペアリングはなかなかしにくい種でもあるので、同居ペアリングのほうが楽かも知れませんね。

詳細はこちらから!

《カブトムシ・クワガタのペアリング方法》

《産卵セット》

発酵マットのみでOKです。

水分量は多くもなく少なくもなく。ギュッと握って固まりが出来る程度。

(水が染み出るようでは多すぎです!)

ケースは小〜中ケースで良いでしょう。

《ケースサイズ表》

ケースの7分目ほどまで固く詰め(カチカチにしましょう)、上2センチほど柔らかくひきます。さらに転倒防止用に樹皮などをひきましょう。キッチンスポンジを薄くカットしたものでもOKです。

割と多産な種なので、大きいケースに入れると予想以上に増えますので注意!小ケースでも環境がマッチすると30頭近く出てきます。

温度は25〜27℃で。やや高めで行きましょう。

卵は非常に小さいので、見落としやすいため2ヶ月ほど待って、幼虫で割り出すことをおすすめいたします。中にはケースの中に幼虫を入れたまま羽化まで放置の方もいらっしゃいます。

スペースを取らない本当に楽に飼育できるクワガタです。

□□□ 幼虫の育てかた □□□

【お勧めのエサ】

菌糸ビン(ヒラタケ菌)でも発酵マットでも成長します。

菌糸ビンを使ったからと言っても、大きさにはあまり影響が無いような気がします。

【えさ交換回数】

200ccのプリンカップで交換無しで羽化まで持っていけます。

【設定温度】

20~23℃程度が理想です。

【孵化から羽化までにかかる時間】

♂4〜6ヶ月 ♀3〜5ヶ月で羽化します。

※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!

この記事は2024年6月の記事です。

トレンドが変わったらまた追記していく予定です。

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2023-11-18

インスラリスの幼虫を購入!そして羽化まで。

ーーー六脚堂 飼育ブログーーー

【23年11月19日】

札幌のショップさんにて、幼虫を発見!これは買い!

しかし、ラベルには「グリーンタイプ」という表記と「ブラックタイプ」との表記が、、、

せっかくキレイなクワガタなのに、グリーンタイプ一択でしょ〜ということでグリーンを4頭(1100円×4)購入。

スペックです。

【種類】インスラリスキンイロクワガタ(グリーン) 

【産地】オーストラリア ニューサウスウェールズ ロード・ハウ島

【累代】CBF3

【孵化】2023年10月(2令

ケースは200プリンカップで。マットはTENRYUアルプスマットで管理してみます。

※リンクに詳細がありますのでご興味のある方はクリック!

【24年2月23日】

マット交換いたします。(アルプス)体重は幼虫に孵化をかけるので測っていません。そもそも小さいし。

残念なことに、1頭☆になっており3頭に減ってしまいました。マットの乾きが目立っていたため、乾燥が原因ですね。。。ちょっと穴が多かったかもです。

200のカップでも大丈夫ですが、1000CCのボトルだったらここまで乾かなかったはず。

乾きがなければ☆にもならずに済んだのに悔やまれます。

【24年5月20日】

蛹が羽化している様子だったので開けてみると、2頭羽化していました!!

ぎゃー!!可愛すぎ!!

蛹室デカすぎ!!!こんなにスペースいらんやろ!笑

可愛すぎて食べちゃいたい!ぽーーい!あーーーん!www

※ ここでまた1頭☆になっていました。。弱いのか、もしくはアルプスマットの添加が強いのか。安全牌を選ぶなら、低添加のマットが良かったのかも知れません。

そしてなんと、羽化した2頭は奇跡のペア!!

これは累代チャ〜ンス。ということで、すぐにゼリーを食べ始めたのでもう同居させちゃいました。早いかな〜と思いつつも、パプキンなどは後食開始とともにペアリング可能なので。

元気にたくさん、1億個くらい産んで頂戴!!!

これからの飼育もお楽しみに!

1億産んでたら日本全国民プレゼント企画にします!!www

□□□□ 今回使ったマットはこちら □□□□□□□□

TENRYU アルプスマット

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KAZ.YOSHII

映像・WEB・システム開発の会社「WILLPLANT」の代表取締役。

会社内で、幼虫飼育1000頭を行なっているカブクワおじさんでありつつ、ラジコンバギー(ストック)で2022年、全日本16位(JMRCA)。

カブクワバトル動画、カブトコロシアムの主宰でもある。

WILLPLANTのWEBはこちら コンテンツ制作:カブトコロシアム

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