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パチェコヒメゾウカブトの飼育方法|ペアリングから幼虫管理まで

KAZ.YOSHII

『パチェコヒメゾウカブトとは』

メキシコ北西部に生息する、小型のゾウカブト。

サイズ的には、 ♂:30~58mm、♀:30~40mm程度で、ヒナカブトよりも少し大きめで、小型カブトムシ界では大きなカブトと言えますね。

ただリアルに小さい、レックスゾウカブト。といった感じでしょうか。

特徴としても、マルスゾウカブトやヤヌスゾウカブトを小さくし、ギアスゾウカブトのように3本の胸角、そして褐色のボディとなります。

2021年に58mmのレコードが出ています。飼育者さんはそれほど多くないので狙い目かも知れないですね!

六脚堂も狙って見たいと思います!

この他にもヒメゾウゾウカブト系には、

テルシテスヒメゾウカブト

ヨルゲンセンヒメゾウカブト

・ボグティヒメゾウカブト

などがおります。

和名:パチェコヒメゾウカブト

学名:Megasoma pachecoi

ギアスを小さくして、レックスを小さくして合体して色をラミレスにすると出来上がり。


かっこよさより可愛いに振り切っています。

きっとでかいゾウカブトの印象が脳裏に焼き付いていて可愛さを感じるんでしょうね。

上翅のシワも、メガソマらしい。

ちなみに♀ちゃんは、すぐに産卵セットに入れてしまって写真撮ってないんです。ごめんなさい。成熟真っ最中だったのでペアリング→セットイン に集中しちゃいました。

可愛いと、シャッターを切る数が増えます。

符節の長さもしっかりメガソマです。美しさすら感じますね。

このページではパチェコヒメゾウカブトの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。

飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。

□□□ 成虫の飼育方法 □□□

寿命: 

成虫の平均寿命は2〜4ヶ月(温度管理下で)

とても短いので、ずっとそばに置いておきましょう。

飼育温度:

20~25℃前後

(越冬はしませんので温度管理をしっかりしましょう)

成虫育成メモ:

1~2ヶ月程度で後食を開始します。

後食していたらもうペアリングは問題なさそうです。とはいえ、食べはじめよりも1日で16gゼリーを半分食べきってケースに張り付くくらいを見計らってペアリングしましょう。

寿命は長く無いので最高のタイミングを見定めましょう!

□□□ 卵の産ませ方 □□□

卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが鍵になります。

同居ペアリングの場合は3日ほど一緒にしておきます。

ハンドペアリングの場合は、20〜30分程度で終了します。

六脚堂ではペアリングの際、100均などで購入できるセルローススポンジを下に引いています。

爪もかかりますし、取り上げるときも爪に負担がかかりませんので。

詳細はこちらから!

《カブトムシ・クワガタのペアリング方法》

※写真はマルガリータヒナカブト。同様な感じでペアリングが可能です。

【産卵に使用するマット】

完熟系のマット(添加に弱いので無添加が理想です)をします。

マットは下3センチ位をガチガチに固めてあとは軽く手でぽんぽんと固めるくらいでOKです。

産卵セットから1週間毎に採卵してプリンカップで卵を管理し、20〜40個くらい採れます。

無添加で安心なフォーテック様のカブト1番が安価でおすすめです。

《産卵温度》

22℃~25℃程度。

使用するケースは中ケース程度。私はクリアスライダー(大)を使用してます。

飼育スペースのこともあると思いますのでちょうどよい大きさを選択しましょう。

《ケースサイズ表》

□□□ 幼虫の育て方 □□□

【お勧めのエサ】

完熟系カブトマットがおすすめです。ヘラクレス用のマットで結果が出ています。

ただしヒ、添加の強いマットだと初齢幼虫は拒食を起こしたり★になりやすいです!

【容器】

500〜800CC程度で充分大きく育ちます。

【えさ交換回数】

交換は途中1〜2回程度。

【設定温度】

20~23℃程度。低めが良さそうですが、暑さの耐性もあるようで六脚堂では30℃近くても星にならずに成長しています。

【孵化から羽化までにかかる時間】

10~12ヶ月程度。

幼虫飼育は容易です。省スペースでたくさん飼育ができますし、羽化までかかる期間も割と早く、管理温度で変化しますが羽化が早いのが素敵!

※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!

この記事は2025年6月の記事です。

トレンドが変わったらまた追記していく予定です。

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2025-02-02

パチェコの幼虫外伝

ーー六脚堂飼育ブログーー

パチェコヒメゾウカブトの幼虫を導入しました。なぜなら可愛いからです。

しかも、事件を起こしてしまいました。

【25年1月29日】

インセクトショップHIDEさんのXで、パチェコの幼虫が入りましたとポストが有りました。この情報を受け取った瞬間、店に向かっていました笑

お店には10頭おいていましたが、11頭あると聞いて全部買ってしまいました笑

ホクホクで戻って来まして、すぐにボトルへの引っ越しを敢行。

マットはHIDEさんのオリジナルマット。KGマットで。廃菌床ベースのマットです。

無添加では有りませんが大丈夫でしょう。

スペックは写真の通り。

生存確認とともに全部チェックします。

9月孵化なのでみんな3令です。

8g。

この子も8g。

♀かな?4g。

おお。4g。

♂♀で体重が別れた感じでしょうかね。

半年くらいで10gに乗る子もいると聞きましたので、まあ順調では。

♀ちゃんかな?どうせならデカくしたいけどマット選びを考えなきゃですね。

あ、すごい。もう10g超えてる!これはエースですね。

あらら。小ちゃい。

こっちも10g有りました。

大体♂♀別れてきた感じです。

体重だけで判断すると、♂5 ♀6ですね!

