タイワンサビクワガタの飼育方法|幼虫飼育から成虫まで
『タイワンサビクワガタとは』
台湾特産種のサビクワガタで、低山から高地帯にかけて分布し、4月~10月頃に出現します。
見た目は日本のヤマトサビクワガタに似ていますが、体がやや細長く、オスは頭部に突起がなく、頭楯(頭部の下部)が横に長い板状。大顎が強く湾曲するのが特徴です。
サイズ的にはとても小さく、♂:16.0mm ~ 24.0mmで、♀:14.0mm ~ 21.0mm です。
この、サビクワガタの学名は「Dorcus taiwanicus」と、ドルクスに属しています。
ほかにもドルクス族のサビクワガタには、
・カリヌラートゥス(セスジ)サビクワガタ(台湾)
・ヤマトサビクワガタ(日本)
・ミネットサビクワガタ(スマトラ島 北部)
・ムルティカブスサビクワガタ(インドネシア 北トラジャ)
がいるそうです。
こちらの方が、ブログで紹介されております。ぜひ御覧ください。
サビクワガタは全体的に飼育者が少ないマイナー種。情報も少なく、流通量も少ないので、見つけたら買いですよ!
和名:タイワンサビクワガタ
学名:Dorcus taiwanicus
この子は台中市 和平区 梨山産です。
私は老眼なので、写真を撮るとフォルムだけではなく全体から出てくるディティールの美しさが際立つので、シャッターを切る数が増えます笑
小さい子は♀ちゃんと並べると愛らしさが増しますね。
あらかわいい。
上から。ヤマトサビよりも根っこのくろさがあるような気がします。ヤマトは黄色より?
このページではタイワンサビクワガタの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。
飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。
□□□ 成虫の飼育方法 □□□
寿命:
成虫の平均寿命は、1〜2年程度。
飼育の適温:
16〜25℃程度
成虫育成メモ:
低温にも高温にも強いので飼育はしやすい種です。
♂が♀をいじめることは無いので同じケース内で飼育することも可能です。
ケースはコバエシャッタータイニーやクワBOX MS-1あたりで充分です。また、産卵に関しては総じて爆産(30〜50とか)すると言われています。産ませ過ぎに注意ですね!
飼育ケースのサイズ表はこちら
□□□ 卵の産ませ方 □□□
卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態で
あることが必要になります。
羽化日、後食開始日、後食開始から成熟までの個体差もありますのでこの情報を鵜呑みにしないようご注意ください!
《成熟》
羽化後2〜3ヶ月で成熟します。が、産卵するまでに時間がかかるようですので、ペアでセットに入れておくのが良いかもしれません。またタイミング的に春にならないと産まないこともあるそうです。
寿命は長い種なので、気長に待ってみましょう。
《ペアリング方法》
ハンドペアリングではほぼ目視できませんので、同居ペアリングが理想です。
ほぼ♀殺しは無いので、同居で大丈夫です。
小さな個体なので、産卵セットに同居
詳細はこちらから!
《産卵セット》
材産みです。材は完全に埋め込む様にセットします。
マットは無添加発酵マットのヒラタノコ1番が良いでしょう。
産卵セットの作り方はこちらから
【産卵管理適温】
20〜25℃
【使用ケース】
ケースは、クリアスライダーやコバエ抑制ケース(小)(セパレートケース)など、材の本数に合わせて選択すると良いでしょう。
□□□ 幼虫の飼育方法 □□□
【お勧めのエサ】
マットでOKです。マットには無添加のヒラタノコ1番がおすすめです。
400プリンカップで交換なしでも羽化は可能です。
ただし、マットの劣化、乾燥には気をつけましょう。
【設定温度】
20〜25℃程度。
【孵化から羽化までにかかる時間】
23℃で通年管理の場合は6〜8ヶ月程度です。
※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!
この記事は2025年10月の記事です。
トレンドが変わったらまた追記していく予定です。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
各種情報発信中!
舶来 六脚堂(はくらい ろっきゃくどう)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★