マヤシロカブトの飼育方法|ペアリングから幼虫管理まで
『マヤシロカブトとは』
本種はシロカブトの中で最大となります。
大きな瞳とふさふさな毛の生えた胸角。
カブトムシの中でも、ディナステス属というヘラクレスと同じ種族に属しているのです。
体色は明るい黄色で、小型のヘラクレスオオカブト(Dynastes hercules hercules)のようなフォルムで人気も非常に高い種です。
とはいえ、流通量はそれほど多くないため10000〜20000円で取引されています。
湿気が高いときは黒色をしていますが、乾燥すると黄色に変色します。ヘラクレスと同じですね。胸部が薄っすらと金色になることも魅力の一つです。
また、特徴として頭角にある突起が斧状になっていることです。しかし、中には斧状にならない個体もいるそう。これにより、ヒルスか、マヤか。という論争が起きたそうです。
これを詳しく説明されているブログがありましたので、リンクを置いておきますね。情報ソースもしっかりしているので私も勉強になりました。
http://ookabuto.blog.jp/archives/1046241786.html
産地は、
メキシコ南部、グアテマラ、ホンジュラスに分布し、 メキシコのチャパス州ラカンジャが基準産地とされています。
サイズは、♂でおよそ54.0~83.5mm。 ♀でおよそ54.0~59.0mm
レコードは野外で83.5mm 飼育で104.2mmです。
従来では、メキシコ南部~グアテマラ一帯のシロカブトが「マヤシロカブト」と呼ばれていたのですが、種の細分化が進みミヤシタシロカブト(Dynastes miyashitai)、マヤシロカブト(Dynastes maya)に分けられました。
これまでは上記のように説明されていましたが、実はヒルスシロカブトからマヤシロカブトムシに変更になった経緯があるそうです。
現在では本種を始め、5種と1亜種に分けられているシロカブトには以下の仲間がいます。
・グラントシロカブト
シロカブトの中では一番メジャーな種。そして一番白いカブトムシ。
・モロンシロカブト
モロンオオカブトとも呼ばれるシロカブトで最大種。
シロカブトの中でも大きなサイズと、前胸部が黒くなるという特異な色彩が特徴的
・ティティウスシロカブト
シロカブト最小種。とてもかわいらしく飼育しやすい。
・ヒルスシロカブト
体長は大きいもので80mmに達します。 幼虫飼育期間は比較的短く、早いものなら7~8ヶ月ほどで羽化します。
・ミヤシタシロカブト
こちらもヒルスの近似種とも言われており、生息地がメキシコプエブラ州のみとごく限られている。
写真の通り、シロカブトという名前で本当に白いのはグラントシロカブトだけ。
後は褐色っぽかったり黄色っぽかったりします。
和名:マヤシロカブト
学名:Dynastes maya (種小名の由来は生息地にあるマヤ文明の遺跡から。
♂ 70mmの一般的大きさの、六脚堂飼育の個体。
背中の翅は、湿度が高いと限りなく黒く、乾燥してくると黄色く変色します。
薄っすらと金色になる胸部がかっこいい。
まるでミニヘラクレス。
メスも瞳が大きく可愛らしいです。♀も、顔がヘラクレスに似ています。
ヘラクレスよりも目が大きいですね。
おしりの毛もヘラクレス寄り。
このページではマヤシロカブトの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。
飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。
□□□ 成虫の飼育方法 □□□
寿命:
成虫の平均寿命は6ヶ月程度(温度管理下で。)
飼育温度:
20〜25℃前後
(越冬はしませんので温度管理をしっかりしましょう)
成虫育成メモ:
ヘラクレスほど大きくはならないものの、中型カブトムシ界での存在感の強さは群を抜いています。性格もおとなしいですし、大きく飼育スペースを取らないので飼育のしやすさと得られる感動はパフォーマンスが高いです。
幼虫を取る場合は、メキシコ産のマヤシロカブトは幼虫期間が2年以上羽化までにかかるのに対し、ホンジュラス産は1年程度で羽化してきますので、せっかちな人はホンジュラス産を選びましょう笑。
また、ホンジュラス産は、後食に半年近くかかりますが、メキシコ・カテマコ産は2〜3ヶ月で後食を開始します。産地によって後食、成熟が違うのもなかなか難しいですよね。
□□□ 卵の産ませ方 □□□
卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが鍵になります。
充分に成熟していればハンドペアリングしましょう。
同居ペアリングでも、問題ないと思いますが、目視できたほうが安心です。
《ペアリング方法》
カブト系は、ハンドペアリングがおすすめです!
1)飼育ケースなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。
発泡スチロールの上や、鉢底ネットを引いて行う方法もあります。
2)♀を先にケースに入れ、その上にそっと♂を乗せます。
3)♂、♀ともに成熟している場合は、そのままペアリングを開始してくれます。
とはいえ、生き物です。お互いに無反応ということや、♀が逃げ惑うこともあります。それが30分も続くようであれば日を改めることをおすすめします。
詳細はこちらから!
マヤシロカブトのペアリング動画です。
【産卵に使用するマット】
発酵の深いマットが良いです。(黒に近い色のマットです)
《産卵温度》
25℃前後が良いでしょう。
使用するケースは、大ケースがおすすめです。
たくさん欲しい場合は、2週間ごとに採卵をおこない数セット組むのが
望ましいと良いと思います。
《ケースサイズ表》
【お勧めのエサ】
完熟系マット。
1500~1800CC程度のボトルで4~5回程度
【設定温度】
20~25℃程度
【孵化から羽化までにかかる時間】
ホンジュラス産で、♂ 14〜18ヶ月程度 ♀ 12〜14ヶ月程度です。
メキシコ産だと+ 5〜7ヶ月かかると言われています。
※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!
この記事は2024年3月の記事です。
トレンドが変わったらまた追記していく予定です。
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舶来 六脚堂(はくらい ろっきゃくどう)
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