【飼育の決定版】ギラファノコギリクワガタの飼育方法|幼虫期間から産卵セットまで
『ギラファノコギリクワガタとは』
インドからタイにかけて広い地域に生息する、世界最長のクワガタとして名前を知っている人も多いのではないでしょうか。なお、ギラファは、キリンという意味です。
そして、手に入れたからには大型を出したいという気持ちもわかります。そこで、先に知っておきたいのは、原名亜種のギラファギラファ以下、亜種が9種存在します。
中でも最大個体と言われているのが、今回紹介する「インドネシア・フローレス島」のギラファ・ケイスケイです。
※人の名前みたいですよね?そう。人の名前です。発見した学者さんの息子さんの名前を取ったそうです。
次に大きくなるのは、ネグロス島のギラファ・ダイスケイです。ギネスサイズは、なんと122mm!野外個体は123mmと言われています。
ギネスクラスのサイズを出すのはとてもハードルが高いのですが、100mmUP個体を出すのはそれほど難しくは無いと思います。
マット、菌糸、どちらでも幼虫飼育は可能ですが大型を狙うなら菌糸ビン一択でしょうね。
和名:ギラファノコギリクワガタ (ケイスケイ)
学名:Prosopocoilus giraffa keisukei
♂の大顎は迫力抜群!(94mm個体)
100mmを超えると体幅もでてさらに迫力が出ます。
♀は目が大きくて可愛らしい
同じケース内で飼育するのは無謀です。♀が噛まれてしまいます。
大きな♂を購入したときは、ケース内を仕切れるものよりは♂専用中ケース、♀専用小ケースとそれぞれで管理したほうが良いかもしれません。
ペアリング前に、ケースに一緒に入れてみました。
ここからはギラファノコギリクワガタの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。
飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。
□□□ 成虫の育て方 □□□
寿命:
成虫の平均寿命は 8〜10ヶ月
飼育温度:
22〜24℃前後
(越冬はしませんので温度管理をしっかりしましょう。)
成虫育成メモ:
1ヶ月半〜2ヶ月程度で後食を開始します。成熟の目安は後食から更に2〜3週間後。
そこそこ寿命も長いので、焦って無精卵を産ませないようにしっかりと成熟させたいところですね。
□□□ 卵の産ませ方 □□□
卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが必要になります。
羽化日、後食開始日、後食開始から成熟までの個体差もありますのでこの情報を鵜呑みにしないようご注意ください!
【成熟まで】
後食までは1ヶ月程度。その後3〜4週間で、18gゼリーなら♂も♀も1日で食べきるくらいたくさん食べます。こうなったら成熟は完了。
たっぷりと食べさせて体力を蓄えてもらいましょう。また、ケースの蓋や横におしっこが付き始めたら成熟のサインです!
【産卵セット】
発酵マットのみでOKです。
水分量は多くもなく少なくもなく。ギュッと握って固まりが出来る程度。(水が染み出るようでは多すぎです!)
産卵セットの組み方はこちらからどうぞ。
【ケースサイズ】
ケースは中〜大ケースが良いでしょう。
各種ケースのサイズ表はこちらから。
《ペアリング方法》
クワガタ系は、人がいると警戒心が強い子が多いので、同居ペアリングがおすすめです!
1)飼育ケースなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。
(隠れ場所として樹皮や専用餌皿があると良いです)
2)大きすぎないケースにゼリーを一つ置きます。
(ゼリーが♂♀の出会いの場とするためです)
3)攻撃力の高いヒラタ系などは顎縛りしましょう
4)3〜7日同居させ、「メイトガード」していたらほぼペアリングが完了しています。
詳細はこちらから!
□□□ 幼虫の育てかた □□□
【お勧めのエサ】
菌糸ビン(オオヒラタケ菌)、を使います。ヒラタケでは無く、カワラでもOKです。
六脚堂では、月夜野きのこ園さんのE-800、E-1400を使用しています。大きさにこだわらなければ、発酵マットでも十分100mmオーバーで成長しますよ!
六脚堂おすすめマット
メーカー | マット |
---|---|
月夜野きのこ園 | 完熟マット |
SANKO | 育成クヌギマット |
フジコン | プレミアム 有機くぬぎ微細 フレーク |
KBファーム | 栄養フレークEX 50L(大袋) |
♂は1本目に800CCボトルを使用し、2本目以降、1,500CC程度を使用。
これでで交換は途中1〜2回です。
800サイズのボトルでも100mmUPが出せますが、さらに大型狙いの方は最後のボトルを1400や更に大きい2300にすることがおすすめです。
♀は最初から最後まで800CCボトルでOKです。
割り出しのタイミングが卵なのか、幼虫なのかでボトル交換のタイミングが肝になります。
タイミングとしては、産卵セットから割り出し後、プリンカップなどで2令幼虫まで育ててから、1400CCの菌糸ビンへ移行するというパターンもあります。
そのまま菌糸ビン1本で羽化させる場合は100mmオーバーが微妙になりますのでうまく2本目に移行しましょう。
ただ、発酵マットでも110mmを出した方もいらっしゃいますが、低温飼育をされてじっくり育てたようなので温度管理を低めにすることが大型への道ですね。
【設定温度】 22~24℃程度が理想です。
【孵化から羽化までにかかる時間】6~8ヶ月と大きい割には早く羽化してくる印象です。大型の♂だと12〜13ヶ月かかることも。
※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!
110mmを超える大型を狙うなら、設定温度を低めにして長く幼虫期間を稼げるようにしましょう。
また、最後のマット(菌糸)交換の際に、50gを超えていると100mmオーバーが見えてくると思います!
この記事は2023年4月の記事です。
トレンドが変わったらまた追記していく予定です。
小学2年生の、ギラファ飼育奮闘記はこちらから!
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