最高のバランスじゃないですか!!

【25年2月初旬】

ここで事件が起きました。

オークションで、「パチェコヒメゾウカブト幼虫8頭」落札しました!の通知が。。。入札してたのかい!!ト自分にツッコミを入れました。(お仲間が出品していました)

この子達は同じメキシコ ソノラ。CBF1で12月孵化。羽化ズレ対策もこれでバッチリ。

ただWF4の累代はもっと深くしていきたいのでバランスを見てですね。

まあ、たくさん生まれてくる分には嬉しいので。

これで全部で幼虫は19頭です。

この子達の成長期もお楽しみに〜。

近況:

イベント、EZOクワカブフェスタに来てくれた皆様に感謝です。

もしかしたら、このあとに六脚堂からものすごいサプライズがあるかもです。

お楽しみに。

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2025-07-18

パチェコはいいですよ。

ーー六脚堂飼育ブログーー

良いタイミングで、パチェコを手に入れることができました。

実は生体を管理するんもが大変だと思い、23年末に札幌のお店であるプロショップHIDEさんより幼虫を12頭購入。更にオークションから8頭の幼虫をゲットしていました。

が、羽化を待ちきれずに、そして六脚堂主催のイベントである「カブトムシ・クワガタの小さな博覧会」の展示用にもほしいと思い入手しました。

また、ショップオープンから3ヶ月たち、卸業者さんが増えてきたことで自分の好きなムシだけに集中できる体制になってきたのも理由の一つ。

【25年7月18日】

六脚堂に到着の時点でもう後食バリバリだったので、早速ペアリングです。

スペックは、

【産地】メキシコ・ソノラ

【羽化】15年6月 自力ハッチ

【サイズ】♂ 58mm ♀ 42mm

自力ハッチの時点でペアリングできる状態。到着が7月中旬なので、今やらないとまずい!!

ということで急ぎました。(なので飼育セオリーの写真は♂だけになっちゃいました)

そっと背中に乗せると、♂は♀にすぐにしがみつきます。

すぐに反応して、上翅をグワングワンと広げながらやる気まんまんです。

これで決まり。♂が身体を上に起こすと完璧な状態です。

後ろから

上から。

身体が小さいのでレックスやマルスに比べるとやはり迫力に欠けます笑

では、産卵セットへ続きます。

近況:

ショップが順調なので、棚に並べる生体の数が激増しています。これに伴って、餌やりや床材の清掃作業が増えます。単純に倍くらい笑

むすめの「さびまる」が手伝ってくれています。

最近は、さびまるの各POPがお店のトレードマークになりつつあるのですが、良い意味で他のショップにはない六脚堂のカラーとなって、とても喜ばしいことです(^o^)

ECまで持っていこうと思っております!

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2025-07-18

パチェコの産卵セット

ーー六脚堂飼育ブログーー

さて。ペアリングを完了させて3日経ちました。

♀にはたっぷりとゼリーを食べてもらってパワーチャージしております。ヒナカブトやスモールメガソマはペアリング後に☆になることが多い(六脚堂の経験として)ので不安でしたがしっかりとクリア。さてさて、セットを組みましょうか!

【25年7月21日】

♂ちゃんも一仕事を終えてしっかりと食べています。今後は「小さな博覧会」でたくさんの子供達に見てもらいましょう。

長生きしてほしいものです。

セットは定番のカブト1番。

余っていた黒土も+して粘りを出します。下3センチくらいを固く詰めて、あとはぽんぽんと軽く抑えるくらいで。

転倒防止に水苔を使うこともありますが、マットが水苔まみれになるのが嫌なので樹皮を引きます。

チャージ用のゼリーもたっぷり入れて♀ちゃんを投入。

ゼリーには目もくれず潜っていきます。

えっほえっほ。えっほえっほ。卵を生むぞ、えっほえっほ。

ちょうど一ヶ月です。もっと早く割りたかったのですが忙しくて。。

ということで採卵です!

さっそく割ってみましょう!ってこれは、、、、まずい。惨敗か。。。と思ったけど、、、

とりあえず11個採ることができました!

1ヶ月で11個はちょっと少ないかな。黒土いらないかな。。

どっちかと言うとばらまきっぽいので、次はカブト1番だけにしてみようかな。

近況:

最近ショップではカナブンブーム?が有りまして、入れれば入れただけ売れていきます。XのDMも来ちゃいます。

お誕生日のプレゼントでクワガタを買いに来た子がポリフェムスオオツノカナブンを買っていきました笑

いずれにせよ、昆虫が人気になるのはいいことです。大切にしてもらって、長生きしてくれることを祈っております〜。

とてもいい感じ(^o^)

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KAZ.YOSHII

映像・WEB・システム開発の会社「WILLPLANT」の代表取締役。

会社内で、幼虫飼育1000頭を行なっているカブクワおじさんでありつつ、ラジコンバギー(ストック)で2022年、全日本16位(JMRCA)。

カブクワバトル動画、カブトコロシアムの主宰でもある。

WILLPLANTのWEBはこちら コンテンツ制作:カブトコロシアム

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X:@kazuhiroyoshii